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おさえておきたい外貨建ての保険の特徴とポイント - 退職・年金ナビ

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退職・年金ナビ [ 保険の買い方選び方 ]

【第19回】

おさえておきたい外貨建ての保険の特徴とポイント

外貨建ての保険とは、保険料及び保険金や年金、解約金等の支払いが外貨建てで行われる保険のこと。現在、個人年金保険終身保険、養老保険の3種類が販売されています。基本的な仕組みは、外貨建てであること以外、円建ての各商品と同じですので、今回は、外貨建てならではの特徴や、おさえておきたいポイントを紹介します。

高い積立利率と資産分散効果が魅力!?

外貨建て保険の魅力のひとつは、現在、円建ての各商品と比べて、高い予定利率(積立利率※1)となっている点。たとえば、A社の一時払い終身保険の場合、円建ての積立利率が0.22%なのに対して、米ドル建ては2.25%、ユーロ建ては1.82%、豪ドル建ては4.02%と言うように、円建てに比べて高い利率となっています(※2)。
また、日本では、生活必需品の多くを海外から輸入しています。外貨建て保険に加入することで、将来的な円安による、輸入製品の価格高騰リスク(インフレリスク)に備えることができ、資産分散効果も期待できます。

確定利回り商品も、為替リスクがある!

保険料や保険金等の入出金を円で行う場合(※3)、円ベースでの受取額や損益が為替レートに左右されます。ポイントは、保険料支払い時よりも、解約金・保険金受取時の方が円安になっている方が有利に、逆に、円高になると不利になるということ(積立タイプの場合には、円ベースでの保険料は為替レートにより都度変わります)。外貨ベースでは受取額が確定している商品でも、為替次第では、元本割れしてしまう可能性があるので注意しましょう。
たとえば、図表は、B社の米ドル建て一時払い終身保険(利率変動型)に1米ドル85円の時に加入した場合。加入時よりも円安になると、為替差益が加わり、円ベースでの解約金は大きく増えます。一方、円高になると、為替差損により解約金が減り、積立利率2.75%の例では1米ドル68円になった時点で元本割れしてしまいます。
このように、為替変動による受取額の変化や損益分岐点となる為替レートについて試算を行い、悪いケースになった場合の、ライフプランや家計への影響を慎重に検討する必要があります。また、将来の為替レートを正確に予測することは不可能ですが、できれば為替を味方につけたいもの。積立利率の高さだけではなく、加入時のレートや、中長期的な為替動向を考慮した判断が必要です。
[為替レート・積立利率による、円ベースでの解約金の変化例]
<試算条件>
B社利率変動型外貨建て一時払い終身保険に、一時払い保険料100,000米ドル分、1米ドル85円の時に加入(円ベースでの保険料は850万円)。15年後の米ドルベースでの解約金額は、積立利率2.75%(最低保証利率)の時125,910米ドル、3.75%の時144,170米ドル、4.75%の時164,730米ドル。
為替レート・積立利率による、円ベースでの解約金の変化例
※上記は、為替手数料を考慮していません。実際には、円と外貨を交換する際、各社の定めた為替手数料が発生します。

他の外貨建て商品とも比べてみよう

円建ての各保険商品に比べると有利な利率の外貨建て保険ですが、他の外貨建て商品との比較も忘れずに。たとえば、中長期の運用を考えるならば、外国債券(特に割引債)等との比較を。コスト等を考慮した実質的な利回りで比べると、外国債券の方が有利になる可能性も。
外貨建て保険は、万一時の保障があったり、受取方法にバリエーションがある、相続対策に活用できる等、保険商品ならではのメリットもあります。こうした点も踏まえて、ニーズにあった商品を選ぶことが大切です。
※1 積立利率とは、保険料から手数料等を差し引いた積立金に対して適用される利率のことです。
※2 当初10年間の積立利率、2011年2月時点のものです。
※3 入出金通貨についてのルールは、商品ごとに異なります。外貨での入出金が可能な商品もあります。
執筆:ファイナンシャル・プランナー/杉田ゆみか
所属:プラチナ・コンシェルジュ
掲載日:2011年月09月12日

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