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第12回 株価の割高・割安は何で判断すればいいの? - はじめての株式物語

はじめての株式物語

 

株価は長期的に見ると、会社の業績や保有資産の価値などに応じて適正な水準に落ち着くと言われています。したがって、株式投資で長期的なリターンを得るためには、企業の業績や保有資産の価値に比べて、株価が割安に評価されているものに投資するようにします。

カブ男くん

今日は、FK商事株式会社の個人投資家向けのIR説明会です。IRとはInvestor Relationの略で、投資家向けに経営状況や財務状況などを発信する広報活動のことです。カブ男くんは積極的にIR活動を行うことで、株価が株式市場で公正な評価が受けられるよう、日々努力をしています。個人投資家から、株価に関して積極的な質問が飛び出してきました。

「御社の株価についてですが、市場平均に比べて安いように思えます。今後の株価をどう考えていますか」。
「経営者としては、将来の株価を確約するのは難しいのですが、現在、業界平均のPERは30倍です。弊社の株価は1,500円。1株あたりの税引利益は68円ですから、もし業過平均まで買われれば、株価は2,040円になります。当面は、この業界平均PERに達することを目標にして、経営努力を重ねていきたいと思います」。

PERとは、株価収益率のこと。株価を1株あたり税引利益で割って求められます。つまり、会社の利益に対して、株価が何倍まで買われているのかを示すもので、この倍率が低いほど、その会社の株価は割安であると判断されます。

PER=株価÷1株当たり税引利益

ですから、業界平均のPERが30倍で、1株当たり税引利益が68円だとすると、上記の計算式を変形することで、適正な株価水準が求められます。つまり、

株価=PER×1株当たり税引利益

となるわけです。この計算式に当てはめると、FK商事株式会社の適正株価は2,040円になります。

これに対して、現在の株価は1,500円。つまり、業界平均のPERで考えると、FK商事の株価は割安であると判断されます。

カブ男くんはさらに説明を続けます。 「おっしゃるように、弊社の株価は、業界平均から見ると割安です。業績は3期連続の増収増益ですから、ファンダメンタルズは決して悪くありません。ただ、株価は大勢の投資家の方々が、弊社の持つポテンシャルに気づいて下さらないと、なかなか適正な水準になりません。ですから私は、すでに株主になって下さっている皆さまの期待に沿うためにも、これから積極的にIR活動を展開することで、一人でも多くの投資家様に、FK商事株式会社の価値に気付いてもらえるよう、鋭意努力をしてまいる所存です」。
企業経営者は会社の業績だけでなく、株価に対しても一定の責任を負っているのです。

PER以外に、株価の割安・割高を判断するための指標には、PBRがあります。これは株価純資産倍率といって、企業が保有している純資産に対し、株価が割高なのか、割安なのかを判断するためのものです。一般的に、この倍率が1倍を超えると割高、下回ると割安と判断されます。

   
    

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