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【第45回】 イーストスプリング・インベストメンツ 代表取締役社長兼CEO フェリックス・パン(龍 万成) 氏 - 新社名のもと、グループ内の結束を高め、アジアにおける強みを強化 信頼できるコミュニケーションパートナーを目指す - 投資信託

 

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【第45回】

イーストスプリング・インベストメンツ 代表取締役社長兼CEO フェリックス・パン(龍 万成)氏

新社名のもと、グループ内の結束を高め、アジアにおける強みを強化 信頼できるコミュニケーションパートナーを目指す

2005年に開催した設立5周年記念パーティで「最高のコミュニケーション力を持った運用会社を目指す」と宣言した龍 万成社長。本年2月14日にPCAアセット・マネジメントからイーストスプリング・インベストメンツに社名変更した。社名変更の理由や背景を中心にお話を伺った。

まず、社名変更の理由、背景について。

龍氏:

ブランド変更のきっかけは、米国プルデンシャル社との商標問題から、各国で異なっていた社名をグローバルに統一することでした。さらに、統一された社名にすることで、共通のメッセージ、投資哲学や顧客へのコミットメントを全世界に発信する事が可能となり、ブランド力を一層強化していくことを目指しています。

今回の変更はあくまで社名の変更に限定されたものであり、当社およびグループ会社における資本関係や経営陣、投資哲学に変更はありません。また親会社であるプルーデンシャルの一員であることにも変わりなく、ロゴにも「英国プルーデンシャルグループ」の表記を残しています。

新社名はEast(東=アジア)とSpring(源、起源)の組み合わせです。これは私たちグループが1863年に初めてアジア投資を行うなど、East=アジアにおける長い投資、運用の歴史をもつこと、アジアに10の拠点を有するなどアジアに根差した運用会社であること、またアジアに関する高い専門性を誇る資産運用会社であることといった事実に由来しています。

"世界が信頼する、アジアに強みをもつグローバルな資産運用会社- the Asia investment expert the world trusts" であるという私たちの強みを前面に打ち出した新社名のもと、グループ一丸となってその強みに一層磨きをかけ、世界に向けて卓越した商品を提供し、さらに成長、拡大していきたいと考えています。


御社の現状について。

龍氏:

まずイーストスプリング・インベストメンツ・グループについて申し上げると、日本をはじめとしてシンガポール、マレーシア、台湾、韓国、ベトナム、UAE、さらに中国、インド、香港では合弁事業を展開するなど、アジアの10のマーケットで資産運用事業を展開しています。アジア最大級の資産運用グループとして、約2,000人の従業員を有し、2011年12月末日時点で約503億ポンド(約6兆円、1ポンド=119.81円)の運用を行っています。日本では、公募投資信託(追加型株式投資信託) 15本、295,708 百万円 、私募投資信託 7本、 267,225 百万円 、合計 22本を取り扱い、運用資産残高は2012年1月末現在で562,934 百万円となっています。

ところで国内の投資家はリーマンショック、それに続く「欧州財政問題」から想定外の円高を経験しました。これによって投資家の投資態度に何か変化は?

龍氏:

少子高齢化、経済停滞、増税といった厳しい日本経済の現状、さらにリーマンショックという事態を受け、『何もしないでいると今持っている金融資産、将来のための金融資産がさらに減ってしまうというではないか』という不安が広がった過去数年だったように感じています。これを受け、「資産を増やすための投資」ではなく、「資産を守るための投資」へと変わっていったのではないか思います。さらに今回の欧州の財政危機では、先進国でも安心できないと考えだした。投資家にとってこれほど複雑で難しい環境は過去20年間なかったと思います。

こういった投資環境における私たち運用会社の課題は、良い運用、良い商品を提供するために最大限努力していくとともに、投資家や販売員の皆様に正しくご理解いただくためのサポートを続けていくことだと思います。


特にアジアをベースにした保険会社系運用会社の強みは。

龍氏:

保険会社系運用会社の特徴は、中長期運用に長けたブレの少ない運用を目指すという点にあると思います。中国、インド、インドネシアをはじめとしたアジアの国々に関しては明るい経済ニュースが数多く日本にも聞こえてきており、それらの国々が世界経済を牽引していく中心になっていくであろうという期待が高まっています。アジアに長い歴史と実績を持つアジア投資のエキスパートとして、新社名のもと各国の拠点との連携、結束をより一層強化し、グループ一丸となって優れた商品の提供と、卓越した運用をおこなっていきたいと考えています。

改めてコミュニケーション力をもった運用会社とは。

龍氏:

私は常日頃スタッフに商品開発、販売会社の支援サポートを行う際、全て最終投資家の顔を想い浮かべながら取り組むよう伝えています。ともすると、運用会社は常に販売会社のご要望に対して十二分に応えようとします。それは正しいことですが、単に要求に応えるだけでは十分ではないと考えています。運用会社は、実際に日々、市場調査や運用に直接関わっており、投資対象のマーケットを知るエキスパートです。私たちは運用会社だからこそ知りえるそういった質の高い情報を駆使して、販売会社がともすると見落としているかもしれないもの、まだ確証をもてていないものについてもご提供していくことができるはずです。そういったサービスとサポートを志し、信頼できるコミュニケーションパートナーとして評価される運用会社となることを目指しています。

ありがとうございました。


聞き手:QBR 小林 新(掲載日:2012年04月02日)

龍 万成(りゅう ばんせい)氏
イーストスプリング・インベストメンツ(株)代表取締役社長 兼 CEO

経歴

出身:神奈川県横浜市
大学卒業後、電通ヤング&ルビカム(株)、広告代理店入社
1989年シティバンク・エヌ・エイ社に入社
1997年フィデリティ投信株式会社 入社
2000年フィデリティ証券東京支店長
2002年6月ピーシーエー・アセット・マネジメント(株)に入社。代表取締役社長兼CEOに就任
2012年2月イーストスプリング・インベストメンツ(株)に社名変更、現在に至る

   
    

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