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投信フォーカス 人気の米国REITファンド「新光投信・ゼウス」について運用担当者に聞く - 注目の投信 - 投資信託

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投資信託 [ 注目の投信 ]

投信フォーカス

人気の米国REITファンド「新光投信・ゼウス」について運用担当者に聞く

『新光 US-REIT オープン(愛称:ゼウス)』に個人投資家の資金が流入し続けている。5月は1017億円が流入し、追加型株式投信(ETF除く)を対象にした月間資金流入額ランキングでトップだった。ランキング首位は3ヵ月連続。残高は5月11日に5000億円を突破し、6月15日時点で5877億円になっている。同ファンドを運用する新光投信・運用調査本部運用三部の森内隆ファンドマネージャーに話を聞いた。

ファンドの特徴は。


新光投信・運用調査本部運用三部
森内隆ファンドマネージャー

森内氏:

米国の上場不動産投資信託(REIT)に分散投資し、市場平均を上回る配当収益の確保と値上がり益の獲得を目指す。安定的に配当収益を確保する目的から、ポートフォリオはディフェンシブ性が高くなる傾向がある。配当利回りは市場平均(※)の3.33%に対して、当ファンドは4.14%だ(5月末時点)。

実際の運用はインベスコ・アドバイザーズ・インクが行う。同社の不動産運用部門は約30年の運用実績があるうえ、当ファンドの投資対象ではないが、実物不動産への直接投資もしているのでリアルタイムの不動産市況を把握していることなどが強みといえる。

米国REIT投資の面白味の一つは、国土の広さから地域分散ができること。東海岸の金融の中心地であるニューヨークやボストンでは、リーマン・ショックによる不動産市況の下落が落ち着いてから、優良物件の売買が盛況になっている。西海岸はブッシュ減税の効果からIT投資などの設備投資が活発でオフィスの需要や稼働率がアップしている。半面、内陸の中西部や南部には目立った産業がなく、不動産市況の回復が遅れている。

※『ゼウス』が参考指標とするFTSE NAREIT All Equity REITs インデックス(配当込み)の配当利回り

分配金がこれまでの60円(1万口当たり、税引き前)から昨年8月に90円に引き上がって以降、個人投資家資金の流入が加速した。分配金の引き上げと資金流入の関連性は。

森内氏:

当ファンドを販売する金融機関数が増加した要因が大きい。金融機関数は昨年8月まで9社だったが、昨年末には15社、現在は41社に増加した。証券会社に加えて、最近は銀行窓販での販売も伸びている。投資先の米国REIT市場の時価総額は約30兆円あるので流動性の問題は現在のところない。


5月末までの3年間の運用成績は23%の下落。一方、1年間の運用成績は約10%と上昇しているものの、米国REIT市場の値動きを示すFTSE NAREIT All Equity REITs インデックス(配当込み、円ベース)の約16%を下回っている。この理由は。

森内氏:

ホテル・レジャーセクターの投資比率をインデックスの構成比に対して低くしていた。ホテルセクターは景気動向に最も敏感だが、業績の大幅な改善が確認できなかったうえ、配当利回りの水準も低く当ファンドのコンセプトに合わなかったからだ。しかし、ホテルセクターが急伸したのでインデックスとやや乖離してしまった。そのほか、森林REITの一部銘柄の上昇も享受できなかった。森林REITとは木材を加工などして輸出しているのだが、中国の木材需要の増加を背景に業績を上方修正する銘柄もあった。

さらに、家賃収入が安定している医療施設セクターの投資比率をインデックスに対して高くするなど、ポートフォリオはディフェンシブ性が高めになっている。このため、当ファンドの基準価額は相場の下落局面では下値抵抗感がある半面、上昇局面ではやや出遅れる面があり、この傾向が表れた。

米国景気の先行きに不透明感も出始めているが、こうした投資環境を踏まえた今後の投資戦略は。

森内氏:

足元では弱い米国経済指標の発表が相次いでいるものの、景気の回復基調は変わらないとみている。このため、ディフェンシブな医療施設セクターの組入比率をやや引き下げる一方、住居(賃貸住宅)や産業施設など景気に敏感なセクターの投資比率を高めている。住居・賃貸住宅は契約更新のサイクルが1~2年とオフィスなどより短いため、景気変動の初期段階に影響を受けやすい。

実際、賃貸住宅の需要は伸びている。リーマン・ショック以降、住宅ローンが支払えず持ち家から賃貸物件にシフトする人が増加したうえ、1カ所に定住することを避けたい、住宅ローンに縛られたくないと考える“エコブーマー”と呼ばれる若者層(20~30歳代)の間でのニーズの高まりを受けて、賃貸物件の空室率が低下している。


執筆:QBR 根岸てるみ(掲載日:2011年06月20日)


 
   

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