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【第10回】MoneyLifeの活用法、まとめ - 株式投資に必要な財務データの読み方

 

株式 [ 株式投資に必要な財務データの読み方 ]

【第10回】

MoneyLifeの活用法、まとめ

いよいよ最終回となりました。

ここでは、QUICKMoneyLifeの具体的な利用方法をご説明します。

まずは、MoneyLifeの検索欄に「オリンパス」と入力します。


すると、下図のようになります。


ここで、右側の「基本」をクリックします。


画面は2012年4月4日の終値ベースのページになります。

実際に株式取引を行う際に重要な「流動性」について見てみます。

流動性に影響を与える4つの項目は、売買高、売買代金、信用売残・信用買残、値動きそのものです。

順に見て行きます。

(1)売買高(単位:千株):2,678.9 =2,678,900 株

ある程度のボリュームがあると、それだけで売買が活性化され、流動性が増します。

(2)売買代金(単位:百万円、成立した売買代金の合計):3,527.2751 =3,527,275,100円(約35億円)

売買高と同様に、取引金額が大きいということは、流動性が高いと言えます。

(3)信用売残・信用買残(単位:千株)

信用売りとは、当該銘柄が下がると予測して、あらかじめ売り建てておき、下がったところで買い戻すことにより利益を上げようとする取引です。一方、信用買いとは、買った銘柄の株価が上がることを予測して、上昇したところで売却しようとする取引です。

一般的に、6ヵ月以内に、売った銘柄は買戻し、買った銘柄は売却する義務があります。すべての銘柄で信用取引ができるとは限りません。信用取引ができる銘柄かどうかは、日経会社情報のチャートの下の【市場】欄に「貸借」とあれば、信用取引の対象になります。

信用倍率とは、以下の計算式で産出されます。

信用倍率(倍) = 信用買残 / 信用売残

4月4日のオリンパスの場合、

信用買残 5,225.8(千株) / 信用売残 2,865.8(千株) = 1.823(倍)

したがって、買っている人は、売っている人の1.8倍、逆に言うと、売り建てている人は買い建てている人の半分以下という意味です。但し、監理銘柄に指定されたものについては、信用取引に制限がありますので注意が必要です。

(4)値動きそのもの

「基本情報」画面の下部の「株価チャート」を見てみましょう。第8回でも少し取上げましたが、この画面の「株価チャート」は、「日中足」「日足」「週足」「月足」の4種類があります。

それぞれのローソク足は、1本1本が「5分」「1日」「1週間」「1月」を表しています。

チャートは一見、取りつきにくい存在ですが、まずは視覚的に捉えていくのが良いと思います。上がっているのか、下がっているのか、横ばいなのかを見ていきます。一般的にその銘柄の値動きが上昇基調にあったり、ボラティリティ(変動率)が高いと、流動性が増す傾向にあります。

MoneyLifeの中で、わからない言葉があれば、画面右上の「?」マークをご覧ください。それぞれ簡潔に説明されています。

今回のオリンパス問題が起きた後、株価は売り気配で、売りたくても値がつかず、ほとんど売却できない状態が起こりました。今回のオリンパスの事件は、改めて分散投資の重要性を教えてくれた気がします。

複数の銘柄を一度に管理できる「マイ・ポートフォリオ」という機能がお薦めです。株と投資信託を100件まで入力することができます。

 

まとめ

10回に渡り、「株式投資に必要な財務データの読み方 」をお届けして参りましたが、如何でしたでしょうか?

日経会社情報は投資に役立つデータが凝縮されています。株式に投資するにあたり、まずはその会社を知ることが大事です。是非、日経会社情報とMoneyLifeを活用して頂き、今後の株式投資にお役立て下さい。

また、日本経済新聞の「投資・財務欄」のページの左に、決算情報、業績予想修正・配当異動、財務短信、格付けなどが載っております。この10回分の知識を活かすためにも、随時、最新の情報を取り入れて頂きたいと思います。

最後に、今回の企画が皆様の投資活動に、お役に立てることを願ってやみません。


株式会社アイエフパートナーズ 代表取締役 藤田雅彦(掲載日:2012年05月02日)


   
    

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