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外貨預金ならソニー、投信ならイーバンク ネット証券も含めて、賢く使い分けを - 特集 【ネット銀行の上手な使い方】 - 経済トピックス - 特集・コラム

 

特集・コラム [ ネット銀行の上手な使い方 ]

「ネット銀行の上手な使い方」-2-
外貨預金ならソニー、投信ならイーバンク ネット証券も含めて、賢く使い分けを

(2)外貨預金=金利ではソニー銀行、手数料ならイーバンク?

外貨預金の金利・手数料をまとめてみた【表2参照】。ジャパンネット銀行は外貨預金を取り扱っていないため、ソニー銀行とイーバンク銀行を比較したところ、取扱通貨数ではソニー銀行、手数料ではイーバンク銀行、金利の高さではソニー銀行が優れていることが分かった。
ただしイーバンク銀行の為替手数料は、売値・買値のスプレッドに手数料が加えられる仕組みのため、トータルの為替手数料はもう少し高くなることに注意が必要だ。例えば米ドルが1ドル=113.00円の時、売値=112.97円、買値=113.03円となっていれば、実際の為替手数料はそれぞれに10銭が上乗せされ、トータルで13銭掛かることになる。
キャピタル・マーケット本部金融商品部の榊原一弥マネージャーは、定期預金については現在準備中としながら「定期預金をご提供するまでの間は、普通預金でも定期預金に近い金利を設定するよう心掛けています」と語る。現在もサービスに努めつつ、さらに商品ラインナップには力を入れたいようだ。
表2 外貨預金の通貨別手数料、金利表
表2 外貨預金の通貨別手数料、金利表
それぞれの金利は税引き前の年率換算の数字、9月5日時点。
ソニー銀行は3カ月物外貨定期預金、1万通貨未満の金利(小数点以下第4位切り捨て)。
イーバンク銀行は外貨定期預金の提供を開始するまでのキャンペーン金利。
各社公式サイトよりQUICK作成

(2)外貨預金=ソニー銀行、8月からは優遇制度もスタート

ソニー銀行は8月から、「外貨預金優遇制度」というサービスを打ち出している。同行の外貨定期預金を長く使って貰おうと、利用額の多い顧客にサービスするもので、
写真1 ソニー銀行の國津雅央マネージャー
写真1 ソニー銀行の國津雅央マネージャー
月末の外貨預金残高が(1)100万円以上300万円未満(2)300万円以上500万円未満(3)500万円以上――の3段階に分けて優遇金利を0.05~0.15%上乗せしたり、手数料を5~15銭(香港ドルの場合は1~3銭)差し引いている。例えば7月末に500万円以上の外貨預金があれば、9月の米ドル取引時には手数料が片道10銭となり、金利も4.530%になる(9月5日時点、期間3ヶ月1万米ドル未満の場合)。
営業企画部の國津マネージャーによると「6~8月末に3回の判定が行われ、約2万5000人のお客さまが優遇制度の対象となりました」という【写真1】。同行の外貨預金口座は約15万件のため、ほぼ5人に1人がメリットを受けていることになる。

(2)外貨預金=ジャパンネット、FXで外貨預金と似たような運用も可能

ジャパンネット銀行は、外貨預金の代わりに外国為替証拠金取引(FX)を2006年3月から行っている。FXとは一定の証拠金を預けることで、その証拠金の数倍の外貨を購入できる「為替版の信用取引」である。少ない元手で高いリターンを得られるが、使い方を間違えれば元本以上の損失を被るハイリスク・ハイリターンの商品である。
銀行でFXを取り扱っているのはジャパンネット銀行の1行のみだが、杉田取締役企画部長は「外国為替業務は、昔から銀行の本業の1つです」と導入の狙いを語る。1998年の外国為替取引法の改正で一般投資家もFXをできるようになり、2005年に金融先物取引法が改正され、法制度も整ってきたことが参入のキッカケになったという。「為替は24時間動くため、24時間営業している当行にFXは相応しい取引なのです」(同)。
同行は外為どっとコムの取引システムを使っているため、取り扱う通貨ペアは、ドル円、ユーロ円、ユーロドル、豪ドル円、ポンド円、NZドル円、カナダドル円、スイスフラン円の8ペア。保証金を多くしてレバレッジを1倍にすれば、外貨預金と同じような投資もできる。例えば1ドル=116.41円の時、116万4100円の元手で1万ドルを購入すると、1日当たり148円をスワップポイント(※注)として受け取ることができる。3カ月では1万3320円を受け取ることができ、税引き前の利回りは1.14%となる(1万3320円÷116万4100円=1.14%)。これを4倍すれば年率4.57%のリターンを得る計算になるため、ソニー銀行の外貨預金にも引けを取らない。FXなら手数料が安いメリットもある(1万通貨以上なら片道50円)。
ちなみに同行顧客の平均的なレバレッジは3~5倍だという。最近は保証金の100倍から1000倍で取引ができる会社もあるため、各顧客がリスク管理に気をつけていることがうかがえる。「8月に円高が進んだ時にも、当行のお客さまで追い証が発生した方は1人もいませんでした」(同)という。要は使い方次第のようだ。
※注 スワップポイント=FXの取引で発生する、通貨毎の金利差による調整金のこと。FXはある通貨Aを売り、ある通貨Bを買う取引となるため、AとBの金利差がスワップポイントとして調整される。
現在、日本の円金利は非常に低いため、円を(借りて)売って、外貨を買えばスワップポイントが得られる。しかし、外貨を(借りて)売って、円を買う取引をした場合、外貨を借りて得られる金利より円の金利の方が低くなるため逆ざやになる。この分を、個人投資家はスワップポイントとして業者に払わなければならない。

   
    

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