株式・投資信託・ETF・退職・年金 投資に役立つ「ケイゾンマネー」

【第5回】膠着相場のいまだから注目したい 「かぶオプ」のメリットと潜在能力。 - 先物・オプション

  • PR
  • PR
  • PR
 
 

先物・オプション [ 「かぶオプ」はこうして使う ]

【第5回】光世証券 市場営業部門営業グループ 部長代理 樋爪功次氏

膠着相場のいまだから注目したい 「かぶオプ」のメリットと潜在能力。

2011年7月から先陣を切って東証の「かぶオプ」(有価証券オプション)の取扱いを始めた光世証券。取扱いから3か月が過ぎて、取引の成功事例も着々と増えてきたという。「かぶオプ」への取り組みと投資家への提案内容などについて、同社市場営業部門営業グループ部長代理の樋爪功次氏に聞いた。


 

■コール/プットの売りもできる点が強み

「かぶオプ」の取扱いに関して、光世証券の強みはどこにあるとお考えですか。


光世証券市場営業部門
営業グループ部長代理
樋爪功次氏

樋爪氏:

ネット専業証券さんのなかには「かぶオプ」はコール/プットともに新規の取引では買いのみのところもあるようですが、当社では買いも売りも両方提供しています。これが大きな違いであり強みだと考えています。お客さまの顔が見えにくいネット取引では、証券会社として「売り」はリスクが高いと判断したのではないでしょうか。当然のことながら当社では、オプションの権利行使による株券の授受も可能です。

さまざまな投資戦略が可能なオプション取引は、お客さま一人ひとりにしっかりと時間をかけてご説明して納得いただくことが前提になります。会社としてすぐに収益に結び付けようとすると失敗します。証券会社が経営の効率性だけを考えると、「かぶオプ」をはじめとしたオプション取引は注力するのが難しいかもしれません。

 

■ストラテジー(投資戦略)の豊富さが魅力

それでも光世証券は「かぶオプ」に注力している理由は?

樋爪氏:

当社は「かぷオプ」のご提案に全社を挙げて取り組んでいます。それは、「かぶオプ」という取引のポテンシャル(潜在能力)が非常に高いと判断しているからです。何と言っても、取引のストラテジー(戦略)が豊富なことが魅力です。まさに現在のように、株価がまったく動かないような相場でも利益期待ができる点。下げ相場なら先物取引で利益拡大を狙うことができますが、膠着相場ではオプション取引のメリットが相対的に高まります。

当社ではまず、既存のお客さまへご提案を進めています。「かぶオプ」の認知度は高いとはいえません。流動性も十分ではないでしょう。仕組みが複雑なことから、お客さまへの説明が難しく時間がかかります。しかし、お客さまに利益をもたらす可能性があり、信頼を得るためなら当社はじっくり中長期の視点で取り組む考えです。

 

■成功事例が集まってお客さまが耳を傾けるように

お客さまが「かぶオプ」に取り組むきっかけとしては、どんなケースがありますか?

樋爪氏:

あくまで当社のケースですが、(1)バブルのころに株式を高値づかみして、どうしてよいのか悩んでいる(2)株価下落で新たに株式を買うチャンスなのだが、どの銘柄をどのように買ったらよいかわからない(3) 株価が動かないなかで、とにかくどうしていいかわからない――の3つに大きく分けることができます。それぞれに適した「かぶオプ」の活用法や投資戦略がありますが、典型的なパターンとして(1)と(2)の相談ケースに対するご提案例についてご紹介します。

7月から取扱いを始めて、ようやく「かぶオプ」取引による成功事例が集まってきました。シミュレーションではない実績値が積み上がってきたことで、お客さまも耳を傾けてくれるようになりました。今後はこれらのケーススタディをお客さまと共有するためのセミナーを積極的に開催していきたいですね。

 

■ケース1 【光世証券の「かぶオプ」提案例(1)カバードコール】

Q:「バブルのころに株式を高値づかみして、どうしてよいのか...」
A:「カバードコールで保有株式を有効活用してみませんか?」

このようなお客さまは、現物株式の「買い」のみを取引されてきたベテラン投資家が多いですね。いわゆる「塩漬け株」をどうするか、というお悩みです。数千万円レベルで含み損をかかえていらっしゃる方も珍しくありません。このようなお客さまには、「保有している株式を有効活用してみませんか?」というご提案をしています。

たとえば、バブル時代に当時50~60歳で活発に株式投資をおこなっていたお客さまは、現在では70~80歳。すでにお亡くなりになって、息子さんなどに株式を相続したケースも散見されます。このようなケースでは、相続された株式が塩漬けになっていることが多いのですが、「このままずっと持ち続けるだけでよいのだろうか」という不安を抱えていらっしゃるお客さまも案外多いようです。

ご提案する投資戦略のひとつはカバードコール(カバコ)です。「売却してもよい価格を権利行使価格としたコールの売り」で、株価が一定以上に上昇した場合の利益を放棄する代わりに、オプション料を得ます。カバコは相場が上がったら株式を売る必要が出てくるので、「できれば株式を手放したくないのだけど、配当以外に収益を期待できる取引は?」というご相談に向いています。

■ケース2 【光世証券の「かぶオプ」提案例(2)ターゲット・バイイング】

Q:「株価下落で新たに株式を買うチャンスだと考えているが...」
A:「ターゲット・バイイングなら指値買い注文よりも収益機会が多いですよ」

私の最初のお客さまの例です。「株価が下がっているなかで、いま買える銘柄はないだろうか?」というご相談でした。日経225の平均配当利回りが2%超え、PBR(株価純資産倍率)も1倍を切っています。これを絶好の買いタイミングと考えたわけです。ここでご提案したのが、株式購入の手法としてのターゲット・バイイングでした。

お客さまはある銘柄を3,600円になったら買ってもいいという判断でした。指値買い注文で普通に買っても、配当利回りが5%ぐらい。悪くはないのですが、キャピタルゲインを狙うには、せめて1~2割は上がる期待がないとリスクを取る意味が薄れてしまいます。実は、多くのお客さまが躊躇しているのはこの点です。株式を買うからには2~3割ぐらいは上がる可能性がほしいのです。言い換えると、株式の消極的な買いを志向するお客さまということです。

そのお客さまは最近まで、3,600円のプットを毎月売っていました。結果は、株価がずっと権利行使価格を上回っていたためその銘柄の株式は買えませんでしたが、200円/枚のプレミアムが積み上がっていました。直近で株価が3,600円を割ったので株式を取得するはずです。200円のプレミアムがあるので、実質3,400円で購入したことになります。

 


Fanet MoneyLife(掲載日:2011年12月08日)

 
   
    

特集

「証券アナリストの調査手法とこだわり」(全6回)

「証券アナリストの調査手法とこだわり」

証券アナリストの行動パターンをご紹介!個人投資家のリスク回避術を学ぼう。

特集を読む »

おもしろ企業探検隊

おもしろ企業探検隊

平林亮子&内田まさみの「そうだ!社長に会いに行こう」ナブテスコ株式会社

特集を読む »