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国際投信投資顧問 吉峯 寛 社長 「二兎を追う国際投信、その勝算は(下)――毎月分配型外債ETFは競合視せず」 - トップインタビュー(第25回) - 投資信託

 

投資信託 [ トップインタビュー ]

【第25回】

国際投信投資顧問 吉峯寛社長

二兎を追う国際投信、その勝算は(下)――毎月分配型外債ETFは競合視せず

グロソブと商品性がバッティングする毎月分配型の外債ETFが9月に上場した。同ETFの方がコストも安い、強豪の登場といえるのでは。

吉峯氏:

様々な商品が出てくることは投信市場にとってプラスだ。しかし、このETFがグロソブの競合とは思っていない。グロソブには個人投資家および販売金融機関への積極的な啓蒙活動に加え、ファンドマネージャーが投資環境を踏まえて運用をしているなど付加価値がある。ETFの方は設定されたばかりで判断しかねる部分もあるが、今すぐグロソブに代わる存在にはならないと思う。


毎月分配型ファンドが個人投資家に支持されている理由は何か。

吉峯氏:

長期に亘る国内の超低金利や、キャッシュフローを必要とする高齢者層の投資家が多いなど我が国固有の事情を背景に毎月分配型ファンドの残高はこれまで増加してきた。これらの事情は当面変わらないため、引き続き毎月分配型ファンドの需要は大きいと見ている。

ただ、過度な分配金志向にはやや懸念を抱いているうえ、個人投資家の分配金に対する理解度に対しては運用会社として取り組むべき課題が残っている。毎月分配型ファンドの複利効果についてはこれまでいろいろと議論されてきたが、この効果は相場の上昇局面で発揮する。逆に今回のような金融危機による相場急落時には、分配金を出すことでリスクを抑えられるという面もある。

金融危機をビジネスチャンスに転換するには。

吉峯氏:

今回の金融危機は投信販売のあり方をもう一度見直す好い機会となった。銀行の投信窓販開始から丸10年が経過し、銀行等の公募株式投信の残高シェアは5割超と証券会社と互角に成長した。ただ、注目すべき点は取り扱い商品だ。窓販開始直後こそ両者の商品構成に違いがあったものの、最近は銀行の取り扱い商品が証券会社に類似し、リスク度が上がってきている。この結果、金融危機の悪影響で両者ともに投信の取り扱い残高が同じように減少したが、本来はビジネスモデルが異なっていいはずだ。銀行はポテンシャル(息の長い広域な個人マネーの獲得)を生かすためのアプローチを改めて考えるチャンスであり、当社はこの機会をサポートしたい。


執筆:QBR 小林新、根岸てるみ(掲載日:2009年10月21日)
吉峯 寛(よしみね・ひろし)氏
出身地:愛知県

経歴

1951年 愛知県に生まれる
1974年 名古屋大学経済学部卒業
株式会社三菱銀行入行
1998年 株式会社東京三菱銀行 商品開発部長
2002年 同行 執行役員 金融商品開発部長
2002年 三菱証券株式会社 常務執行役員 商品開発本部長
2004年 同社 常務執行役員 フィックストインカム本部長 兼 商品開発本部長
2006年 三菱UFJ証券株式会社 取締役常務執行役員 市場商品本部長
2007年 国際投信投資顧問株式会社 取締役副社長 マーケティング部門担当
2007年 同社 取締役社長 就任

   
    

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