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インベストメントバンクでのマネジメント経験生かす――クローバー・アセットの女性新社長 - 投資信託

 

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インベストメントバンクでのマネジメント経験生かす――クローバー・アセットの女性新社長

クローバー・アセットマネジメントの新社長に6月半ば、近野幸子氏が就任した。同氏はかつて銀行のインベストメントバンク部門で活躍していたが、今回、独立系運用会社の経営者に大きく方向転換。前職での経験のほか、同社の預かり資産残高拡大に向けた戦略などについて話を聞いた。

前職と投資信託では随分異なるように感じるが。

近野氏:

以前は匿名組合出資を通じて、機関投資家向けにエクイティ(有価証券)や債権への投資・管理・売却、CMBS(商業用不動産ローン担保証券)の発行・売却などを手掛けていた。短期間に成果を求められる世界で個人投資家を対象に長期投資を行う投資信託とは勝手が異なる。しかし、インベストメントバンク部門、不動産投資部のアセット管理責任者として営業だけでなく、法務やコンプライアンスの業務も担うなど実質的にはマネジメントを行っていたので、この経験を生かしたいと思う。

クローバー・アセットは独立系運用会社3社(旧浪花おふくろ投信、旧かいたく投信、旧楽知ん投信)の合併により4月に誕生した新しい運用会社。合併に踏み切った理由は3社の残高が伸び悩んでいたからか。

近野氏:

3社はさわかみ投信の澤上篤人社長が提唱する“おらが町投信”(各地で地域密着型のファンドを設定して運用収益を地方に循環させ、地方経済、さらには日本経済を活性化させようという試み)の構想に賛同したメンバーがそれぞれ設立した。このため、3社が運用する各ファンドは投資家のターゲット層こそ異なるものの、“個人投資家に低コストで本物の長期投資を提供する”という基本理念は共通していた。

理念が一致しているならば、3社を合併した方が効率的だ。運用会社を設立すると必ず運用、業務管理、コンプラの3部門を立ち上げなければならずコストがかかる。だが、3社のファンドの残高は合計でも12億円(3月末時点)程度と収益的に厳しい状況だった。

残高を伸ばすための今後の戦略は。

近野氏:

ユニークな仕組みでファンドを運用しているクローバー・アセットの認知度をアップさせる必要がある。まず、今秋には新しいホームページをアップするほか、WebTVやラジオを通じた企画、そして書籍の出版なども計画している。もちろん、これまで取り組んできた個人投資家向けセミナーにも引き続き力を入れていく。

さらに、将来的にはファンドの本数も増やしていきたい。例えば、同じ志を持ち、おらが町投信の一つとして新たにファンドを立ち上げたいという人がいれば、当社としては協力を惜しまないつもりだ。当社は各ファンドがそれぞれの特色を打ち出し、成長するために様々な工夫およびバックアップをしていく。


執筆:QBR 根岸てるみ(掲載日:2010年09月08日)

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