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社長に会いに行く一番簡単な方法

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会社の業績は、結局、経営者や経営陣で決まる。
私の周囲にいる、信頼できるコンサルタントやファンド関係者の多くが、そう口をそろえます。
社長さんに会ってみれば、業績が良い会社か、良くなる会社かわかる、と。

そういう会社が自分の目で見極められたらいいな、と思いませんか?
取引するにしろ、勤めるにしろ、株を買うにしろ、「ここだ!」と思える会社と出会いたいものです。

そうは言っても、社長さんに会うというのは、なかなか難しい。
「会いたい」
と言って会える相手ではありませんからね。

でも、意外と簡単に上場企業の社長さんと会える方法があります。
それが、株主総会です。
株主総会とは、その名の通り、株主が集まって開催する会議。
上場企業であれば、決算から3カ月以内に、毎年、株主総会を開催することになっています。決算の日に株主であれば、株主総会に参加することができるのです。

株主総会には、社長さんをはじめ、経営陣、つまりその企業の取締役や監査役も出席します。
決算の説明や今後の方針についての発表などが行われるわけですが、通常、議長は社長さんが務めます。
あまりマスコミに顔を出さない社長さんにも、株主総会に行けば会うことができるのです。

もちろん、社長さん達は壇上にいて、直接話しかけるというのはなかなか難しいのですが、株主から質問できる時間が設けられていますし、株主と社長という立場で話をすることは可能です。
会社によっては、非常にアットホームな雰囲気の中で株主総会が執り行われることもありますし、かなり間近で社長さんを見ることもできます。

実は私、株主総会が大好きで、毎月、どこかの上場企業の株主総会に参加しています。
それをメルマガに書いておりますが、例えば、これまで参加した会社のラインナップは、こんな感じです(笑) メルマガ「平林亮子の晴れ時々株主総会」

株主総会で社長さんを見る。
その程度で何がわかるの、と言われそうですが、意外とわかるもの。
やる気がないのかあるのか。
株主に評価されているのか、そうでもないのか。
行ってみる価値はあると思いますよ!

こんな株主総会がありました。
社長さんは創業家の三代目。
配当利回りが良いこと、PBRなどから見て割安だったこと、自己資本比率が高く安全だと判断したこと、その企業の展開している店舗の改革を見て興味を持ったことなどから株主となり、株主総会に参加しました。
議長となった三代目社長は、とてもしっかりとした口調で株主総会を進めていきます。
ただ、少々、硬い印象。もちろん、まじめな会議(というか、儀式に近いですね)ですから、ふざける必要はありませんが、
「私はしっかりやってます。文句ありますか?」
という雰囲気がにじみ出てくる感じはありました。

......悪い予感は当たるもの。このまま滞りなく終わるのかな、と思った瞬間、事件は起こります。

「社長、あなたが社長になってから、会社が良くなってるとは思えない」
そんな趣旨の発言をする株主さんが現れたのです。
確かに、業績は右肩上がりとは言えませんが、そこまで否定されるほどひどくもないと、私は感じましたが。
長年、株主としてその会社を支えているその株主さんからしてみると、社長さんの経営が心もとないようで
「もっと店舗に立って、商売というものを体験してみては?」
「人の言葉にもっと耳を傾けてみては?」
という苦言まで飛び出す始末。

しかも、事態はそれだけでは終わりませんでした。なんと、株主として出席していた創業家の方が、
「私は身内ですけれど、株主として一言、言わせてください」
と口を開いたのです。

お家騒動とも言えるようなドロドロのやりとりを、株主総会で見ることになるなんて。
びっくりすると同時に、これが経営なのだと、思い知らされました。
お金とか、数字ではない。
それは結果として出てくるデータであって、経営とはやはり、人と人とのコミュニケーションなんだ、と。

そして、経営者がどういう心で経営をしているか。
それが結局は何よりも大切で、数字にも表れてしまうのだ、と。

その企業にそれから何が起こったか。
三カ月後の第一四半期の決算は、惨敗。
そして、三代目社長は辞任となりました。

皮肉なことに、社長交代後、その企業の業績は少し回復し、株価も上昇の兆しを見せ始めます。

もしかすると、三代目社長の店舗改革が、やっと実を結んだのかもしれません。
結果となって数字になってあらわれたのかもしれません。

でも、やはり、そういうことではないのでしょう。
株主も、経営者も、店舗で働く人たちも、みんな、人ですからね。

というわけで、「社長さんに会って、いい会社かどうか見極めて、投資をする」という理想の順序とは逆になってしまいますが、投資をして株主総会に行って社長さんに会ってみる、というのは、誰でも簡単に実行できる社長さんに会う方法だといえます。

株式投資をするお金は必要ですが、数万円から数十万円で株主になれる会社はたくさんあります。
上場企業であればどの社長さんにも会える一番簡単な方法ではないでしょうか。

ちなみに私は今月も株主総会に顔を出す予定です!

平林 亮子(ひらばやし りょうこ)プロフィール
過去コラム一覧


公認会計士。中小ベンチャー企業をサポートする公認会計士集団アールパートナーズ代表。

1975年千葉県生まれ。お茶の水女子大学文教育学部地理学科出身。大学3年次在学中に公認会計士試験合格。太田昭和監査法人(現新日本有限責任監査法人)にて国内企業の監査に多数携わった後2000年に25歳で独立。現在にいたる。

企業やプロジェクトのたち上げから経営全般に至るまで、あらゆる面から経営者をサポートしている。また、女性プロフェッショナルに関するプロジェクト「SophiaNet」プロデューサーを務めるなど、経営サポートに必要な幅広いネットワークを持つ。コンサルティング業務のかたわら、テレビ朝日『モーニングバード!』のレギュラーコメンテーター(2011年)、ラジオNIKKEI『平林亮子と岸田恵美子のちょっぴりおとなのマネー&マネー』のメインパーソナリティー(2013年)を務めるなど、マスコミでも活躍。さらに中央大学商学部客員講師(2010年度)、上場企業等の社内研修講師、中小企業総合展(中小企業基盤整備機構主催)特別講演講師を務めるなど、学校、ビジネススクール、各種セミナーなどで講義、講演も積極的に行っている。

決算書を楽しもう』(ダイヤモンド社)、『お金が貯まる5つの習慣』『相続はおそろしい』(幻冬舎新書)『レシートで人生を変える7つの手順』(幻冬舎)など、著書は40冊を超える。

2013年10月、女性会計士チームCPA745メンバーの共著による消費税の入門書『やさしく解説はじめての消費税』(中央経済社)を発刊。

アールパートナーズ
http://www.r-cpa.co.jp

平林亮子の酸素派人間のススメ!
http://www.hirabayashi-cpa.com

掲載日:2014年10月13日

 
 
    

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