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この資金をどれだけ分散投資すれば良いですか?

 

投資の世界で分散投資の重要性が語られるのは、投資中の資金を失わないことが最も重要であるからです。資金が無くなってしまえば、その時点で投資を続けることは不可能となります。しかし、一般の投資家には、分散できるだけの資金や時間も限られるのが現状です。その中でも可能な分散投資の方法を考えていきましょう。

 

分散投資が重要である理由

分散投資の目的は、資産を失うリスクを回避することです。例えば、株式で1つの銘柄のみに投資していたとしましょう。万一企業が倒産した場合には、その時点で資金はゼロになります。しかし、2つの銘柄に分散投資していた場合には、損失はその半分で済みます。

実際には、倒産材料が出た時点でゼロになる前に損切りが可能でしょうが、1つの投資先のみに資金を集中させることはリスクが非常に高いことがわかります。

投資は、資金がゼロになったら継続不可能です。しかし、資金が残っている間は立て直しや、値が戻るまで待つ、という手段が残されます。投資家が大きな損失を被った事件の1つに、リーマンショックによる世界同時株安がありますが、あの状況においても、比較的安全資産とされる国内債券のみは暴落を免れていたのです。

分散投資により、できるだけ資金を複数の投資先に分散しておくとリターンも分散されてしまうというデメリットもありますが、長期的にみた場合、多くのリスクを回避することができます。投資資金を失わないという目的には重要な役割を果たします。

 

分散投資の3つの方法

分散投資といっても、どのように分散すべきかという問題もあります。理想は異なる投資商品に分散すること、いわゆる資産分散で、4資産分散(日本株式、外国株式、日本債券、外国債券)が定番です。一般の、特に投資を始めたばかりの投資家には難しい面もあります。しかし、リスク回避効果は最も高いと言えます。

では、他の分散投資方法はどうでしょうか。株式の分散投資を例に考えてみましょう。

資産分散以外の分散投資としては、銘柄分散と時間分散があります。銘柄分散は、複数の異なるセクターの銘柄に分散する方法です。代表的なものに、輸入企業と輸出企業といった組み合わせがあります。個別リスクは回避することができますが、株価が一斉に下落した場合にはリスクの回避不可能となってしまいますので注意が必要です。

また、売買のタイミングをずらすことにより購入平均価格を下げる時間分散も、リスク回避として利用されることがあります。ドルコスト平均法も時間分散投資の1つです。

ドルコスト平均法は、一度の購入額を一定にし、価格により購入数量をコントロールするやり方ですが、価格が将来的に上昇するという前提でのみ効果が認められること、上昇局面では売買チャンスロスを起こしやすいというデメリットもあります。

 

分散投資でパフォーマンスを得るには

分散投資はリスクを抑えることはできますが、同時にパフォーマンスも低下させてしまうおそれもあります。集中投資でないと十分なパフォーマンスを得られないとする意見もあるほどです。しかし、資金が限られている個人投資家の場合はリスクから資産を守ることを考えるべきでしょう。

そこで重要となるのがポートフォリオですが、先に述べた4資産分散投資が最も効率的です。しかし、外国債券や外国株式への投資は初心者には難しい面もあります。そのような場合に選択肢として挙げられるのが、海外ETFやインデックスファンドです。インデックスファンドの中には既に分散投資が組み込まれたバランス型ファンドもありますが、この場合には個別で銘柄を選択する方が分散効果が高まります。銘柄分散では複数の株式の情報や値動きを常に注視しておかなければなりません。ですが、これらのファンドなら一定のコストはかかりますが、時間的リスクが不要である、少額からの投資が可能というメリットがあります。

 

分散投資の方法は、その局面において最適な方法は異なりますし、正解はありません。どの分散方法がどのような理由で分散によるリスク回避効果があるのかを意識しながら、ポートフォリオを構成していくと効果的でしょう。

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