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-1- 株券電子化とは タンス株主はまだ1000万人超 まずは名義書換、早めの株券預託も重要に - 特集 【株券電子化】 - 経済トピックス

 

特集・コラム [ 株券電子化 ]

「株券電子化」-1- 個人株主に注意喚起 タンス株主はまだ1000万人超 まずは名義書換、早めの株券預託も重要に

タンス株の多い地域は奈良県、商業の盛んな関西に集中

ほふりに預託されていない残り2割の株式のうち、自宅や貸金庫に保管しているいわゆる「タンス株」はどれくらい存在するのだろうか。ほふりに預けられていない株式で、金融機関の担保や証券会社の保護預かりを除いた「タンス株」は、約479億株あるという(日本証券業協会調べ、2007年3月末)。株主ベースでは約1134万人、そのうち個人だけでも約155億株、約1086万人も存在する。
実態がよく分からないタンス株の預託を促そうと、日本証券業協会は今年4月、地域別のタンス株券分布調査を公表した【表参照】。それによると、最もタンス株主が多かったのは東京都の211万人で、人口の多い都道府県が上位に並んでいる。
しかし、人口との対比でタンス株主を比較した場合、人口が少ない奈良県が21.8%でトップとなり、富山、愛知、兵庫、和歌山、香川などの関西圏が上位に並んでいる。
表 「タンス株券」地域別分布調査結果のトップテン
表 「タンス株券」地域別分布調査結果のトップテン
日本証券業協会 証券決済制度改革推進センター資料よりQUICK作成

「タンス株」の原因は相続・贈与が中心か?

日証協・証券決済制度改革推進センターの納富寛氏
写真3  日証協・証券決済制度改革推進センターの納富寛氏。
株券電子化を広く知って貰うため、全国を年間100回以上講演している。
日証協・証券決済制度改革推進センターの納富寛課長は「今まで、全国均一に株券電子化の周知・広報活動を行いましたが、2009年(平成21年)1月実施予定の株券電子化まで時間が限られているため、もっと効果的、効率的な周知活動をしようと、都道府県別の詳細なデータを公表しました」と語る【写真3】。これまで、テレビや全国紙・地方紙などで広告したものの、預託が進まないということは、タンス株主が株券を持っていること自体を忘れていることが原因と見られる。地元の証券会社、商工会議所などの経済界を通じ、個人・事業法人への告知を幅広く行う上では詳細なデータが必要だったというわけだ。
「年末ジャンボ宝くじでも、換金されていない金額は毎年20~25億円と言われています」(同)ということから、タンス株券でも株券を持っていることさえ忘れている人に思い出してもらうことが何よりも重要だという。宝くじを例に、持っていることを忘れる理由として考えられるのが「自分で買っていない」ということ。商店街で年末に買い物した時の景品だったり、忘年会の余興で貰ったりすれば、忘れる可能性は高いのではないだろうか。
これを株券に当てはめれば、「相続や贈与で受け取ったり、故人の方が親族の方に株券を保有していることをきちんと伝えていなかった株券は、タンス株になっている可能性が高いと思います」(同)。相続や贈与の多い富裕な地域、昔は商売が盛んだった地域などには、眠っているタンス株が多いと見られる。人口対比でタンス株主が多かった関西圏は、昔から商業が盛んな土地柄で、相場への理解もあるという地域性を持つ。「仕事柄の株式持ち合いのほか、担保としての株のやりとり、資産形成のために株式を取得するなど、関西圏にタンス株主が多い理由は諸説あります」(同)という。
   
    

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