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ベータ(β) - 目論見書読みこなしガイド【第24回】 - 投資信託

 

投資信託 [ 目論見書読みこなしガイド ]

【第24回】

ベータ(β)

ベータ(β)は、ファンドが、市場全体の値動きに対してどれだけ反応して、変動するのかを表した数値のことで、リスクを数値化するための指標の一つとして利用されています。一般に、「市場感応度」などとも呼ばれます。

ベータ値が1より小さい場合、そのファンドは、市場全体の値動きよりも、小さな値動きをしているファンドであることを示し、1より大きい場合、市場全体の値動きよりも大きな値動きをするファンドであることを示します。つまり、ベータ値が小さいほど、値動きが緩やかであり、価格変動のリスクが小さく、逆に、ベータ値が大きいほど、値動きは激しく、価格変動のリスクが大きいことを表しています。

たとえば、ベータ値が1.5であるAファンドは、市場平均が10%上昇した場合、15%上昇し、市場平均が10%下落した場合15%下落すると想定されます。インデックスファンドでは、運用が意図されたように行なわれていればベータ値は1となるはずです。

投資信託の目論見書では、ベータについての記載は主にファンドのリスク管理に関する説明の欄に出てきます。例えば、次のように記載されます。

いずれのケースでも、ファンドのリスク管理においてベータ値を重視していることがわかります。ただ、目論見書のリスク管理の欄にベータに関する記載がないからといって、ファンドがベータ値を考慮していないというわけではありません。

なお、ファンドによっては、ファンドのリスク分析の結果として、決算期末時点でのベータ値を運用報告書などで公表しているファンドもあります。また、リッパー社などの投資信託の評価会社ではファンドごとのベータ値を算出しているところもあります。

上記の例では、過去6カ月のファンドの値動きは市場平均よりも値動きが若干大きいものの、過去5年で見ると、市場平均よりも値動きがかなり穏やかであることがわかります。このような評価会社によるベータ値については、オンライン証券のHPの個別ファンド情報のページなどで提供されていますので、関心のあるファンドについて確認してみましょう。


執筆:トーキョー・インベスター・ネットワーク(掲載日:2011年12月16日)

   
    

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