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欧州債券ファンドについて - 外国債券ファンド[企画] - 投資信託

 

投資信託 [外国債券ファンド[企画] ]

応用編【第2回】

欧州債券ファンドについて

 

1.欧州債券ファンドとは

欧州の債券に的を絞って投資するファンドを一般に欧州債券ファンドと呼びます。欧州全体に分散投資するファンド、欧州の特定の国や地域の債券に投資するファンド、欧州の新興国の債券に投資するファンド、欧州の国債に投資するファンドなど、さまざまなタイプの欧州債券ファンドがあります。
 

2.欧州の定義

一言で「欧州」といっても、実際に投資対象としている「欧州」地域の定義は、ファンドにより異なります。ユーロ加盟国だけを対象としている場合もあれば、欧州の先進国だけを対象としているファンド、東欧やロシアを投資対象に含めているファンドもあります。欧州のどの地域を投資対象としているかは、目論見書で確認できます。

3.欧州債券の種類

欧州債券には、欧州の各国の政府が発行する国債、政府機関債、欧州の企業の発行する債券などがあります。2000年以降は、モーゲージ担保証券(MBS)を含む資産担保証券が急速に拡大しています。発行通貨はユーロ建てが主流ですが、英ポンド建て、ノルウェー・クローネ建て、デンマーク・クローネ建てなどユーロ以外の通貨建てのものもあります。
国債・・・欧州の各国政府が発行する債券です。同じ国債でも、国の財政状態等に差があるため、付与されている格付は英国やドイツのAAA、イタリアのA+、ルーマニアのBBBなど、格差があります。
政府機関債・・・各国の政府関連機関の発行する債券です。フランスのCADES(社会債務償却金庫)、オランダのBNG(オランダ自治体金融公庫)、オーストリアのOKB(オーストリア輸出銀行)、ドイツのKfW(ドイツ復興金融公庫)など、様々な欧州の政府機関が債券を発行しています。政府機関債には発行国の政府による保証があるものが多く、安全な投資対象とされていますが、新興国の政府機関債の場合、先進国よりも低い格付が付与されており、必ずしも信用度が高い投資対象とは言えません。
事業債・・・欧州の事業会社の発行する債券です。ユーロが導入されて以降、事業債の発行が増加しており、EU全体の事業債市場の規模は米国の事業債市場を上回っていると言われています。
資産担保証券・・・住宅融資、自動車ローン、クレジットカードローンなどの貸付債権を担保として発行された証券です。2000年以降、急速に拡大している市場です。
 

4.欧州債券市場の特徴

欧州債券市場の特徴としては、国債と政府機関債が債券市場全体に占める割合が非常に大きいことが挙げられます。例えば、欧州主要国の債券市場の指数であるMarkit iBoxx ? Overallで見ると、欧州債券市場の60.43パーセントが国債市場で占められており、次いで政府機関債が9.28パーセント、事業債が15.41パーセントと続いています(2007年2月12日現在)。
また、欧州債券の中でも事業債市場の構成比率が低いものの、ユーロ導入以降事業債市場は急速な拡大を続けています。事業債市場においては、金融機関の発行した債券の割合が高いという特長があります。例えば、インターナショナル・インデックス・カンパニーのMarkit iBoxx ? Corporatesを見ると、事業債のうち金融債が53パーセントを占めています。
 

5.欧州債券ファンドのリスク

他の債券ファンドと同様に、欧州債券ファンドのリスクは、主にファンドが組み入れている債券の信用度と平均残存期間に依存します。信用度が低いほど、また平均残存期間が長いほど、ファンドのリスクは高くなります。
 

6.外国為替の影響

欧州債券ファンドの基準価額は円とユーロやポンドなど債券の発行通貨の相場変動の影響を受けます。欧州通貨と円の相場状況によっては、為替差益を享受することもあれば、為替差損を被ることもあります。中でも、新興国の通貨は流動性が低く、大きく変動することがありますので、自分のリスク許容度と為替変動のリスクを考慮した上で為替ヘッジのあるファンドを選択するか、為替ヘッジのないファンドを選択するかを決定するようにしましょう。
【執筆:トーキョー・インベスター・ネットワーク】
(掲載日:2008年2月28日)

   
    

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