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【第2回】要介護者のよりどころ ― 特別養護老人ホーム - 退職・年金ナビ

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退職・年金ナビ [ 高齢者施設の選び方 ]

知っているようで知らない高齢者施設の選び方

要介護者のよりどころ ― 特別養護老人ホーム

ポイント
  • 要介護者向け施設で最も多いのが特別養護老人ホーム
  • 介護施設の中では費用負担が軽い
  • 入所希望者が多く、すぐには入れないのが実情

個室化・ユニット化でより暮らしやすく

いろいろある高齢者向けの施設の中で、多くの人が思い浮かべる「老人ホーム」のイメージに最も近いのは、特別養護老人ホーム(以下、特養)でしょう。
特養は、要介護度1~5の「常時介護を必要とする人」のための施設です。入所者は、介護スタッフに食事や入浴などのサポートしてもらいながら、日常生活を送ります。機能訓練や健康管理も受けられ、さまざまなレクリエーションや、お花見、クリスマス会など季節ごとのイベントなどを楽しむこともできます。
居室は4人部屋(多床室)が中心で、食堂や浴室、トイレなどは共用というのが一般的。そのため、いかにも「施設」というイメージが強いのですが、入所者のプライバシーへの配慮から、新設の施設では個室化が進められています。また、介護スタッフの目が各部屋に届きやすいよう、食堂や居間などを囲むように個室が配置されたユニット型も増えています。

施設数は多いが入所待ちも多い

特養は、介護保険で定められている施設サービスの中では費用負担が軽く、介護が必要な人やその家族にとって、心強いよりどころといえます。それだけに、入所を希望する人(本人というより家族)が多いのに加え、1人が複数の施設に申し込みできることもあって、全国に6000カ所以上と高齢者向け施設の中では最も数が多いにもかかわらず、どの施設でも入所待ちの人が絶えません。中には入所待ちの人が100人以上、入居できるまでに1~2年というところもあるのが現状です。
特養の入所は先着順ではなく、介護の程度や家族の状況などを勘案して、介護の必要性や緊急度の高い人を優先することになっています。その結果、入所者は要介護度が高い人が多く、平均すると入所者の7割近くが要介護度4または5となっています。(厚生労働省「平成21年 介護サービス施設・事業所調査結果」 )
他の施設サービスに比べて平均入所期間が長いのも特徴で、要介護度5の場合だと、半数近くの人が入所期間1~5年、約3割の人が5年超となっています。(厚生労働省 「平成23年度 介護給付費実態調査の概況」)

費用は標準的な年金でまかなえる

特別養護老人ホームは、高齢者向けの介護施設の中で、最も費用負担が少なくてすみます。では、実際にいくらくらいかかるのでしょうか。
特養には、入居一時金はありません。入所者が負担するのは、施設サービス費の1割と食費、居住費(室料・光熱費に相当)です。施設サービス費は、要介護度と居室のタイプによって決まり、多床室より個室のほうが、さらにユニット型個室のほうが数万円高くなります。また、施設が都市圏にある場合や、介護サービスが標準より手厚い場合などは、費用に加算があります。食費と居住費は所得に応じて4段階に分かれています。このほか、日用品(歯ブラシ、タオルなど)費、イベント費、理美容費、紙おむつ代などの実費が別途かかります。
合計すると、要介護度4の人で10万円前後となります。自営業者だった人で年金が国民年金(老齢基礎年金)だけだとやや厳しいかもしれませんが、サラリーマンだった人で厚生年金・共済年金(老齢厚生年金・退職共済年金)を受け取っていれば、多くの場合、年金でまかなえる金額といえるでしょう。
【特別養護老人ホームにかかる費用】
(東京都世田谷区にある施設の従来型多床室の例)

施設利用料(自己負担分)
要介護1 21,720円
要介護2 23,940円
要介護3 26,130円
要介護4 28,380円
要介護5 30,570円
食費・居住費
区分 食費 居住費
第1段階 0円 9,000円
第2段階 9,600円 11,700円
第3段階 9,600円 19,500円
第4段階 9,600円 41,400円
要介護4・第4段階の場合の1カ月あたりの費用:約82,000円

* 金額はいずれも30日当たりの概算。第1段階は生活保護受給者、第2段階は所得80万円以下
第3段階は所得80万円超266万円未満がめやす。

入所までどうするかが問題

介護保険制度ができたことによって、介護を受ける人やその家族が、入所する施設を選べるようになりました。とはいえ、特養に関しては入所待ちが多く、介護が必要になったらすぐ利用できるというわけではなく、施設を選べるという状況にはありません。
要介護度が低いうちは在宅で介護する、あるいは、老人保健施設や小規模多機能型居宅介護、デイサービスやショートステイを利用しながら入所を待つといったことを考える必要があります。
特養は、介護度が高くなってもずっと利用できるのがメリットですが、医療施設ではなく医師の常勤も義務づけられていないので、入所後に医療的なケアが必要になった場合は、退所しなければならない場合もあります。一時的に病院に入院したときは、特養の側がベッドをいつまで空けておいてくれるかも、施設によって異なります。
一方で、入所者や家族が延命を望まない場合は、最期を看取ってくれることも多いので、このような点については、事前に施設側に確認しておくとよいでしょう。
次回は老人保健施設についてご紹介します。
ファイナンシャル・プランナー  馬養雅子
所属:(株)プラチナ・コンシェルジュ
掲載日:2012年月11月08日
プロフィール
ファイナンシャル・プランナー  馬養雅子
マネーに関する書籍や新聞・雑誌記事の執筆を中心に、個人相談や講演も行う。これまでに数多くの高齢者施設を見学し、介護・高齢者施設問題に詳しい。 「今からはじめる定年後の安心生活」(リイド社)、「介護にかかるお金」(共著:講談社)など著書多数。(株)プラチナ・コンシェルジュ所属。



 
   
    

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