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備える心構え

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 阪神淡路大震災から20年。
 地震があったのは1月17日。まだ2カ月以上ありますが、20年近く経っても、あの日を思い出すと心臓が高鳴り、体が震えます。安穏と毎日を過ごし、自分の身に大地震など起こるなど考えるさえしたことはありませんでした。備えのない緩んだ心には、衝撃は凄まじいものでした。こんな目には二度とあいたくない、だれしも心の底から思うのではないでしょうか。
 現在、男性の平均余命は80歳を上回り、女性は90歳に近づいています。人生100年の心構えがいる時代です。100年を振り返ってみると、すぐにわかりますが、地震、風水害のような大災害、金融恐慌から戦争による戦災など、遭遇しないとはだれも言えないと思います。
 阪神大震災当時の笹山神戸市長は土木・都市計画の技術者として戦災復興に携わり、40数年後、再度、震災復興を担ったわけです。人生、なにが起こるかわからないものです。
 ただ、地震や台風等の大災害でも日本という国でとらえると地域が限定されています。震災直後の神戸から東京に出ると、異次元の世界の感覚にとらわれたことを思い出します。大規模災害と破壊的な戦争との違いは大きいかもしれません、戦争は人為的な破壊ゆえに。
 ところで、人生100年、毎年、同じような時間が過ぎていくわけではありません。人生の春夏秋冬、時期に応じた時間が流れます。
 第1クォーター。最初の25歳までの人生、これは社会人として一人前となる時期です。
 第2クォーター。26歳から50歳までで体力知力ともに最も充実する一方、家族を形成し維持、子どもたちを独立させる、公私ともにたいへんな時期です。
 第3クォーター。人生こなさなければならない諸事にめどをつけ、人生を楽しむ時期です。第3クォーターは、人生、もっとも居心地の良い時を過ごすことができる時期ともいえます。
 第4クォーター。余生です、いつお迎えがきてもよいのですから。

 私が阪神淡路大震災にあったのは30代半ば、元気いっぱいの第2クォーターでした。立ち向かって行くだけの気力体力がありました。しかし、現在、第3クォータ―に達し、当時と同じような動きを取れるか自信はありません。そして、第4クォーター、余生の時期に遭遇するとどうなるのだろうか。運命を受け入れるしかないのではないかと思ってしまいます。

 では、どう備えるのか。
 震災や戦災は、生活の基盤や環境を一瞬にして奪ってしまいます。安全に住むことができる住居が残るだけでも、生活の復旧では違いは大きなものです。住居まで奪われてしまうと、現地で生活の復旧よりも、まずは転居ということになります。自分で住居を手配できない場合には避難所、そして復興住宅ということになります。復興住宅ができるまで、一定の期間を要します。その間、生活そのものが激変します。第3クォーター、第4クォーターの人にとっては、肉体的にも非情にきびしいものです。
 まずは、住むところを選ぶことができるのなら、災害などにより住宅を失うことのない場所を選びたいものです。また、住宅を失う可能性のある地域ならば、万が一を想定し事前に備えることです。一時的にでも、転居できる場所を想定するだけでも効果はあります。

井戸 美枝(いど みえ)プロフィール
過去コラム一覧

CFP®、社会保険労務士。
社会保障審議会 企業年金部会委員

生活に身近な経済問題をはじめ、年金・社会保障問題を専門とし、経済エッセイストとして活動。人生の神髄はシンプルライフにあると信じる。

著書
世界一やさしい年金の本』(東洋経済新報社)『お金が貯まる人と、なぜか貯まらない人の習慣』(明日香出版社)など多数。

近著『人気セミナー講師・いどみえ先生の 社会保険がやさしくわかる本』(日本実業出版社)

井戸 美枝ホームページ


掲載日:2014年11月10日

 
 
    

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