株式・投資信託・ETF・退職・年金 投資に役立つ「ケイゾンマネー」

第11回 J-REIT市場に参加している投資家は? - はじめてのJリート物語

はじめてのJリート物語

 

マーケットの動向を考えるうえでは、誰がマーケットに参加しているのかということを、ある程度把握しておく必要があります。その投資家の行動パターンを読めば、投資のタイミングも見えてくるからです。

不動さん

現在、J-REITのマーケットに参加している投資家は、銀行などの金融機関、個人投資家、投資信託会社、外国人投資家がメインです。

「今、最も取引している投資家は誰?」と不動さん。
誰だと思います?
「う~ん、個人投資家ってどうなんだろう。私の周りに話を聞いても、あまりJ-REITに投資している人って、個人ベースでは少なさそうなんですよね。個人はあまり投資していないのかしら?」

たとえば投資主体別の売買動向を見ると、10月は次のようになります。

銀行 ・・・・・・93億円の買い越し
投資信託 ・・・・・・471億円の買い越し
個人 ・・・・・・451億円の売り越し
外国人 ・・・・・・119億円の買い越し

このように、銀行や投資信託、外国人が買っている一方、個人は大幅な売り越しになっているのです。

「え~っ。こんなに売り越しなの?ということは、個人はまったくJ-REITに関心がなくて、銀行などの金融機関や外国人が積極的にJ-REITを買っているってワケ?」
そうですね。ただ、ひとつ注目していただきたい点があります。それは投資信託が471億円の買い越しになっていることです。投資信託は基本的に個人向けの投資商品ですから、この471億円の買い越しという数字は、個人が投資信託を通じて、J-REITに間接的に投資していると考えられます。

「でも、どうしてJ-REITを直接買わないのかしら」
いろいろ理由はあります。

まず、J-REITを直接購入する場合、金額が比較的大きいこと。たとえば「日本ビルファンド投資法人」の場合、株価は130万円前後ですから、100万円を大きく超えた資金が無ければ投資できません。最近は積極的に投資証券を分割する動きも出てきていますが、全体的に見てJ-REITの最低投資金額は、投資信託などに比べると高額です。 「まあ、J-REITって43銘柄あるから、何を選ぼうと考えた時、なかなか決められないこともあるんですよね。確かに、投資しにくい面はあるかも」

この点、投資信託なら複数のJ-REITに分散投資していますから、銘柄選びに迷うことはなく、複数銘柄に投資できるため、分散投資効果も期待できます。ただ、多くの投資信託が毎月分配金を支払うタイプなので、この手のファンドでの運用に向いているのは、資産を形成しなければならない若い人たちよりも、運用した資産から得た収益を取り崩して使う高齢者層ともいえそうです。

   
    

特集

「証券アナリストの調査手法とこだわり」(全6回)

「証券アナリストの調査手法とこだわり」

証券アナリストの行動パターンをご紹介!個人投資家のリスク回避術を学ぼう。

特集を読む »

おもしろ企業探検隊

おもしろ企業探検隊

平林亮子&内田まさみの「そうだ!社長に会いに行こう」ナブテスコ株式会社

特集を読む »