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マネックス・ユニバーシティ代表 内藤忍氏が語る 「長期&分散投資で誰でも手軽に投資の魅力を実感しよう」 - 著名人インタビュー - 東証ETF活用プロジェクト 東証ETF

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東証ETF・ETN活用プロジェクト [ ETFがわかれば世界がわかる 著名人にインタビュー ]

【第6回】

マネックス・ユニバーシティ代表 内藤忍氏が語る 

「長期&分散投資で誰でも手軽に投資の魅力を実感しよう」

「資産運用はどうしても怖くて・・・・・・」という人は、決して少なくありません。ここ数年でも、幾度となく株価や為替が大きく動くマーケットの急落が生じました。その際に大きな損失を抱えた人も多く、「もう投資はこりごり」と思う人が、きっといると思います。そういう状況でも資産運用からの撤退に追い込まれることなく、余裕を持って資産運用するには、どうすれば良いのでしょうか。今回はマネックス・ユニバーシティの代表である内藤忍さんに、資産運用のポイントを伺いました。
FXや株式のデイトレードなど、いわゆるトレーディングという取引が個人の間にも広まり、一方では長期投資がある。個人の資産運用スタイルとしては、どちらが望ましいのでしょうか。
内藤氏
内藤 忍氏
マネックス・ユニバーシティ
代表取締役社長 内藤 忍氏
2つの投資を別の言葉で言い換えると、“人を出し抜く投資”と“成長にかける投資”ということになると思います。
短期のトレーディングというのは、言うなればマージャンと同じようなものです。4人でゲームをし、誰か1人が勝つと、残り3人のうち誰かが負けている。そして、その総和がゼロになるという、ゼロサムゲームです。まあ、実際には手数料分がマイナスになりますが・・・。
トレーディングで勝つためには、相手を出し抜くことが必要になります。人よりも早く情報を入手したり、誰よりも早くアクションを起こすといったことも必要でしょう。いずれにしても、全体の価値が変わらないのであれば、誰かがマイナスにならなければ自分はプラスにならないということです。
これに対して成長にかける投資というのは、投資家全員がプラスになる可能性がある投資です。
たとえば、ここに10人の人がいたとします。1人1万円ずつ出し合って10万円の原資を作り、稲の苗を買いました。そして、それを植えて育てていくと、やがて稲穂が実りました。それを出荷したところ、20万円の売り上げを得ることができました。それを出資した10人で分割すると、1人あたり2万円が手に入ります。つまり、全員が1人あたり1万円の利益を得ることができたわけです。
これが成長にかける投資です。この成長にかける投資は、誰でも簡単にできます。人を出し抜く投資をする場合は、自分自身のスキルが無いと成功しません。とすれば、言うまでもなく、資産運用の初心者であれば、まずは成長にかける投資から入っていく方が良いでしょう。ただし、この成長にかける投資は結果が出るのに時間がかかります。また、投資ですから100%成功が保証された方法でもありません。
成長にかけるという投資法を行う場合、どういう点に注意すれば良いのでしょうか?
内藤氏
内藤 忍氏
ポイントはいくつかありますが、まずは続けることが大事です。たとえば、2008年のリーマンショックで株価が大きく下げました。この時点で「資産運用は怖い」という気持ちになってしまい、なかには投資をやめてしまう人もいます。
しかし、これは最悪のパターンです。大事なことはたとえ大きな損失を被ったとしても、そこで止めるのではなくきちっと資産運用を継続ができるようにしておくことなのです。
そのための対策として、積立による投資が考えられます。たとえば、リーマンショックの直前の2008年8月末から毎月、バランス型の投資信託で1万円ずつ積み立てていった場合、09年12月末時点で計算してみると資産評価額はプラスになったという結果が出ました。これは、株価などが大きく下げたところでも、積立を止めずに続けていたからこそ得られた効果なのです。
ただ、人間の心は弱いので、どうしても大きく下げると、そこで気持ちが萎えてしまう人もいると思います。なので、あらかじめリスクをしっかりコントロールして、マーケットが大きく荒れたときでも、自分の資産がたとえば半分になってしまった、というような状況にならないようなリスク管理をしっかり講じておく必要があります。
そのためには、分散投資が基本になると思います。日本株だけに投資するのではなく、海外株式や海外債券と分散させる。また、海外株式も先進国だけでなく新興国にも一部、配分してみる。あるいは、コモディティにも投資してみる。このように地域別分散や資産クラス分散をしっかり行っておけば、リーマンショックのようにマーケットが大きく混乱するようなアクシデントに見舞われたとしても、資産がそれこそ半分や、3分の1になるというような事態は、避けることができるのです。
長期投資を行うのであれば、自分が途中で放り出したくならないような仕掛けを工夫しておく必要があります。途中で放り出したくなるというのは、基本的に恐怖心にとらわれた場合なので、そうならないような仕掛け、それがすなわち分散投資なのです。
ただ、分散投資をするにしても、初心者の方からすれば、何にどのくらいを配分すれば良いのかが分からないと思います。何か、簡単な基準はありませんか?
内藤氏
複数の銘柄、資産にお金を分散投資するときの配分方法を「アセットアロケーション(資産配分比率)」と言います。
これは幕の内弁当の例で説明するとわかりやすいと思います。幕の内弁当の中身を見ると、いくつかの仕切りがあり、そこにご飯や何種類かのおかずが入っています。ご飯とおかずをどのような比率にするか、それぞれのおかずを、どのような比率で盛り込むか、というのがアセットアロケーションの基本になります。アセットアロケーションをどのような比率にするかの考え方のベースは、為替リスクと株価リスクをどうするか、です。
