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東京金融取引所 「株365」上場1周年。証券会社の参入が市場拡大のカギ - CFD

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FX・CFD [東京金融取引所 株365インタビュー]

東京金融取引所 大房弘憲氏に聞く

「株365」上場1周年。証券会社の参入が市場拡大のカギ

東京金融取引所(金融取)が提供している株価指数証拠金取引の「株365」が2011年11月、上場から1年を迎えた。取引所FXである「くりっく365」と同様、個人投資家の資産運用における新しい潮流になることが期待されている。取引の現状と今後の課題・展望について、同取引所営業部長の大房弘憲氏に解説していただいた。


■上場1年の口座数は「くりっく365」より多い

この11月で、「株365」が上場1周年を迎えました。取引の現状をどのように見ていますか。


東京金融取引所営業部長
大房弘憲氏

大房氏:

2011年10月末現在で、「株365」の口座数は約12,000口座、証拠金残高は28億円ほどになりました。いずれも右肩上がりで成長しています(図表1参照)。FXである「くりっく365」の上場1年目の同じ時期と比較すると、「株365」の口座数の方がやや多いくらいです。

「株365」では、日経225とドイツのDAXR、英国のFTSE100、中国のFTSE中国25という4つの株価指数を対象とした証拠金取引を提供していますが、1日あたりの平均出来高は4指数全体で3,000枚ほどになっています。4株価指数のうち、日経225の取引が7~8割を占めています。

今後の取引動向は、「株365」を取り扱う証券会社がどこまで増えるかによるでしょう。立ち上がりの口座数が「くりっく365」とほぼ同じとはいえ、商品性からいえば口座数も証拠金残高ももっと増えていい。我々は、「くりっく365の土台(=システムや仕組み)を生かして、現状の26通貨ペアに株価指数を追加したイメージ」とご説明しています。まずは、「くりっく365」の取扱会社のなかでも証券会社に品揃えの一環として提案しています。ほかにも、都内の証券会社を中心に100社ほどリストアップしてご提案に回っています。

現状では「株365」の認知度はあまり高くはありません。「名前は聞いたことがあるが商品内容までは…」という声がほとんどです。株価低迷が長期化し、投資マインドは冷え込んでいる。証券会社を取り巻く環境も厳しい。こういう状況下で、新しいビジネスの話に乗りづらいというのが、多くの証券会社の正直な気持ちでしょう。


■「配当あり」「ほぼ24時間取引」など5つのメリット

「株365」は売りから入ることができて、株価が下落しても収益が期待できる仕組みがあります。投資家にとっては、こんな市況だからこそ活用してみたい取引といえます。

大房氏:

具体的には、株価下落のヘッジのために活用する方法があります。たとえば、中国株式や中国株式を投資対象にした投資信託を保有している投資家は、「株365」のFTSE中国25を売っておけば、中国株式の株価変動リスクのヘッジになります。また、株式の信用取引のレバレッジは一般的に3倍程度とされていますが、「株365」の証拠金基準額は市場の変動に応じて決められており、現在の証拠金倍率はおおよそ20倍程度※(日経225証拠金取引)です。資金効率性の観点からも、活用価値はあると思います。

※必要証拠金及びレバレッジは取扱会社によって異なります。

「株365」は上場以来、(1)現物株式と同様に配当がある(2)海外の株価指数も円建て取引(3)レバレッジ取引で少額から(4)ほぼ24時間、祝日も取引可能(5)決済期限がないので長期保有も可能――という5つのメリットを提供してきました。なかでも、現物株式などのヘッジ目的で活用する場合、ほぼ24時間市場が開いていることは非常に意味のあることではないでしょうか。

■日経225は18,821円の配当実績(2010年12月から2011年10月までの合計)

「株365」の買いポジションで配当を受け取れることは、あまり知られていないのかもしれません。

大房氏:

そうですね。権利付最終取引日の取引終了時点に1枚の買いポジションを持っている投資家は配当相当額を受取ることができます※1。日経225は実際に、1枚あたり2010年12月に1,269円、2011年3月に8,541円、同9月に6,894円など、合計で18,821円の配当がありました(図表2参照)。原指数である日経平均株価の予想配当利回りは、今の株価水準で2%を超えています。(2011年10月末現在)。日経225先物では、配当と金利が取引価格に含まれているので、配当を受取ることができません。


買いポジションで投資家が負担する金利も相対的に低くなっています。店頭CFDの金利は、LIBORベースにさらに3%程度上乗せするケースが一般的です※2。「株365」は、日本の政策金利※3を用いており、現在は0.05%となっています。日経225の場合であれば、おおよそ1日1円くらい。上場から11カ月間の実績では、もらう配当が約18,000円で払う金利が約400円となっています。日本の低い金利を基準にした商品設計上のメリットといえます。

英国のFTSE100であれば、原指数の予想配当利回りは約4%(2011年10月末現在)。FTSE中国25の場合は2.5%程度です。株価低迷で売買益は難しいかもしれませんが、配当利回りが2~4%あれば買いポジションの長期投資も考えられるのではないでしょうか。現在、「株365」を取引している投資家は、このような特徴や使い方をご存知の方なのかもしれません。

※1買いポジションの場合、金利相当額を支払い、配当相当額を受取ります。売りポジションの場合、配当相当額を支払い、金利相当額を受取ります。

※2取扱店頭業者によって異なります。

※3無担保コール翌日物誘導目標。一定の幅があるときは平均値を使用。


■指数ラインアップとマーケットメイカーの拡充へ

「株365」の拡大に向けた課題と今後の展望を教えてください。

大房氏:

課題は大きく2つあると考えています。ひとつは、冒頭でも紹介したように「株365」の取扱会社の拡大です。なかでも、大手証券会社とネット専業証券の参入が大きなポイントです。「くりっく365」も大手が参入して、口座数と証拠金残高の伸びが加速しました。その結果、取扱い証券会社の中で競争が激しくなって、取引全体が活性化した経緯があります。

もうひとつが、指数ラインアップの拡充です。米国の株式指数はぜひともほしいところです。知名度ではNYダウですが、他にも数多くの指数があるのでさまざまな選択肢を考えています。

今後の取り組みとしては、現状2社のマーケットメイカーを増やしていくことも考えています。流動性が高まってスプレッドがより小さくなるメリットが期待できます。「株365」は完全マーケットメイク方式を採用して、呼び値の刻みが1円単位。1円で100円の収益差ですから、スプレッドの影響は大きいでしょう。「くりっく365」はマーケットメイカー3社でスタート、のちに6社になりました。ドル円のスプレッドが3~4銭だったのが、現在はほとんど1銭に近づいているような状況です。「株365」でも近い将来、4社くらいにしたいですね。

いまや、取引所にも営業力が問われる時代です。取扱会社の拡大に取り組むことはもちろん、個人投資家のみなさんへ直接アプローチするセミナーもこれまで同様、積極的に展開していく予定です。私自身、「くりっく365」の成長はセミナーによる地道な啓蒙活動によるところも大きいと考えています。この経験を生かしながら、「株365」の市場拡大に貢献していきたいですね。


Fanet MoneyLife(掲載日:2011年11月29日)


 
   
    

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