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【第6回】財産目録とその相続効果 - 退職・年金ナビ

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退職・年金ナビ [ 攻めの相続 ]

攻めの相続で、大増税時代を乗り切る!

財産目録とその相続効果

ポイント
  • 我が家の財産を「財産目録」に洗い出し、遺言書を作成する。
  • 「財産目録」を使うと、相続税がシミュレーションできる。
  • 「財産目録」をもとに、遺産の分割を話し合う。
誰かに、「相続対策って、何から手を付けていいのかさっぱりわからない」と言われたら、迷わずに「財産目録を作りましょう」とアドバイスします。「財産目録」とは、持っているプラスの財産と借金などのマイナスの財産の全てを書き出した一覧表(下記参照)です。リストアップに少し手間がかかりますが、これさえあれば、相続税のシミュレーションや遺言書、遺産分割協議書などを作成できるようになります。相続対策の第一歩は、「財産目録」作りです。

「財産目録」から遺言書まで

どんな財産を遺したか知らされないまま相続が起こったら・・・。遺された家族は財産を探すため「家探し」しなければいけません。「もしも、どんな財産があるのかだけでも書いておいてくれていたら・・・。」とは相続のご相談で、よく聞く悩みです。ですから、家族のために自分にはどんな財産(債務もですが)があるのかがわかる「財産目録」を作成しておきましょう。この「財産目録」は、もしもの時のために書き残す「エンデイングノート」とは少し違います。より財産にフォーカスして、評価額を書き加えるなど、作成後には相続対策として活用できるものです。
例えば、「財産目録」に、どの財産を「誰に」残したいかを書き加えるだけで、りっぱな「遺言書の下書き」が出来上がります。「遺言書」は、遺された家族への最後の贈り物。これがあれば、こんな財産争いは避けられたのに・・・という相続事例は本当に多いものです。財産が多い少ないは関係ありません。若いうちからぜひ家族のために、少なくとも「財産目録」は作成しましょう。そして「財産目録」から一歩進めた「遺言書の下書き」を、さらに法的に有効な「遺言書」としてください。

「財産目録」の作り方

では、早速「財産目録」を作るための、財産のリストアップを始めましょう。
財産といえば、土地や建物、現金、預金、株券・・・と思い浮かべると思いますが、相続税のかかる相続財産はもう少し範囲が広がります。相続税のかかる財産には、目には見えない借地権、他には庭園の立木や庭石、家財道具まで含まれます。また、亡くなった人が所有していた財産以外の物、例えば生命保険金や死亡退職金も相続税のかかる財産です。「財産目録」には、この相続税のかかる財産を全て記入しておきましょう。
以下は、簡単な財産目録の作成例です。各財産の評価方法は、表中の評価の目安を参考にしてください。
【財産目録の作成例】
例

相続税シミュレーションのたたき台!

「財産目録」が完成したら、これをベースに、相続税の心配がないかどうかシミュレーションをしてみましょう。相続税には基礎控除額(5,000万円+1,000万円×法定相続人の数)があり、これを超えた分に相続税がかかります。相続税のボーダーである基礎控除額と「財産目録」で集計された差し引き純資産額を比較してみてください。
「財産目録」の純資産額が、基礎控除額を超えているときには、相続税がかかる可能性がありますので節税対策をご検討ください。(基礎控除を大きく超えて高額の相続税がかかりそうな場合には税理士などにご相談ください。)生前に贈与できる財産はないか、あるいは今までご紹介してきた節税方法で(例えば不動産の有効活用など)有効な手立てがないかを「財産目録」をベースに考えます。また、その節税対策実行後には、効果が出ているかの検証も「財産目録」で行えます。
相続税がかかる場合、節税対策と同時進行で考えなければいけないのが納税資金対策です。相続税は現金で支払うことが原則ですので、必要な納税資金を現金で準備ができるかの確認ください。また、納税資金があったとしても、その後配偶者の老後資金が残らないようではやはり問題です。これらのことも「財産目録」を利用して問題ないかを検証しましょう。

遺産分割の紛争を解決する

いざ相続が起きて、遺産分割について話合おうというときに、「財産目録」が出てきたら・・・。「財産目録」により、財産の所在が明らかになるだけでなく、生前には被相続人が誰に何をあげたか、残した財産については誰に何を引き継いでもらいたいと思っていたかを知ることができます。分割の話し合いで争ってしまう大きな原因の一つは、「介護のときにこっそりもらっていたのでは?」「いくらか知らないけど住宅購入の援助をしてもらっていたはず」というような自分だけ不公平な思いをしているのではないかという疑心暗鬼からも生まれています。これが、「財産目録」から生前からの事実をはっきり知ることができると、遺産分割のスムーズな話し合いにとても役立ちます。
また、遺言書と一緒に「財産目録」があると、「財産目録」から遺言内容の意図が伝わりやすく、遺言書のインフォームド・コンセント(充分な説明と同意)の役割を果たしてくれるでしょう。
相続対策は、まずは正しい現状把握から。そのために「財産目録」を作成しましょう。相続対策は、取り組むのが早ければ早いほど大きな効果が得られます。
攻めの相続についてはこれで終わりとなります。ご拝読いただき大変ありがとうございました。
税理士/ファイナンシャル・プランナー  羽田リラ
所属:(株)プラチナ・コンシェルジュ
掲載日:2012年月10月24日
プロフィール
税理士/ファイナンシャル・プランナー
羽田リラ
東京都千代田区に羽田リラ税理士事務所を開業。 都市銀行・証券会社を経験後、税理士法人の資産税班から独立。個人資産のコンサルを柱に活動している。「お金の話をわかりやすく」をモットーに執筆等多数。 (株)プラチナ・コンシェルジュ所属。



 
   
    

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