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公認会計士・平林亮子の「会社の数字ココをチェック!」

 

Check Point
公認会計士・平林亮子の

会社の数字ココをチェック!

ナブテスコ、いい会社ですよね~。「企業は成長を続けなければならない」という小谷社長の言葉にも感銘を受けましたけど、数字を見てもそれを実践しているところがスゴイ!
たとえば過去10年分の損益計算書を見てみたんですが、確かにリーマンショックで落ち込んではいるものの、その後の回復ぶりはお見事としか言いようがありません。小谷社長曰く「たまたま中国市場の需要をつかまえただけ」ということですが、売上高営業利益率やROE、総資産経常利益率などが、ナブテスコの属している機械業界の上場企業平均をすべて上回っているのですから、これは評価されるべきでしょう。

特にROEの高さは特筆モノ。ROEは株主資本利益率のことで、要するに株主から出資してもらっているお金を使って、その企業が、どれだけ大きく稼いでいるかを示す指標です。この数字、上場企業平均だと4.9%。ナブテスコが属している機械業界の平均値で7.0%なのですが、ナブテスコのそれは、前期よりも大きく落ち込んだ平成25年3月期の数字でも12.5%です。
もちろん、ROEにはちょっとしたカラクリがあって、たとえば損失を借入によって穴埋めしたり、あるいは自己株式の購入による資本の圧縮によって高めることは出来るのですが、ナブテスコの場合、短期の借入返済を進める一方、高い自己資本比率を維持していますから、このケースにも当てはまりません。至極まっとうな経営を行い、高いROEを維持しているという、理想的なケースです。

財務面も強固で、貸借対照表のデータを基に計算した自己資本比率は、平成25年3月期で56.2%。機械業界平均が45.8%、上場企業平均が36.2%ですから、この面でも、と~っても優秀。
さらに資産の42%が資金化しやすい当座資産です。当座資産というのは、現預金や売上債権、有価証券など、いつでも現金化できる資産のことです。これが大きくなるほど、短期の資金繰りに窮するリスクが無くなります。
もっと言うと、資産の額は業界平均よりも小さく、でも経常利益や当期純利益は業界平均を大きく上回っています。つまり、小さい身体(資産)で、大きく稼いでいるということ。それだけ経営面にムダがないということです。

世界的なブランド力を持ち、日本の製造業をけん引するだけの力を持っています。なかなか目が離せない会社ですよね。


ナブテスコ会社概要
会社名:ナブテスコ株式会社
英文名:Nabtesco Corporation
■ 設立 2003年9月29日
■ 所在地  〒102-0093 東京都千代田区平河町2丁目7番9号JA共済ビル
  TEL: 03-5213-1133(代表) FAX: 03-5213-1171(代表)
■ 資本金: 100億円
■ 発行済株式総数:128,265,799株(2013年3月末)
■ 従業員数 単体: 2,060人(2013年3月末)
       連結: 5,081人(2013年3月末)
■ 連結子会社 国内: 11社 (他、持分法適用会社: 6社)(2013年3月末)
        海外: 31社 (他、持分法適用会社: 3社)(2013年3月末)
■ 代表者 代表取締役社長 小谷 和朗

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企画制作 株式会社Fanet

レポーター 内田 まさみ
ライター 鈴木 雅光
平林 亮子
編集・写真 村山 勉


掲載日:2014年2月28日

   
    

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