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【第11回】J-REITを取り入れよう - Jリート abc - 投資信託

 

投資信託 [ Jリート abc ]

【第11回】

J-REITを取り入れよう

J-REITは、投資口(=株式会社の株式に相当)を売って利益を得るよりも、安定的な収入(分配金=株式の配当に相当、インカムゲイン)を重視したい商品です。分配型のひとつとして、J-REIT を取り入れる意義を探ります。

 

分配型なら債券

分配型の商品として、まず、投資先の候補に挙がるのは債券でしょう。債券の代表的なものは日本国債です。日本国債は、発行体の信用力が高く、為替リスクもないことから、年に2回の安定的な収入を見込むことができます。但し、信用リスクを抑え、為替リスクもないため、その利回りは10年物で1%前半と低水準です。これでは、より利回りの高い債券への投資を検討したくなりますが、過大な信用リスクを引き受けるのは避けたいところ。発行体が破たんしてしまったのでは、利息ばかりか元本まで失ってしまう恐れがあります。

それよりは、信用力の高い外国債券への投資を考えましょう。為替リスクがあるため、円高(=外貨安)のときは、円ベースでの損失が膨らんでしまいますが、円安局面においては、威力を発揮してくれます。

債券へ投資する手段としては、債券に直接投資するほかにも、債券ファンド(投資信託)を利用する方法があります。ファンドの利用は、小口の資金で投資先を分散でき、毎月収入を得ることが可能となるなど、使い勝手がいい点が魅力です。

 

J-REITを取り入れよう

定期的に収入を得る手段として、忘れてはならないのが現物不動産への投資です。しかし、投資単位が大きすぎるうえ、投資対象の分散が効かない、きわめて流動性が悪い、管理が煩わしいなど、一般の投資家にとってはかなりハードルが高いと言わざるを得ません。これらの欠点を解消したのがJ-REITです。

J-REITは、複数の不動産に投資する投資信託。そのため、ひとつのREITを保有するだけで、信用リスクを抑えることが可能です。国内不動産に投資するため、為替リスクを負うこともありません。それにもかかわらず、現在J-REIT全体の分配金利回りは6%台。これは10年国債の利回りと比べても明らかに高い水準で、魅力的です。

また、J-REITは、インフレに強いという性格を持っています。そのため、デフレには強いが、インフレには弱い債券と組み合わせておくと、リスク分散となるでしょう。

更に、J-REITファンドを利用すると、少額の資金で、より分散効果が期待できます。労せずして毎月や各月ごとの分配金を手に入れることができるのもJ-REITファンド利用の魅力のひとつです。

 

分配型商品の注意点

分配型の商品に共通していえるのは、分配されたものを単に受け取るだけでは複利効果が望めないこと。これから資産形成をしたい世代にはあまり向かない面があるのも事実です。現役世代がJ-REITをポートフォリオにとり入れる際は、分配金を再投資する仕組みを考えておく、もしくはファンドで分配金を再投資するタイプを選択するなどを考えておくことが大切でしょう。

 


 

執筆:ファイナンシャル・プランナー 久谷 真理子
所属:プラチナ・コンシェルジュ
掲載日:2010年01月15日

   
    

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