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【第4回】全米個人投資家協会のモデルETFポートフォリオに学ぶ - ETFの応用 - ETF

 

ETF [ ETFの応用 ]

【第4回】

全米個人投資家協会のモデルETFポートフォリオに学ぶ

今回は、全米個人投資家協会(AAII)が作成したモデルETFポートフォリオについてご紹介します。日本と米国という違いはありますが、基本になっている考え方を知ることで、日本の投資家にとっても参考になることが多いと思います。AAIIは個人投資家に効果的な投資教育を提供するために1978年に設立された米国の個人投資家の団体で、現在では15万人の会員を擁しています。

2010年11月7日現在のAAIIのモデルETFポートフォリオは80%を国内に、20%を海外に配分するというもので、低コスト、バリュー型のETFを重視し、リスク分散を図りながら、長期的なリターンを最大化することを目標としています。

国内と海外の配分についての方針:

AAIIのモデルETFポートフォリオでは国内80%、海外20%という配分を基本としています。海外の割合が低いようにも見えますが、AAIIでは、海外の資産には銘柄分析だけでなく為替リスクを考慮に入れる必要があること、多くの米国企業が海外で事業を展開し、あるいは海外企業と取引をしており、国内銘柄といっても海外要因の影響を受けるということを、その理由として説明しています。確かに、グローバル化がこれほど進んだ時代はかつてなく、日本企業についても同様のことが言えます。

海外についての方針:

AAIIではスタイルを分散させ、可能な場合はバリュー株を重視し、典型的なポートフォリオよりも、小型株への配分を多くするという方針です。また、株式と不動産関連の中で分散を図り、少なくとも、当初はリスク低減のために海外債券を使うことはしないとしています。

国内についての方針:

株式、不動産、MLP(master limited partnership)、短期債券の中で分散投資することを基本としています。短期債券ETFは、更なるリスク低減が必要な投資家のためのオプションであり、実際のモデルETFポートフォリオには含めていません。スタイル分散は、市場平均よりもバリュー株を重視しています。時価総額別の配分については、市場平均よりも小型株をより重視しています。これを実現するために、小型株ETFを利用するだけでなく、より時価総額の大きな銘柄で構成されていても、時価総額以外の点も考慮に入れているETFを選択する方針です。

これらの考え方 によって選択された銘柄のモデルETFポートフォリオは次の10銘柄で構成されています(2010年11月7日現在)。


上記のテーブルのティッカーが示すETFの正式名称と年間経費率は次の通りです。


MLPのように、日本では上場していないタイプのETFがあるため、これと同じようなポートフォリオを組むことはできませんが、国内80%、海外20%を基本配分として、低コストと分散を念頭に、ポートフォリオを組んで見るところから始めてみるのも一つの始め方です。


執筆:トーキョー・インベスター・ネットワーク(掲載日:2011年03月17日)


   
    

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