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株のどこが怖いんだ?

 

「株は怖い」とよく言われますが、それは株式投資について正しい知識が広まっていないことも一つの理由です。確かに株式投資で全財産を失ったという例も実在しますが、それは適切なリスク管理や取引方法を採らなかったことに起因します。株式投資を必要以上に怖れないためにも、リスク管理や取引方法について正しく理解しましょう。

 

「株が怖い」と言われる理由

株式はあくまで投資ですので、利益や元本の保証はありません。株価には、業績や不祥事による価格変動するというリスクや、倒産や上場廃止など、株式の価値を著しく低下させる事件が起こることもあります。そのためか、株の投資はギャンブルと同様の怖ろしいものと考える方もいるほどです。しかし、怖いと考えている方の多くは、株式のしくみを理解していないからだとも言われます。

株式の取引方法は、大きく分けると、自己資金内で株を購入する現物取引と、自己資金を担保として資金額以上の取引を行う信用取引の2つです。株式の最大のリスクとして、倒産や上場廃止により、株が無価値になる可能性がありますが、倒産の場合には事前に兆候が、上場廃止の場合には一定の期間が設けられていますので、突然ゼロという事例は稀です。また、現物取引の場合は最悪の場合でも損失はその購入代金に限られます。現物取引で運用している分には、全財産を失うと言われるほどのリスクはないのです。

 

大きな損失の要因は安易な信用取引

一方、リスクが高いとされるのは信用取引です。信用取引の場合は、投資資金や持ち株を担保として、資金の3倍までのレバレッジ取引ができるため、リターンもリスクも大きくなります。そのため、信用取引を安易に行っていると、大きな損失を出してしまうことがあります。

信用取引では資金以上の取引ができますので、マイナスとなってしまった場合、その額の膨らみも早く、自己資金よりも損失が大きくなることもあります。さらに、信用取引では自己資金よりも損失が大きくなった場合には、追証(追加となる担保)が必要です。値下がりリスクに対して適切に資金管理していない場合には、追証のために大きな借金にまで発展することがあります。株で全財産を失う、というのはこのような危険な信用取引に起因しています。

このような事例があることから、株式投資は危険であるという考え方が広がったと考えられます。取引を現物に限定する、損切ラインを設定しておくなど、適切なリスク管理を行っておけばこのような悲劇は阻止できたでしょう。

 

株式投資のリスクを最小限にするには

信用取引以外でも大きな損失を被ることが考えられるのは、企業の倒産や株式の上場廃止により、株式の価値が大きく下落することです。倒産では最悪の場合無価値に、上場廃止の場合は株価が急落し買い手がつかないこともあります。ただし、これらは企業の業績や財務状況を把握しておき、リスクが高まった場合には早めに売却することで、ある程度は回避することができます。 

しかし、ある程度の金額を投資している場合にはこれらのリスクによる損失は無視できない金額となります。有効な方法のひとつは分散投資です。ひとつの銘柄に集中して投資をするのではなく、複数の銘柄に分散しておくとリスクを最小限にとどめることが可能です。主な分散投資の方法には、外需産業と内需産業など、対となる業種へ分散しておきます。また、ひとつの銘柄の価格変動リスクに対しては、購入時期と株価により購入数を変化させ平均買い付け価格を調整するドルコスト平均法などがあります。利益は少なくなるものの、値下がりのダメージが少ない投資方法です。

 

株式投資は適切な取引とリスク管理を行えば、全財産を失うような大きな損失を出すものではありません。投資先の選定はもちろんですが、無理にリスクを取って大きな利益を狙うような取引方法に手を出さず、堅実的な投資を行いましょう。

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