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資産の目録を一度しっかり作る【第1回】 - 退職・年金ナビ

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退職・年金ナビ [ 定年退職したらまずやる「資産管理術」 ]

【第1回】

資産の目録を一度しっかり作る

ポイント
・セカンドライフは「資産を増やす」生活から「資産を活用する」生活に変化する
・定年退職を期に、一度「資産の目録」を作っておく
・すべての資産、すべての負債を一覧しておくとセカンドライフの安心につながってくる

定年退職を迎えたら、しておきたい5つのこと

定年退職を迎え、セカンドライフをスタートさせると、生活サイクルやお金のやりくりの考え方に大きな変化が生じます。もっとも大きな変化は「毎月の給与」という定期収入が「隔月ごとにもらえる年金」に変化することでしょう。生活についても「平日は通勤して、昼間は会社」という時間から、「基本的にいつも自由」な時間に変化します。収入については「ボーナス」がなくなるのも大きな違いです。
こうした生活の激変に対応していかなければ、セカンドライフの充実はありえません。このコラムではお金の面に注目して、定年退職を迎えたとき、ぜひ考えて欲しい5つのポイントについて説明してみたいと思います。

資産の目録を一度作っておくとセカンドライフが見えてくる

第一にしておきたいことは、財産の目録作りです。現役時代はあまり財産の把握ということを考えることがなかったと思います。忙しかったこともあるでしょうし、資産形成の途上ですから、あまり厳密に考える余裕がなかったのではないでしょうか。それは仕方ないことでしょう。
しかし、セカンドライフに入ったからには「資産を作る」というステージは一段落して、「今ある資産を把握し」「資産を使い果たすことのないよう」「資産をどう活用するか」ということを考えなければいけません。その際には上手な取り崩しが重要になりますし、今ある資産と収入の範囲でやりくりすることを考えていくことになります。そうした現状把握をしておくためにも、まず資産の目録が役に立つわけです。
資産の目録を作ることは、生活の充実にもつながります。たとえば、財産が残りいくらあるのか分からずに、旅行に出かけては、「こんな贅沢をして大丈夫だろうか」と不安に感じてしまい、風光明媚な名所旧跡も、おいしい料理も、十分に楽しむことはできません。しかし、「今年、旅行に10万円かけても長いセカンドライフに支障はない」と安心をして出費をできれば、十分に旅路を愉しむことができるでしょう。そのために必要なのが、「資産の目録」というわけなのです。

資産といえるものは全てリストを作ってみよう

それでは資産についての目録を作ってみましょう。そのためにはまず、金融機関から送られてくる明細書や通帳などを全て引き出しから発掘するところから始めましょう。
銀行については、通帳をすべて見つけ出し、記帳しにいきます。普通預金と定期預金等との最新状況を確認するためです。総合通帳の場合、普通預金と定期預金が一つの通帳に記入されますので、定期預金のページも最新の数字を記帳しておきます。もし通帳が行方不明であれば、とりあえずはキャッシュカードで残高照会をして、必ず再発行の手続きをしてください。
このとき、ほとんど使っていない通帳については、この機会に全額をおろして、他の通帳にまとめてしまうのも良いでしょう。もう一手間かける余裕があれば、公共料金等の自動引き落としを一つの口座にまとめておくとその後の管理が便利になります。
証券会社については原則として、四半期ごとに運用報告書が郵送されてくるはずですから、それを確認します。もし届いていない場合は、証券会社に照会してみてください。
自宅等の不動産については、おおむねの現在価格を把握しておきます。ここでは取得価格ではなく、近隣の同水準の物件などから現在価格を推定してください。なじみの不動産屋があれば、率直に聞いてみるのもいいでしょう。売る予定がないとしても、おおむねの資産価値を把握しておくことが大切です。
生保・損保あるいは共済の保険契約については保険証書等を一カ所にまとめておきます。満期が控えているものは満期時の返戻金を、死亡時の保険金があるものは保険金額などを確認しておきます。
その他、売ればまとまった金額(たとえば50万円以上)になるようなモノ(動産)についてもリストを作っておくといいでしょう。車や宝石等がこれにあたります。もちろん売るつもりがなくてもかまいません。「もし、売ったらこれくらいの資産がある」ことを把握するためにリストを作るのです。

「資産目録」を一覧表に書き出してみる

現在の資産価値がそれぞれ分かってきたところで、ひとまとめにする一覧表を作ってみましょう。パソコンがあれば、エクセルなどの表計算ソフトを使うと自動で合計を計算してくれるので便利です。
例えば下図のような表を作って、それぞれの最新の現在高を記入していきます。形式は自分なりに工夫していただいてかまいません。理想的には同日時点ですべての資産価値を揃えたいところですが、前後数カ月程度ならあまり厳密に考えなくてもかまいません。まずは現状を把握することを優先してください。
  金融機関名   金額
流動資産
預貯金 ○×銀行 普通預金 500,000
□○銀行 普通預金 600,000
□○銀行 定期預金 3,200,000
ゆうちょ銀行 通常貯金 300,000
ゆうちょ銀行 定期貯金 2,500,000
外貨預金 ○×銀行 (円換算) 500,000
株式 △△證券 国内株式 450,000
投資信託 △△證券 外債ファンド 600,000
債券 ○×銀行 個人向け国債 1,000,000
合計 9,650,000
固定資産(時価・売却価格で原則記入する)
不動産 自宅 30,000,000
自動車 500,000
貴重品等 宝飾品 700,000
その他 0
合計 31,200,000
資産合計 40,850,000
一覧表をすべて記入してみると、いろいろ発見があると思います。 「ああ、自分の持ち株の価値は今これくらいか」とか「○×銀行には意外に預けていたんだなあ」という確認ができると思います。また、資産の合計でどれくらいが自由に使える財産なのか確認できるのも大きなメリットです。
なお、もしローンが残っている人は、負債の項目も作って、すべての返済項目を一度書き出しておきましょう。

資産の棚卸しは「もしも」のときにも役に立つ

資産の棚卸しを終えたら、まとめて保存しておく場所を決めて、夫婦で確認をしておきましょう。何かの機会があれば子どもにもその所在を告げておくといいでしょう。もしものときに、お互い慌てずにすみます。
棚卸しした資産をどう活用していくかは、このシリーズで少しずつ説明していきたいと思います。
執筆:フィナンシャル・ウィズダム代表 ファイナンシャル・プランナー/山崎俊輔
掲載日:2009年月10月08日

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