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【第6回】国の年金額を多くもらう単純な方法を知ろう(後編) - 退職・年金ナビ

 

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【第6回】

国の年金額を多くもらう単純な方法を知ろう(後編)

厚生年金を増やす:根本的に「長く加入する」効果は大

次は厚生年金(会社員が入る制度)の年金額を決める計算式をみてみます。計算式は以下のとおりです。
厚生年金を増やす方法も計算式に隠されている
計算式が2段階に分かれるのは、月収ベースで保険料を納めていた時代と、年収ベースで保険料を納めていた時代は別に計算することになっているからです。しかし、基本的な計算式の仕組みは同じになっています。
この中で、要素を拾い上げてみると「平均標準報酬額」と「加入月数」と「生年月日による係数」が変化要因ということになります。最後の係数については自分の生まれの年度によって固定されてしまいますので、個人が調整する余地はありません。
こちらでも「加入月数」が影響してきます。国民年金と同様に、長く保険料を納めていたほうが年金額も増えることになるわけです。仮に給与水準が同じ2名がいたとしても、22歳から60歳まで38年間(456月)働いて保険料を納めていた人と、22歳から結婚退職する33歳まで11年間(132月)保険料を納めていた人では、132:452、つまり3.4倍年金額が違うことになります。
長く働き長く保険料を納めていたことは、着実に年金額に反映される仕組みとなっています。つまり、会社員として厚生年金保険料を納めるのであれば、できるだけ長く働き続けることが有利になるわけです。

厚生年金を増やす2:高い保険料は嫌だが年金で返ってくる

厚生年金については、もうひとつ年金額を決める重要な要素があります。それは「平均標準報酬額」と書かれている部分です。これは毎月の厚生年金保険料を計算するベースとなった「毎月の給与水準」に近いイメージです。
給料が高い人ほど年金保険料も高くなりますが、これについては「高い人の保険料がどこかに回されて消えていく」というようなことはありません。高い保険料を納めた人は、きちんと年金額の計算で高い年金額としてフィードバックされることになるわけです。
つまり、同じ年数を働いた同年代の2人がいたとしても、生涯の平均賃金が30万円だった人と、40万円だった人では、厚生年金額が1.5倍違うことになるわけです。
私たちにとって毎月の保険料がたくさん引かれるのはつらいことですが、所得税のように年収の高い人ほど保険料率が高くなるような累進制にはなっていません。そして、高く保険料を納めた人は、将来の年金も高くなるようになっているわけです。
もちろん、年収を高くするのは自分の仕事のがんばりですから、仕事でがんばった人は、最後は年金も増える関係があるといえます。

年金を増やす裏技:もうひとつの増額方法は「繰り下げ」

ところで、年金額を増やすための秘策があります。それは「繰り下げ」です。国の年金額をもらい始める時点を後送りするほど、年金額を増やすことができる仕組みです。たとえば70歳まで年金をガマンするとなんと年金額は42%もアップします。もちろん、その間は年金をまったく受け取っていないわけですから、無年金であった期間と増額していた年金をもらう期間とのバランスで損得が決まります。
増額率は平均余命等を勘案して決定されていますが、男女差は考慮されていません。つまり、一般論としていえば、65歳を過ぎても給与所得等があり、健康で長生きできそうな人や女性(男性より5年くらいは長生きの可能性がある)は、繰り下げを検討してみる価値があります。
実際に65歳になってから利用するかは決めればいいので、繰り下げという制度もあることを覚えておくといいでしょう。
執筆:フィナンシャル・ウィズダム代表 ファイナンシャル・プランナー/山崎俊輔
掲載日:2012年月05月29日



   
    

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