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【第14回】 ポートフォリオに応じた運用商品選び 3回シリーズ/第3回 - 退職・年金ナビ

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【第14回】

ポートフォリオに応じた運用商品選び

3回シリーズ【第3回】

いよいよシリーズも最終回です。前回までに、長期資金としてどれだけの金額をどのような配分で運用するかを決めました。そのポートフォリオを実現するために、具体的な運用商品を選んでいきましょう。

3回シリーズフロー

インデックスファンドの活用

資産配分を決める際に使用したリスク・リターンは、資産クラスごとの指標を参考にしました。そのため、実際に運用する商品もそれに近い成績が期待できるものを選んでいきます。具体的には、国内株式ならば日経平均株価やTOPIX、国内債券ならばNOMURA-BPI総合などの指標に連動するインデックスファンドがお薦めです。インデックスファンドの魅力は、購入時の販売手数料や所有している期間中差し引かれる手数料(信託報酬)が低いこと。商品を選ぶ時には、手数料や純資産総額、決算(分配)の頻度などをチェックしましょう。手数料は当然低い方が、純資産総額は順調に増えている方が、運用成績にプラスの影響を与えます。また、長期的に資産を増やしたい場合は、決算回数は年1、2回など少なく、分配金を再投資できるものが望ましいでしょう。指標以上の成績を目指すアクティブファンドもありますが、投資先や運用方針などによって成績のばらつきが大きく、インデックスファンドを上回る成績を残しているものは少ないというのが実状です。アクティブファンドの信託報酬は、インデックスファンドに比べて1%ほど高いことも影響しています。
(表1)に、いくつかのインデックスファンドを紹介します。
(表1)インデックスファンドの例
資産
クラス
ファンド名 指標 決算 運用会社 販売
手数料
信託報酬
(年率)
信託財産留保額
国内債券 STAM 国内債券インデックス・オープン NOMURA-BPI
総合
2回 住信AM 2.1% 0.42% 0.05%
eMAXIS 国内債券インデックス 1回 三菱UFJ投信 なし 0.42% なし
中央三井日本債券インデックスファンド 1回 中央三井AM 1.05% 0.525% 0.1%
国内株式 STAM 日経225インデックス・オープン 日経平均株価 2回 住信AM 2.1% 0.42% なし
eMAXIS TOPIXインデックス TOPIX 1回 三菱UFJ投信 なし 0.42% なし
ニッセイ日経225インデックスファンド 日経平均株価 1回 ニッセイAM なし 0.2625% なし
外国債券 STAM グローバル債券インデックス・オープン シティグループ
世界国債インデックス
2回 住信AM 2.1% 0.5775% 0.05%
eMAXIS 先進国債券インデックス 1回 三菱UFJ投信 なし 0.63% なし
中央三井外国債券インデックスファンド 1回 中央三井AM 2.1% 0.735% 0.1%
外国株式 STAM グローバル株式インデックス・オープン MSCI-KOKUSAI
インデックス
2回 住信AM 2.1% 0.63% 0.05%
eMAXIS 先進国株式インデックス 1回 三菱UFJ投信 なし 0.63% なし
中央三井外国株式インデックスファンド 1回 中央三井AM 2.1% 0.84% 0.2%
AMはアセットジメントの略
販売手数料はこの数字が上限。販売会社によって異なる
信託財産留保額は換金時にかかる手数料で、換金時の基準価額にこの割合を乗じた金額
上記以外の手数料がかかる場合もある
決算は年表記

ETFの活用

指数連動の運用商品には、株式市場に上場している投資信託(ETF)もあります。ETFは通常の投資信託よりも信託報酬が安く、長期投資に向いている商品と言えるでしょう。どの証券会社でも取扱っており、市場が開いている間はリアルタイムで売買できるのが特徴のひとつ。また、株式と同様に指値注文も可能です。投資信託は1万円程度から自動積立投資が可能なのに対して、ETFは最低投資金額が数千円~10万円程度。ETFを積立投資できる証券会社が少ないため、多少まとまった金額を投資する場合に活用するのがお勧めです。

その他資産クラスへの投資

各国の経済成長率が二極化する中、先進国だけへの投資では大きな収益が望めないという見方もあります。もう少しリターンを上げたいと考える人は、先進国に加えてBRICsやVISTAなどと呼ばれる新興国の成長に期待して投資するのもいいでしょう。実際、リーマン後の新興国の回復の早さは目ざましく、先進国と大きな違いを見せました。その他、金や原油などの商品に投資するコモディティも注目。株価と債券価格の相関が高まる中でも、異なる値動きをするからです。しかし、前回もお話した通り、ハイリターンはハイリスクと背中合わせ。新興国やコモディティへの投資は、最大でもポートフォリオの10~15%程度にとどめておきましょう。
ポートフォリオは1年に1回程度見直し、当初の割合よりも大きくずれた場合にリバランスをすることが大切です。リバランスとは増えた資産クラスを売り、減った資産クラスを買って、元の割合に戻すこと。また、経済状況が大きく変わったり、ライフプランの変化に伴いリスク許容度や求めるリターンが変わった場合には、資産配分そのものを見直すことも必要です。ポートフォリオの見直しと同時に、未来家計簿の点検をすることも忘れずに。40代から家計のマネジメントができていれば、お金に振り回されないセカンドライフを迎えることができるでしょう。
執筆:ファイナンシャル・プランナー/田辺 南香
掲載日:2011年月02月28日
プロフィール
ファイナンシャル・プランナー(CFPR)
田辺 南香(たなべ みか)
大学卒業後、情報出版会社に勤務。社内のITコンサルタントから、ファイナンシャル・プランナーへ転身。心豊かな生活を実現するお金のコンシェルジュとして、ライフプラン・保険・資産運用などに関するアドバイス・執筆・セミナー講師などを中心に活動している。


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