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米国債券ファンドについて - 外国債券ファンド[企画] - 投資信託

 

投資信託 [外国債券ファンド[企画] ]

応用編【第1回】

米国債券ファンドについて

 

1.米国債券ファンドとは

米国の債券に的を絞って投資する投資信託のことを、一般に米国債券ファンドと呼びます。同じ米国債券ファンドといっても、米国の政府の発行した国債に投資するファンド、米国の企業の発行した債券に投資するファンド、両者に分散投資するファンド、格付の高い債券に的を絞って投資するファンド、格付の低いファンドに投資など、組み入れている債券の発行体や信用度などはファンドにより異なります。
 

2.米国債券の種類

米国の債券は国債、連邦機関債、地方債、事業債、短期金融証券、モーゲージ証券、資産担保証券に分類することができます。
国債・・・米国政府が発行する債券です。財務省証券とも呼ばれますが、償還までの期間の違いによりトレジャリー・ボンド(米国財務省が発行する満期10年以上の国債)、トレジャリー・ノート(満期2年超10年まで)、トレジャリー・ビル(満期1年未満)があります。国債は米国政府が保証しており、リスクが最も低い投資対象であると考えられています。また、米国債市場は世界の国債市場の中で最も規模が大きく、流動性も非常に高い市場です。
連邦機関債・・・住宅所有者、学生、農家などへの融資を行なうことを目的に議会によって設立された「GSE」と呼ばれる政府支援機関が発行する債券です。代表的な機関には連邦農業信用制度、連邦住宅貸付銀行、連邦住宅金融抵当金庫、連邦住宅抵当公庫、テネシー川流域開発公社などがあります。国債に次いで信用力が高い債券であると考えられています。
地方債・・・州、市、郡などが地域の病院や学校などの公共サービスやインフラ整備などの資金調達のために発行する債券です。
事業債・・・米国企業の発行する債券です。米国の社債市場は流動性が非常に高い市場です。事業債にも格付が高い債券もあれば、ジャンクボンド(くず債)と呼ばれる格付が低い債券もあります。後者は前者に比べてリスクが高い分だけ、高い利回りを提供します。
短期金融証券・・・銀行引受手形、譲渡性預金証書、コマーシャルペーパーなど、短期金融市場で取引される証券を指します。
モーゲージ証券・・・不動産担保融資の債権を裏付けとして発行されたモーゲージ担保証券(MBS)です。代表的なものに連邦政府抵当金庫、連邦住宅抵当公庫、連邦住宅金融抵当金庫の発行するMBSがあります。モーゲージ証券市場は2000年以降急速に拡大している市場です。
資産担保証券・・・自動車ローンやクレジットカードローンなどの貸付債権(不動産・住宅ローンを除く)を担保として発行された証券です。アセットバック証券(ABS)とも呼ばれています。
 

3.米国債券市場の特徴

米国債券市場は発行残高が29.2兆ドル(約3150兆円)と、世界最大の債券市場です。流通している債券の種類も豊富で、世界で最も活発な取引が行われている市場でもあります。米国債券市場のうち、90年代までは国債市場が最も発行残高の大きな市場でしたが、この10年の間に状況は大きく変化し、2007年第3四半期現在、モーゲージ証券が最大の市場に発展しています。
 

4.米国債券ファンドのリスク

他の債券ファンドと同様に、米国債券ファンドのリスクは、主にファンドが組み入れている債券の信用度と平均残存期間に依存します。
信用度は、債券を発行した企業や団体の債務履行の可能性のことです。債券を発行した企業等があらかじめ決められている条件通りに、利払いと元本の返済を予定の期日に実行する能力があるかどうかを示します。この信用度は「格付」として、専門の格付機関から発表されます。信用度が高いほど格付けは高く、信用度が低いほど格付けが低くなります。信用度が低いということは、リスクが高いことを意味しています。
平均残存期間というのは、ファンドが保有している債券の満期までの長さの平均のことです。4.5年や3.5年などように、年数で表示されます。平均残存期間は、金利の変化がファンドにどう影響するかを知るための目途となります。一般に、平均残存期間が長いファンドの方が、金利の変化の影響を強く受けます。つまり、平均残存期間が長いファンドの方が、金利リスクが高いということです。
ファンドが組み入れている債券の格付や平均残存期間についての情報は、目論見書に記載されていますので、購入前に確認することが大切です。
 

5.為替の影響

米国債券ファンドの基準価額はドルと円の相場変動の影響を受けます。ドルと円の相場状況によっては、為替差益を享受することもあれば、為替差損を被ることもあります。米国債券ファンドでは、為替変動の影響を回避するためのヘッジを行なうファンドと、為替ヘッジを行なわないファンドがあります。最近は為替ヘッジを行なわないファンドが主流ですが、為替リスクをできるだけ回避したい場合には、為替ヘッジのあるファンドを選択するようにしましょう。
【執筆:トーキョー・インベスター・ネットワーク】
(掲載日:2008年2月25日)

   
    

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