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【第11回】DINKSの年金は?DINKSの老後準備(前編) - 退職・年金ナビ

 

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【第11回】

DINKSの年金は?DINKSの老後準備(前編)

DINKSの年金準備について考える

「シングル」世帯に続いて考えてみたいのは、DINKS世帯です。共働き(Double Income)でかつ子どもがいない(No KidS)世帯のことをDINKS世帯と呼びます。年金に関する書籍を読むとほとんど典型的にあらわれるのは「夫婦で妻が専業主婦」というモデルです。実際には女性の就業率は高く、ふたりとも正社員である可能性も増えています。総務省労働力調査によれば、およそ半数の女性が、結婚後も働いているとしています。また、「結婚して子どもを2人ほど育てる」というファミリー層を中心とした情報提供が多い一方で、子どもがいないカップルについての情報はあまりないようです。
しかし、DINKS世帯は、他の世帯と比べて年金準備について考え方が異なるポイントがあるのです。

DINKSはどれくらい年金をもらえるか

ここでは、DINKSの場合、二人とも会社員(正社員)であるとします。この場合、ふたりとも厚生年金に加入していることになりますから、老齢基礎年金(国民年金に相当)、老齢厚生年金を二人がそれぞれ受けられることになります。モデルでいえば、会社員の厚生年金+国民年金の水準は「65歳から月額16~18万円程度」です。つまり夫婦でいえば、この2倍ですから、32~36万円程度、ということになります。
年金生活に入れば、税金も社会保険料もほとんど引かれません。また住宅ローンは返し終わっていれば毎月の固定費もぐっと下がります。日常生活に困らない程度の年金額、といえると思います。
ただし、それぞれ65歳から、ということは夫婦の年齢差が大きい場合、どちらか片方が年金を受け始め、その後夫婦で満額になるまでタイムラグが生じることに注意が必要です。

DINKS世帯はたくさん負担した分、年金も多くなる

DINKS世帯の年金額は高いが…
さて、DINKSは他の世帯と比べて国からもらえる年金額が多いことが特徴です。例えば自営業者夫婦ですと、夫婦それぞれが満額の基礎年金をもらっても合計で13.2万円くらいです。DINKS夫婦の年金額はこの2倍以上になります。
DINKS世帯は、現役時代はたくさんの保険料負担、税負担をしています。扶養者控除等も使えないため、夫婦それぞれがしっかり税金を引かれます。共働き夫婦の厚生年金保険料の一部は専業主婦のための国民年金保険料に回されていますし、家族の保険料を取らない健康保険組合では夫婦それぞれが2人分保険料を納めています。
年収にもよりますが、社会保険料だけでも10%以上、所得税や住民税を合わせると20%以上が引かれているはずです。
しかし、多く負担する分、将来戻ってくるのは厚生年金の原則です(税金と健康保険は報酬比例の関係がない)。
他の世帯と比べて年金額が多くなるのは、現役時代にたくさん年金保険料を納めたからなのです。
執筆:フィナンシャル・ウィズダム代表 ファイナンシャル・プランナー/山崎俊輔
掲載日:2012年月07月31日



   
    

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