投資対象で最も値動きの大きなものは株式と為替です。つまり、株式の組み入れと外貨の比率を何%にするのかというのが最も重要になります。これは人によって負えるリスクの程度が異なりますから、一概には言えませんが、例えば、外貨建て資産が全体の40%、外国株を含む株式が全体の50%になるように調整すれば、最悪の場合でも資産の20%程度のマイナスに抑えることができます。これをベースに配分比率を考えると、例えば、日本株を20%、外国株を30%、国内債券を20%、外国債券を10%、そして預金などの流動性資産に20%という配分例が考えられます。これはあくまでも参考値ですが、ポートフォリオを構築する際、何にどのくらいを配分すれば良いのかで迷った時には、今の数字を思い出してみてください。
そして出来れば3カ月に1度は定期的に資産のたな卸しを行って、資産のチェックを行うと良いでしょう。これをモニタリングと言います。さらに、年に1度は値上がりした分は売却し、値下がりしたものに資金を移すことによって、常に一定のバランスを維持するようにします。これをリバランスといいます。
日本経済はもう成長期待が大きく低下しています。そういうなかでも、ポートフォリオを組むにあたって、日本株を組み入れる必要はあるのでしょうか。
内藤氏
内藤 忍氏
日本株に対する個人投資家の関心は、ここ数年で急速に薄らいでいることを実感します。株価もなかなか上昇しませんし、少子高齢社会で人口の自然減という状況にありますから、日本企業の成長に関して悲観的な気持ちになるのも分かります。
しかし、それでも私は、投資対象として日本株も組み入れるべきだと思っています。なぜなら、このまま日本株は低迷を続けるかも知れませんが、逆に何かのイベントをきっかけに大きく上昇する可能性もゼロではないからです。
逆に、ブラジルなどの新興国は、今でこそ多くの方が「これから大きく成長する。だからブラジル株式に投資するんだ」などと言っており、株価もどんどん値上がりしてきましたが、既に短期的にはピークに到達しているかも知れません。
つまり、日本株にせよブラジル株にせよ、今後の値動きを正確に予想できる人はどこにもいないのです。なぜなら、それが事前に分かったら、誰でも大金持ちになることができるからです。投資とはそのような不確実性のものを対象に資産運用をしていく行為ですから、決め打ちをするのではなく分散して投資することが重要になってくるのです。
投資信託を使って分散投資をする場合、どのようなファンドを使うのが良いのでしょうか。
内藤氏
投資信託にはアクティブ運用のものとインデックス運用のものとがあります。そのいずれを選ぶかですが、私は少なくとも初心者に関してはまずはインデックス運用のファンドから活用した方が良いと思います。
確かに、インデックス運用は平均点を狙いにいくものですから、アクティブ運用のように、プラスアルファのリターンを取ることはできません。でも、アクティブ運用が常に平均点以上を取れるかどうかは、何ともいえません。ファンドによっては、平均点以下のリターンしか得られない場合もあります。
したがって、アクティブ運用の場合は、投資家がファンドを選ぶ目を持たなければなりませんが、初心者の場合、それは非常に難しいでしょう。だから、インデックス運用でまずは平均点を狙った方が無難なのです。
その意味で、ETFは有力な候補になりますし、実際に個人投資家の関心も高い商品のひとつです。一般の投資信託に比べると投資対象として使うにはややハードルが高いのですが、大半の資産クラスはカバーされているので、分散投資の対象としては活用できる商品だと思います。
どのETFを選ぶかということについては、たとえば同じ資産クラスに投資するものでも、日経225に連動するETF、TOPIXに連動するETFというように、複数タイプが上場されていますから、まずは自分に合うインデックスを見つけるようにしましょう。あるいは、グローバルに分散投資ができるインデックス型のETFもありますが、この場合は、どの範囲までが投資対象に含まれているのかを、しっかりチェックすること。つまり、インデックスの性質を理解したうえで、分散投資のツールとして役立てるようにしてください。
掲載日:2010年月09月15日
内藤 忍 ないとう・しのぶ プロフィール
株式会社マネックス・ユニバーシティ
代表取締役社長
http://www.monexuniv.co.jp/
1986年、東京大学経済学部卒。1991年、MITスローン・スクール・オブ・マネジメント卒(MBA)。大学卒業後、住友信託銀行に入社。海外留学をはさみ、10年にわたり為替ディーリングや資産運用業務を担当。1997年、シュローダー投信投資顧問株式会社に入社。ファンドマネージャーとして債券とグローバル・アセット・アロケーションを担当。1999年、株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)に入社。商品開発、資産設計などを担当。2004年、個人向け投資商品企画・運営会社であるマネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役に就任。2005年、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長に就任。
早稲田大学オープンカレッジ、丸の内朝大学をはじめ、個人投資家を対象に資産運用に関するセミナーを開催。また「日経マネー」などの雑誌で連載コラムも担当。テレビ、ラジオのコメンテーターとしても活躍。主な著書に10万部を超えるベストセラーとなった『内藤忍の資産設計塾』シリーズ(自由国民社) のほか、『60歳までに1億円つくる術』(幻冬舎)、『内藤忍の投資手帳』(ディスカヴァー21)、『初心者は株を買うな!』(日本経済新聞出版社)、『内藤忍の「好き」を極める仕事術』(講談社)、 『内藤忍の資産設計手帳のすすめ』 (ダイヤモンド社)、『「5つのステップ」ですべてがうまくいく!』(マガジンハウス)など多数。
内藤忍公式ブログ 「SHINOBY’S WORLD」 http://www.shinoby.net/
ツイッター http://twitter.com/Shinoby7110


 
   
    

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