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【座談会】「ナブテスコの現場力」を聞く!

 

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座談会

「ナブテスコの現場力」を聞く!

内田さんのレポート、いかがでしたか。こうなると、ナブテスコという会社で働いている人への関心も高まってきます。そこで執行役員で自動ドア事業を行っている住環境カンパニー副社長の上仲宏二さん、住環境カンパニー営業部営業企画グループグループリーダーの藤原敬明さん、同部藤田恵さんにナブテスコの働く現場について、話を聞いてみました。


執行役員住環境カンパニー
上仲宏二副社長

内田:

いや~、自動ドアって奥深いんですね。

上仲:

ありがとうございます。

平林:

特に、インテリジェントecoドアシステムは秀逸でした。

藤原:

弊社では自動ドア以外にも「うごかす、とめる」をテーマにして、モーション・コントロール技術を磨いているのですが、今後は自動ドア以外にもエコ の概念を広めて、一層、技術革新にまい進したいと考えています。

上仲:

歴史をさかのぼると、ナブテスコは帝人製機 とナブコが合併して出来た会社ですが、一方のナブコが自動ドアを製造・販売してきました。もともとは日本エヤーブレーキという社名で、1955年に米国から自動ドアの技術を導入したのが、このビジネスの始まりです。

平林:

何でもビジネスは立ち上げ段階で苦労するものですが、自動ドアはどうでしたか。

上仲:

大変だったみたいですね。何しろ年間10数件程度の販売しかなかったようですから。神戸の金沢病院、第一銀行(現みずほ銀行神戸支店)が最初のお客様でした。何しろ、自動ドアは家一軒分と言われるくらい高価なものでしたから、なかなか普及しませんでした。

内田:

そのビジネスが軌道に乗ったのは何がきっかけだったのですか。

上仲:

東京オリンピックでした。そして普及が進むに従い、競合が増え、最初100%あったシェアが、一時的に30%程度まで低下しましたが、現在は50%を超えるまで回復しました。

内田:

恐らく、そのシェア回復の要因でもあると思うのですが、会社の強みって何なのですか。

上仲:

最初から自動ドアのビジネスに携わっているからというのは、あると思います。今、弊社は自動ドアでもトップシェアですが、やはりトップシェアを維持していると、いろいろな情報が集まってきます。特に、お客様のニーズに関連した情報ですね。お客様のニーズを逐次、汲み上げていくことが、製品の付加価値を高める要因だと考えています。

平林:

インテリジェントecoドアシステムなども、お客様のニーズから生まれたものなのですか。


住環境カンパニー営業部営業企画グループ
藤原敬明グループリーダー

藤原:

そうですね。これは電鉄会社からのニーズによるものです。駅って人通りが激しいですよ ね。だから、乗車券発売所などは自動ドアが設置されているのに、ずっと開けっ放しになってしまうのです。だから、人の動きをセンサーで読み取る技術を開発しました。また「気密ドア」などは、病院関係のお客様から、「衛生面への配慮のため、手術室などで使われていた自動ドアに気密性を持たせることが出来ないか」というご要望で開発したものです。

上仲:

トップシェアを握るということは、それだけ多くのお客様に接することを意味します。そこから聞こえてくるニーズというのは、本当に製品価値を高めるうえで役に立ちます。こういったお客様の声が、全国に張り巡らせている販売ネットワークから入ってくるので、技術的に実現可能性が高いかどうかを、商品企画部と技術部が連携しながら開発していきます。

内田:

商品開発秘話のようなものはありますか。

上仲:

商品開発には2年くらいかかります。もちろん、さまざまなアイデアがあって、それを製品化していくのですが、なかにはボツになるアイデアもありま す。以前、2年くらいかけて開発した製品が売れなくて、モニターとして本社に取り付けたのですが、本社の役員から「こんな効率の悪い自動ドアは撤去すべき」とのクレームが来て撤去しました。この製品は弊社のラインナップから消えています。でも、いろいろなアイデアを試すというのは、とても面白いですよ。

平林:

商品開発の発想力ってどこから生まれてくるのですか。

上仲:

これはもう、失敗してもとにかくやってみるということに尽きますね。さっきの役員から撤去指示が来た話ではありませんが、失敗なんていくらでもあるものです。それを恐れてしまうと技術は進歩しません。失敗を恐れずに挑戦しろと、言いたいですね。

内田:

仕事をする喜びって、どんなところで感じますか。


住環境カンパニー営業部
営業企画グループ 藤田恵氏

藤田:

自動ドアって、きちっと開け閉めして当然というものじゃないですか。だから、自動ドアを設置したお客様のところで、うまく稼働し続けているのを見るのが喜びですね。

上仲:

私なんか自動ドアの前を通り過ぎる時、思わずナブコのマークが付いているかどうか確認するクセが付いてしまいました。最近では、遠くからでも自動ドアの動きで、自社製品か どうかまで分かるようになりましたよ。

平林:

実際に働かれているなかで、ナブテスコの魅力ってどこだと思いますか。

藤田:

ナブテスコというと自動ドアのイメージが先に立つようですが、弊社は機械メーカーです から、他にもさまざまな技術を持っています。だから、他の分野にもこれから更に力を入れ ていきますし、そこで他社に負けない技術力の高さがあります。

上仲:

たとえば営業担当者が、お客様から仕事を受けてくるじゃないですか。でも、 非常に高度な技術が必要な製品開発を要求されることもあります。せっかく注文を取ってきたのに、「どうしてこんな大変な仕事を受けてきたんだ!」な どと技術陣から怒鳴られることもあるのですが、それでも技術者と一緒に問題解決を図っていく。それがひとつの製品になった時の喜びは、本当に大き いものがありますし、実現できるだけの技術力があります。仕事を形にしていく喜びがとても大きい会社だと思います。


掲載日:2014年2月28日

   
    

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