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経営者の器

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6月4日夕方、番組プロデューサーからの電話で知った、突然の訃報。その電話では、事の重大さが理解できず、すぐにスマートフォンでニュースを検索。自分の眼で見て、ようやく理解することができました。尊敬していた株式会社クボタ 代表取締役会長兼社長 益本康男さんが亡くなったことを。

益本会長と初めてお会いしたのは、2012年7月31日。とてもとても暑い日でした。番組収録のために、ラジオ局までお越しくださった益本会長を駐車場で出迎え、一緒にスタジオに向かいました。初対面なのに、話題はなぜかお寿司の話。収録が始まった頃には、すっかり緊張のほぐれた私がいました。

背は、思っていたほど大きくなかったけれど、人を虜にする心は、誰よりも大きく、誰よりも深いと感じました。

当時は、まだアベノミクス前。経済環境は厳しく、ドル円は80円を下回る水準で推移していました。そんな環境の中でも、小型農機に強みを持つクボタは、タイなど東南アジアの需要を取り込み、増収増益を実現していました。

番組の中で益本会長は、足元の新興国の成長にともなう需要拡大だけでなく、未来のクボタが担うべき、さらに大きな役割についてもお話くださいました。人口が増加していく地球で、人が豊かに安心して生きられるよう、食料や水、環境を通じて支えること。そのための行動は、すでに始まっているということも。

ラジオ番組に登場された、元気なころの株式会社クボタ益本 康男様(2012年7月)。
素敵な笑顔でクボタの将来、経営者の思いについてお話しいただきました。

「これからのクボタはすごいよ。期待して。」と言った、益本会長の言葉通り、2012年、2013年、2014年と業績は好調。益本会長の未来を見通す力と行動力に、経済の好転が加わり、業績の伸びも加速しました。

益本会長の座右の銘が「為せば成る、為さねば成らぬ何事も」だったと後に知りましたが、強い意志でやり抜いた結果が、数字にも表れていたように思います。

そんな力強さとともに感じたのは、前述した心の大きさでした。広報の方々に「仕事を楽しんでいるか?」と問いかけたその笑顔には、父親の様な温かい愛情がうかんでいました。「はい!楽しんでいます!」と即答した広報のふたりもまた笑顔で、上司と部下を超えた信頼感がそこには確かにあったのです。

本社にある社員食堂は、夕方になると、益本会長運営の居酒屋にかわりました。会長自らセレクトしたワインを、社員に振舞ったそうです。「秘書の女の子が、本当によく飲むんだよ。」と、子供のように口を尖らせながら嬉しそうに話していた姿には、やきもちを焼きたくなるほど羨ましかった。社員とのコミュニケーションの時間が、会長の一番好きな時間だったと思います。顔をくしゃくしゃにしながら、笑いあった時間。「大阪に来たら、いつでもおいで」と言ってくださったのに、伺うことができなかったことが、悔やまれてなりません。

優れた経営者の言葉や思いは、関わった全ての人に伝わります。それが人を育て、未来を支え続けてくれます。これからのクボタがさらに強く前進することを信じるとともに、たくさんの感謝を伝えます。益本会長、ありがとうございました。

内田 まさみ(うちだ まさみ)プロフィール
過去コラム一覧

ラジオNIKKEI等で活躍中のフリーアナウンサー。1999年に日本短波放送に入社。数々の経済番組を担当した後、フリーに。

現在ではアナウンサー業に加え、ディレクターとして番組制作も手掛けている。また、雑誌や新聞などでの執筆活動も行っている。オールアバウトのFX担当ガイド

現在出演中の番組
・ザ・マネー 16:00-16:45 毎週月・火曜日担当
・陳満咲杜のFXトレンドの真実 21:30-22:00 毎週月曜日
・株式宅配便 12:00-12:30 毎週火曜日担当
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・ザ☆スマートトレーダーPLUS 毎週木曜日16:45-17:15
・夜トレ 21:30-22:30 毎週金曜日
(いずれもラジオNIKKEIで放送中)


掲載日:2014年6月20日

 
 
    

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