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第3回 独身時代のマネープランの考え方(将来にどう備え貯めるか) - ライフプラン別資産運用活用術

ライフプラン別資産運用活用術

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長期化する独身時代のお金のやりくりをどうするか

まず最初に考えてみたいライフイベントは「独身時代」です。よくマネープランの本を読むと「結婚したとき考えるお金」「家を買うとき考えるお金」のように具体的なイベントが生じたときについて考えることが多いのですが、実は結婚するときや家を買うときにお金のことを考えるのではなく、その前からお金について意識を高めておくことが重要です。

特に、結婚する年齢が高くなっている今の時代において、「結婚前」に覚えておきたいお金の常識も増えています。「独身時代はお金の使い方はムチャクチャだったけれど、結婚してから変わったよ」というのは20代で結婚していた30年前の話です。平均初婚年齢は夫が30.8歳、妻が29.2歳となっており(厚生労働白書。2012年データ)、1950年の頃には25.9歳、23.0歳だったことを考えると、少なくとも5年ほど独身時代が増えています。30代の後半に結婚することも多く、独身時代にお金のやりくり術を覚えておく必要が高まっているわけです。

「借りない」生活と「貯める」生活を早く覚える

まず、最低限覚えなければいけないことは「お金を借りない」生活をきちんとキープできるようにすることです。生活費がわずかに足りないため、キャッシング、リボ払い、消費者金融などの少額の借金をしては返す生活をしている人がいますが、結婚してから同じことを続けていては、いつまでたってもお金が貯まりません。このままでは家も買えず、子供も育てられません。自分の稼ぎに見合った出費を自然に行えるようにしていきましょう。

そのうえで、次に覚えなければならないのは収入よりも少なく暮らすことを標準にして、いくらかを「貯める」生活にシフトしていくことです。結婚する人もそうでない人も、これからの人生においてはお金を貯めて将来に備えていくことを学ばなければなりません。しっかり貯めている人は20代でも17%を貯めています(金融広報中央委員会調査より20代単身者の貯蓄率)。貯めることを学ばない人はいつまでたっても自転車操業の家計(実質マイナス)のままですから、貯められる人とのあいだにどんどん差がついていきます。

給与振り込み日の手取りから家賃や携帯電話料金等を引いたあとの金額を4で割れば、一週間の予算がすぐ見いだせます。計画的なやりくりを心がけ、まずは無借金での1カ月を過ごせるようになりましょう。そのうえで、毎週の予算を2500円マイナスして暮らしてみましょう。それはつまり毎月1万円貯められる生活ということです。できるだけ早く、年収の1割を貯められるといいですね。

お金の準備方法は「稼いで」「節約して」「貯める」が基本

増えるできちゃった結婚と婚活に必要なお金のコト

ところで独身時代に考えるテーマのひとつとして「できちゃった婚」により、いきなり結婚することになるケースと、なかなか相手が見つからず「婚活」をするケースがあります。どちらも独身時代のお金の問題として考えてみたいと思います。

「できちゃった婚」については最近ではおめでた婚とか授かり婚などともいわれますが、まだ結婚時期を明確にしていなかった相手とあわてて結婚をすることになるのは同じです。このとき「結婚と新生活のための資金」の問題と「子どもの出産にかかる資金」の問題が生じます。子どもの出産に関しては手当金や助成金などがあり、自己負担は少ないものの、数十万円は現金があると安心です。新生活の資金については、結婚式をあげるか、引っ越しを伴うか、家具や家電の購入が生じるかなどによって金額は大きく変わります。100万円以上のお金がかかることも多いでしょう。
いずれにせよ、結婚の可能性を意識し始めたら、ある程度の蓄えを作っておくことで、できちゃった婚に焦らずにすみます。しっかり独身のうちにお金を貯めておきましょう。

「婚活」は新しいお金のテーマです。基本的に婚活サービスは有料になりますし、実際に何人かの候補と交際をスタートするとこれもかなりの出費が生じます。しかし、婚活貧乏のようになっては本末転倒です。高いサービスを利用すればいいお相手が見つかると単純に決めつけられないのも悩みです。
婚活にどれくらいのお金をかけてみるのか、あるいはどれくらいの期間をかけてみるのかはしっかり考えてから臨みましょう。婚活で借金をしてしまうようなことはいけません。
まだ見ぬパートナーとの出会いのきっかけとして婚活は有用なサービスです。しかし、無理のない範囲で取り組むようにしましょう。

本当は結婚前に老後の貯金をしておきたい(が難しい)

結婚が30代のイベントにシフトしつつある今、結婚後のお金のイベントはもう時間が足らないことばかりです。35歳に結婚すれば、60歳まで25年しかありません。住宅購入のための準備期間と返済期間も25年以下、子供の学費準備も25年以下、自分たちの老後の準備も25年以下でやりくりしなければいけないわけです。

かつてのように25歳で結婚すれば35年の時間があったわけですから、今どきの結婚に際してはこの「10年の差」を意識しておくことが重要です。もし、結婚前に少しでもお金を貯めておくことができれば、「10年の差」で大変になるお金の準備がぐっと楽になってきます。結婚後の財産は夫婦共有の資産ですが、結婚前の財産はあくまでそれぞれの財産とみなされます。しかし、結婚前にお金を貯めてはいけないというルールはどこにもありません。

特に老後のための貯金は、結婚後に貯めることが難しく、できれば結婚前に結婚資金だけではなく、もっと将来も見据えてお金を貯めておくといいでしょう。

一生独身を考えたとき、お金のこともしっかり考えておく

ところで、「一生独身のつもりだから、お金のことなんか考えなくてもいい」という人もお金のことをしっかり考えておきたいものです。ひとりで一生を過ごすというのであれば、お金の問題もひとりで解決しなければいけないからです。

家を買うのか、どういう条件で買うのか(買わないなら、賃貸で一生過ごすお金をどう貯めるか)、老後に介護が必要になったらどうするのか、老人ホーム等に入りたいとしたらその資金は足りるのか、など、お金の問題をすべて自分で準備し対応しなくてはなりません。

独身であるからには、妻や小さな子どものために生命保険をかけたり、相続の心配をする必要はないかもしれません。しかし、自分ひとりを守っていくために考えなければならないお金の問題はたくさんあります。

独身だからと、いつまでも自由でいいわけではないのです。むしろ40歳を過ぎてからお金のことを考えるのではなく、30代には自分が一生独身である可能性を考え、お金の備えも着実に増やしていくといいでしょう。

これから必要になるお金の金額を考えてみよう

執筆:フィナンシャル・ウィズダム代表 ファイナンシャル・プランナー/山崎俊輔
掲載日:2013年11月8日

 
   
    

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