株式・投資信託・ETF・退職・年金 投資に役立つ「ケイゾンマネー」

東京海上アセットマネジメント投信 大場 昭義 社長 「ご当地ファンドのパイオニア、東京海上アセットの大場社長に聞く」 - トップインタビュー(第26回) - 投資信託

 

投資信託 [ トップインタビュー ]

【第26回】

東京海上アセットマネジメント投信 大場昭義社長

ご当地ファンドのパイオニア、東京海上アセットの大場社長に聞く

東京海上アセットマネジメント投信は、年金基金等機関投資家向けの運用をバックグランドに24年の歴史を持つ独立系運用会社。ただ、個人投資家向けの投信市場に参入してからはまだ11年にすぎない。同社の大場昭義社長は、「投資家のために今までにない新しいコンセプトの投信の提供にこだわりたい」という。

同社が運用する国内公募・追加型株式投信の純資産残高は1100億円弱(10月末時点)。個人投資家の資金をさらに呼び込むには。

大場氏:

他社が取り扱っていない投信を打ち出して個人投資家の支持を得る。例えば、当社ではご当地ファンドの先駆けである『東海3県ファンド』や、商品価格指数連動債券と商品価格上昇の恩恵が期待できる国内外の株式に投資する『エネルギー・食糧関連ファンド(愛称:大地の恵み)』などユニークなファンドを運用している。当社の運用資産残高は、投資顧問と投信を合わせて約5兆円、このうち、大半が年金資金だ。年金資金の運用に強みを持つため、日本版401k(確定拠出年金)向けのファンドなど、年金タイプの商品・サービスの提供にも力を入れる。


9月に投入した『LPS4資産分散ファンド』は年金タイプの特徴ある投信と聞いたが。

大場氏:

まず、LPSとは、ライフプラン・シミュレーションの略でグループの東京海上日動あんしんコンサルティングが新たに始めたサービスだ。同サービスで提供しているシミュレーションソフトでは、個々人の資産の問題点や収支改善策を画像で示すため、利用者の納得感が強まると思う。さらに、ファイナンシャルプランナー(FP)とも提携しているため、利用者が希望すれば中立的な立場のFPに個別相談を受けることも可能だ。

このLPSにおいて資産運用の提案を行なうファンドが『LPS4資産分散ファンド』だ。意訳すると"自分年金老後備えファンド"、"自助努力年金ファンド"といったところだろうか。シミュレーションソフトを利用して、投資スタイルが異なる5つのファンドの中から投資家のライフプランに適したファンドが選べる仕組みになっている。ライフプランが各個人で大きく異なる現代にマッチしているうえ、年金運用の実績を採り入れた当社ならではのファンドといえる。

個人投資家向けに現在運用している46ファンドのうち、人気の毎月分配型ファンドは2本のみだが、独自のこだわりからか。

大場氏:

確かに毎月分配型ファンドは高齢者層に人気を集めている。だが、投資はやはりトータルリターン(分配金のインカムゲインと値上がり益のキャピタルゲインの合計)で考えるべきだ。最近では分配金の水準争いも過熱しているように感じる。当社では目先の動向にとらわれず、長期に亘って個人投資家に支持される商品を打ち出していく。


執筆:QBR 小林新、根岸てるみ(掲載日:2009年11月12日)

大場昭義(おおば・あきよし)氏
出身地:愛知県

経歴

静岡県出身、早大政経卒
安田信託銀行(現:みずほ信託銀行)入行
同行・常務執行役員
みずほ年金研究所・社長
東京海上アセットマネジメント投信・顧問
2009年6月から現職 東京海上アセットマネジメント投信・社長

■LPS(ライフプラン・シミュレーション)について
各自が収入や家族構成、保有資産の状況などを入力すると自分ならではのライフプランをシミュレーションできる。診断結果は毎年の収入・支出を各自が指定した年齢までグラフにして示すうえ、資産運用が「良かったケース」、「平均的だったケース」、「悪かったケース」と3つのケースを想定して資産がそれぞれどのように変化するか折れ線グラフで表す。そのほか、退職後に希望する生活費に対してどれだけ貯蓄が不足するかなども具体的な数字で示す。将来のリスク・リターンを目で見て確認できることがポイント。
こうした診断結果を踏まえ、個人に合わせた収支改善プランやポートフォリオ提案もしてくれる。実際に誰かに相談しないと不安という場合は、同システムを開発した東京海上日動あんしんコンサルティングと提携するファイナンシャルプランナー(FP)の個別相談を受けられる。現在は約200人のFPと提携しており、今後はさらに増員する計画だ。
このシステムを利用したり、FPの個別相談を受けたからといって、同社グループの商品を執拗に勧められることはない。同社・ライフプランニング事業部の富松公篤次長は、「東京海上ホールディングスグループの商品を販売することを目的に開発したツールではない。将来に不安を持つ人をサポートしたいという意向で生まれた商品だ」という。
同システムは企業の従業員や公務員向けに福利厚生制度の一環として事業展開をしてきたが、現在は銀行など金融機関の商品販売ツールとしても販売し始めた。まずはこのシステムを一度試してみたいという場合は、下記のサイトから汎用タイプのシミュレーションを利用できる。
http://www.anshinplan.jp/tokiomarine

 


   
    

特集

「証券アナリストの調査手法とこだわり」(全6回)

「証券アナリストの調査手法とこだわり」

証券アナリストの行動パターンをご紹介!個人投資家のリスク回避術を学ぼう。

特集を読む »

おもしろ企業探検隊

おもしろ企業探検隊

平林亮子&内田まさみの「そうだ!社長に会いに行こう」ナブテスコ株式会社

特集を読む »