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国際投信投資顧問 吉峯 寛 社長 「二兎を追う国際投信、その勝算は(上)――グロソブとの相乗効果作戦」 - トップインタビュー(第25回) - 投資信託

 

投資信託 [ トップインタビュー ]

【第25回】

国際投信投資顧問 吉峯寛社長

二兎を追う国際投信、その勝算は(上)――グロソブとの相乗効果作戦

国内最大の投信『グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)』(グロソブ)から資金がじわじわと流出している(表1参照)。同ファンドを運用する国際投信投資顧問は今、"グロソブ路線"と"ポスト・グロソブ"の2つの戦略を実行中だ。これらは上手く作用しているのか、また、毎月分配型の外債ETF(上場投資信託)の登場などについて同社の吉峯寛社長に聞いた。

『グロソブ』は国民的ファンドとして地位を確立した。今後はポスト・グロソブ戦略に集中してもいいのでは。

吉峯氏:

グロソブ路線維持か、ポスト・グロソブへの転換か・・・。これは当社の経営を委ねられた者なら誰でも突き当たる難問だ。だが、両者は二律背反ではない。目指すはグロソブの特色や強みを生かしながら、そこに拘泥せず新たな展開を志向する"アウフヘーベン"的な成長戦略だ。具体的には既に多くの金融機関とのネットワークを持つグロソブで投資家の裾野を拡大、そしてこれを基盤に各金融機関の特性に合わせた投信やサービスを提供する。グロソブのベースが強固になるほどポスト・グロソブへのプラス効果が高まる公算だ。


しかし、最近は高利回り債に投資して通貨を選択するタイプなど、高リスク・高リターンのファンドに個人投資家資金が集まっている。グロソブのような低リスク商品の人気は一巡しているのでは。

吉峯氏:

現在は金融危機後の短期的なリカバリーを狙った商品に資金が流入しているが、投信市場の発展のためにはやはり成長分野にじっくり投資するスタンスが重要だ。リバウンド狙いの短期的な運用商品を"貯蓄から投資へ"踏み出したばかりの投資家に安易に提供することは、金融危機後のリテールビジネス再生のチャンスを壊しかねないとやや危惧している。

一方、低リスクのグロソブは個人金融資産の基本となる"ベース資産"に適している。金融危機が完全に癒えない現状であるからこそ、"ベース資産"が見直される。マネーは様々な方向に向かうもの。資金が流出する時もあるが、我々はグロソブのコンセプトに対して強い信念を持っている。日本の経済成長率がスローダウンする中、内外の金利格差がグロソブのリターンの源泉になる。こうした投資環境も含め、グロソブは息の長い商品になる。

ポスト・グロソブに成り得るファンドを具体的に挙げると。

吉峯氏:

例えば、グロソブと同じ運用コンセプトでリスク度合いを少し高めた『アジア・ソブリン・オープン(毎月決算型)』だ(表2参照)。同ファンドは現在拡販中だが、手応えを感じている。当社では長期的な成長が見込める地域としてアジアに注目しているため、今年に入ってから立て続けにアジア地域に投資するファンドを設定した。今後も同地域には思い切った投資をする方針だ。



執筆:QBR 小林新、根岸てるみ(掲載日:2009年10月20日)

   
    

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