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【第1回】ETFで基本ポートフォリオを構築しよう - 東証ETF 東証ETF

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東証ETF・ETN活用プロジェクト [ ETFの活用方法 ]

【第1回】

ETFで基本ポートフォリオを構築しよう

皆さん、こんにちは。FPの神戸です。
今回から6回にわたって、ETFを使ったポートフォリオの作り方についてお話ししていきます。
基本ポートフォリオの考え方
まず最初に考えていただきたいのは、自分のお金の中で、どれくらいの金額をリスク商品での運用に回すべきか、ということです。そのためには、年間の収支と残高を時系列でみることのできるキャッシュフロー表を作成し、そこから長期的に運用できる資金を確認することをお薦めします。
大枠としては、(1)流動性重視の「生活資金」(生活費の半年分程度)と、(2)数年以内に使う予定がある「ゆとり資金」を全体から除いたお金が(3)「残す(増やす)資金」、つまりリスク商品での運用に回すことのできるお金、と考えればいいでしょう。
(1)の「生活資金」は流動性(換金性)を第一に、(2)の「ゆとり資金」は安全性を重視して、金融商品を選択します。
そして、(3)「残す(増やす)資金」は収益性を重視しながら長期的に運用するため、ポートフォリオを構築してリスクを分散するのが基本です。どのような資産配分比率にするかは、本人の望むリターンやリスクの水準によっても異なりますが、ここでは次の2つの基本ポートフォリオを例にして説明していきます。
「ポートフォリオA(資産価値保全タイプ:安定型)」目標収益率3~5%
「ポートフォリオB(資産形成タイプ:安定成長型)」:目標収益率6~8%
ポートフォリオA(資産保全タイプ:安定型)
ポートフォリオB(資産形成タイプ:安定成長型)
ポートフォリオAをETFで構築
ポートフォリオAは「債券65%、株式20%、その他資産15%」の配分です。
まず債券部分の65%は、株式市場が下落した場合にも比較的安定した収益をもたらしてくれるクッション役として、国内債券と先進国債券を中心に組み入れます。
国内債券については、ETFが存在しませんので、個人向け国債や国内債券ファンドなどで代用します。
外国債券の30%は、シティグループ世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし・円ベース)への連動を目指す「上場インデックスファンド海外債券」などが考えられます。(長期運用を目的にする場合には、できれば毎月分配型は避けたいのですが、現状のETFには世界の先進国債券を対象にしたETFは当ファンドのみとなっています)
株式の内訳は、国内株式10%、外国株式10%です。
国内株式のETFは、TOPIXや日経平均といった市場全体の動きに連動するETF以外に、大型株・中小型株の動きをとらえるETF、業種別ETF、など種類が豊富にあります。どれを選択するかにはいろいろな考え方がありますが、ここでは世界で活躍でき、中長期的な成長が見込める企業30社の株価で構成された「TOPIXコア30」に連動するETFを選択してみました。
外国株式は先進国と新興国に分けて考えます。先進国全体の株式の値動きを表す指数もありますが、ここでは今後もそこそこの経済成長が見込めると考えられる米国の株式市場を代表する指数S&P500に連動するETFを選択しました。
一方の新興国部分は、新興国株式の値動きを代表する指数である「MSCIエマージングマーケットインデックス」に連動するETFで運用します。
最後にREITとコモディティへの投資部分です。
REITの5%は、東証REIT指数に連動するETF、コモディティ10%のうち半分の5%を金価格連動ETF、残りの5%は原油価格に連動するETFとしてみました。
ポートフォリオBをETFで構築
ポートフォリオBは「債券50%、株式35%、その他資産15%」と、Aよりも債券比率が15%少なく、その分株式比率が高くなっています。
資産価値保全型ポートフォリオは、リタイア後の資産運用をイメージして構築してあるのですが、資産価値の保全において、最大の敵と考えられるのがインフレでしょう。
REITとコモディティは、他のアセット・クラスとの値動きの違いに加えて、インフレに備えてポートフォリオに組み入れるという意義もあり、比率は同一にしてあります。
基本的にポートフォリオAと同じETFを選択しています。
外国株式の15%増加分のうち10%を新興国株式の比率の増加にあてていますが、この部分はメリハリをつけたければ中国やブラジル、インドといった単一国の株価指数に連動するETFを選択してもよいでしょう。
今回は、ETFを使った基本ポートフォリオの構築方法についてご紹介しました。
次回からは、そのときどきで予想される相場展開に応じて、タイムリーにETFを活用する方法について考えていきたいと思います。
参考記事:
東証ETF・ETN活用プロジェクト [ なるほど!ETF・ETN ]
ETFがわかれば世界がわかる 著名人にインタビュー
FP神戸孝氏に聞く 「運用に回せるお金を分けて考えよう」

(掲載日:2012年9月26日)


神戸 孝(かんべ たかし)氏プロフィール
FPアソシエイツ&コンサルティング代表取締役
早稲田大学法学部卒業。三菱銀行、日興證券を経て、99年FPアソシエイツ&コンサルティングを設立。日興證券勤務時代を併せるとFP歴は約25年、資産運用に強いFPの第一人者として評価が高い。日本FP協会理事、金融庁金融経済教育懇談会委員、金融庁金融審議会専門委員などを歴任する。
著書:
勝つ投資信託(2011年3月発行)朝日新聞出版、地獄を見た11人の天才投資家たち(2010年11月発行)道出版(共訳) ほか多数


 
   
    

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