株式・投資信託・ETF・退職・年金 投資に役立つ「ケイゾンマネー」

【第15回】ロスカットってなに?

 

FX・CFD [FX 実践編]

【第15回】

ロスカットってなに?

FXには「ロスカット」といって、損失が大きくなりそうな時でも、未然にポジションを清算することによって、預けてある証拠金を超える損失が生じないような仕掛が作られている。果たして、どこまで損失が膨らむとロスカットが発動されるのか、そこまでポジションを保持するのが正しいのかどうかを考えてみましょう。

「いよいよシリーズも最終回。最後にリスク管理のことを考えてみよう」


「リスク管理といえば、やはり損切りということになりますね」


「うん。FXはロスカットといって、損失が一定の水準になると、自動的に今 のポジションが清算されるという仕掛が設けられている。そのため、預けている証拠金を超える損失が発生するリスクは、極めて低いということになっている」


「じゃあ、何も心配する必要はありませんね」


「おいおい、それじゃあFXトレーダー失格だぞ」


「だって、証拠金以上の損失が生じないのだから、証拠金を追加する必要がないんでしょ」


「確かにFXの場合には追証という証拠金を追加しなければならない状況になる前にロスカットされるようになっていることが多い。でも証拠金以上の損失を未然に防いでくれるといっても、そんなに安心はできない」


「なぜ?」


「証拠金のほとんどが無くなってしまったら、またトレードに参加しようと思っても、資金面で厳しくなるじゃないか」


「あ、そうか」


「実際、ロスカットの基準がどうなのかを考えてみよう。ロスカットの基準になる数字に有効比率というものがある。これは、有効証拠金額を建玉必要証拠金で割って求められる。有効証拠金額というのは、現在、証拠金として使うことのできる金額のことで、建玉必要証拠金は、実際に建てたポジションに必要な証拠金額のこと。たとえば、証拠金として100万円を預け、このうち1ドル=100円で5万ドルを買ったとしようか。1万ドルにつき2万円の建玉必要証拠金額が必要だとすると、5万ドルで10万円。ということは、100万円を10万円で割った1000%が、有効比率になる」


「なんだか難しいわね」


「で、ここからがポイントになるんだけど、もし1ドル=100円が90円になったら、5万ドルの建玉で50万円の損失が生じてしまうことになる。この損失分は、有効証拠金額から差し引かれるから、この時点での有効証拠金額は100万円-50万円で、50万円になる。でも、建玉必要証拠金は10万円のままだから、有効比率は50万円を10万円で割って500%ということになる」


「半分になってしまったわけですね」


「そう。こうして有効比率が下がっていくと、あらかじめ決められた有効比率に達した時点で、強制的にポジションが清算されるんだ。」


「そこまで待っていたら、もう立ち直れないと」


「そういうこと。そこまで損失が膨らんだら、なかなか再起できないでしょ。やはり早めの損切りが大事だということなんだ」



<川瀬先生のワンポイントレッスン>
●追証●
「おいしょう」と読む。建てているポジションに損失が生じて、証拠金の担保余力が不足した場合に、追加で証拠金を納めること。

執筆:MoneyLife(掲載日:2010年07月14日)



証券会社比較&総合ランキング

個人投資家の情報をもとにネット証券会社を徹底比較!
手数料はもとより、取引ツールの使いやすさ、チャート、ニュースや情報配信の充実度などを個人投資家の意見をもとにユーザー目線で徹底比較しています。
   
    

特集

「証券アナリストの調査手法とこだわり」(全6回)

「証券アナリストの調査手法とこだわり」

証券アナリストの行動パターンをご紹介!個人投資家のリスク回避術を学ぼう。

特集を読む »

おもしろ企業探検隊

おもしろ企業探検隊

平林亮子&内田まさみの「そうだ!社長に会いに行こう」ナブテスコ株式会社

特集を読む »