株式・投資信託・ETF・退職・年金 投資に役立つ「ケイゾンマネー」

【第10回】損切りの仕方 - 川合美智子のFX実践講座

 

FX・CFD [川合美智子のFX実践講座]

【第10回】

損切りの仕方


損切り(※)は、当コーナーの冒頭でも触れたように、エントリータイミングを図る際、すでに損切りを行うテクニカルポイントを決めているはずなので、そこに達したら、素直に損切りをするようにしましょう。

私の場合、トレンドフォロー型のトレードを心がけているので、テクニカルポイントはトレンドラインで見極めます。仮に、当面は米ドル安トレンドが続くと判断して、米ドル売りのポジションを持ったとしたら、米ドルが上昇し、米ドルの上値抵抗線を抜けるところまで行った時点で、損切りを行います。

損切りをする場合は、とにかく持っているポジションを全部切るようにするのがポイントです。そこで、「ひょっとしたら元のトレンドに戻るのではないか」といった淡い期待は抱かない方が良いでしょう。ダメなものはダメなので、とにかく一度、すべてを清算して、次の局面に備えることを心がけてください。

また、これも損切りで重要なことなのですが、値幅で損切りの基準を考えないようにすることです。「なかなか儲からない」と、しょっちゅう言っている人によく見られるパターンがこれです。「自分は30銭の損失が生じたところで損切りをする」というように、値幅で損切りのラインを決めているのです。これは、一見するともっとものように思えるのですが、30銭幅での損切りでも繰り返していると損が膨らんでしまいますし、いつまで経っても儲かるトレードが出来なくなります。

たとえば、米ドル売りでエントリーした後、30銭米ドル高に持っていかれたとしましょう。30銭幅で損切りを決めている人は、この時点で損切りをすることになります。ところが、そこから相場が切り返して、本格的な米ドル安トレンドになるというケースも、当然のことながら考えられます。

そうなった時、最初のポジションなら大きな利益が上がっていたはずなのに、値幅で決めて損切りをしてしまったがために、大魚を取り逃してしまうということになってしまいます。このようなことを繰り返していたら、いつまで経っても儲かるトレーダーにはなれません。

したがって、損切りをする場合には値幅ではなく、きちっとチャートを読み込み、テクニカルポイントを見つけて、そこで損切りをするようにします。もし、自分の当初の判断が正しければ、テクニカルポイントに達する前に、自分のポジションにとってフォローの展開へと変わっていくはずです。


ポイント

1. 損切りのポイントを見つけ出すには第2回、第3回、第4回の図を参照してください。

2. 損切りは値幅ではなく、トレンドが変化するポイントで。

【例】

(1)2/14、78.50超えを付けて上昇トレンドに転換したことを確認。2/15寄り付き(78.41)で買い。損切りポイントは2/14の安値より下、ダマシの影響を考えて77.00割れに置く。(結果的には84円台まで上昇)

(2)短期トレンドが変化して日数が経過してから入った場合。NY終値83.70近辺で買った場合の損切りポイントはトレンドラインを下抜けるポイント+ダマシを勘案して82円割れに置くこと。84円超えで利食いしないまま保持した場合は、3/22の終値がトレンドラインを下抜けて終えたところでトレンド転換の可能性が生じたため撤退、あるいは翌23日にダマシの可能性が低いのを確認してから撤退-(3)


出所:(株)ワカバヤシ エフエックス アソシエイツ

※損切り =含み損の出ている証券を売却して損失を確定すること。


プロフィール :川合 美智子(かわい みちこ)
株式会社ワカバヤシ エフエックス アソシエイツ代表取締役兼 外国為替ストラテジスト
 
旧東京銀行(現、三菱東京UFJ銀行)在勤の1980年より若林栄四の下で罫線分析を研究、習熟する。同行でカスタマー・ディーラーとして活躍した後、1989年より在日外銀でカスタマー・ディーラーとして、また、外国為替ストラテジストとして抜群の人気を博す。
罫線分析を基にした為替相場コメントには定評がある。
 
 

Fanet MoneyLife(掲載日:2012年06月15日)


   
    

特集

「証券アナリストの調査手法とこだわり」(全6回)

「証券アナリストの調査手法とこだわり」

証券アナリストの行動パターンをご紹介!個人投資家のリスク回避術を学ぼう。

特集を読む »

おもしろ企業探検隊

おもしろ企業探検隊

平林亮子&内田まさみの「そうだ!社長に会いに行こう」ナブテスコ株式会社

特集を読む »