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倫理遺言を考える(2) - 退職・年金ナビ

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【第28回】

倫理遺言を考える(2)

米田氏 グローバル・リンク・アソシエイツ 代表 米田 隆
今回は、倫理遺言書く際、具体的に注意する点についてご説明したいと思います。

1.倫理遺言はどのように書くべきか

(1)倫理遺言の目的を忘れない
子供達に生きる力を与える目的で書かれている以上倫理遺言を書く際には、次のような幾つかの守るべき重要なルールがあります。
先ず、避けるべき3つの事柄があります。
第1に、人生に対する恨み辛みを決して書かないことです。書き手である本人のうさばらしになってもこれでは遺された人間を励ますことにはなりません。
第2に、特定の個人の名前を主語にして、その人の欠点を挙げつらって、説教調に書かないことです。読んだ本人の反発を買い、却って逆効果となるからです。
第3に政治、宗教、性格に関する記述は避けることです。いずれも独立した個人のアイデンティティに関わることであり、相手の人格を否定する発言になり受手の反発が予想されるからです。
(2)倫理遺言に書く際重要となる3つのルール
こうした書き手が犯しがちな3つの誤りを回避するためには、次の3つの点に常に注意しながら倫理遺言を書き進めていくと良いでしょう。
第1に、「私」の一人称で書くことを原則にすることです。これによって特定の家族の名前を主語にした、本人への非難や説教調のメッセージを書くリスクを回避することが出来ます。
第2に、自分の失敗を率直に共有することです。人は、成功からよりもむしろ失敗から多く学ぶことが出来ます。しかし、人生の成功者から自慢話しを多く聞くことはあっても彼等をより強く、逞しい人間へと変身させた失敗の経験を聞く機会は少ないものです。彼等が修羅場と呼ぶべき厳しい体験をどのように乗り切ったのか学ぶことが出来れば、人生を生きるうえで大いに助けとなるに違いないからです。
第3に、家族への感謝と励ましの言葉を伝えることです。自分の人生は充実した実りあるものであったこと、それが家族のお蔭であったことを伝えるのです。そして、家族にも自分のように人生を謳歌してもらいたいと励ますことです。

2.倫理遺言はいつ書くべきか

倫理遺言は、本人の死後、遺族が読み返すことで読み手に生きる力を与えてくれるだけでなく、書き手である本人にとっても人生を振り返る貴重な機会となっています。その意味からも、今すぐ書き始めるべきものなのです。倫理遺言を書いたことで家族に対する接し方が変わったと多くの人が語っています。
遺言も一度書いて終わるものではないように、倫理遺言も、何度も書き直すことが前提となっています。人は生涯に渡って成長し続ける可能性があるからです。
倫理遺言は、定期的に書き直すことで、私達にとってより良い人生を生きるための羅針盤の役割を果たしてくれるでしょう。
今回テーマとして取り上げた倫理遺言の稿を書くにあたり、下記の書物を参考にさせて頂きました。ご興味のある方は、是非お読みください。
小林 淳「見えない財産を遺そう『倫理遺言』のすすめ(何雲堂フェニックス出版)
執筆:株式会社グローバル・リンク・アソシエイツ 代表/米田 隆
掲載日:2012年月07月12日

米田 隆(よねだ たかし)氏
株式会社グローバル・リンク・アソシエイツ代表取締役

米田 隆(よねだ たかし)氏

1981年早稲田大学法学部卒業、日本興業銀行入行。85年米フレッチャー法律外交大学院修士(国際金融法務専攻)。85~91年、日本興業銀行企業審査部、PB推進部に勤務。91年(株)グローバル・リンク・アソシエイツを設立、代表取締役に就任。96年(株)グローバル・ベンチャー・キャピタルを共同設立、取締役就任。99年エル・ピー・エル 日本証券(株)代表取締役社長、2008年12月より同社取締役会長。2010年6月同社退任後、グローバル・リンク・アソシエイツ代表に復帰。




 
   
    

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