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【第5回】野村アセットマネジメント 原油先物相場の値動き捉える野村AMのETFが新規上場 東証ETF

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【第5回】

ETFプロバイダーに聞く――野村アセットマネジメント

原油先物相場の値動き捉える野村AMのETFが新規上場

5月17日、東京証券取引所に88本目となるETFが新規上場しました。ファンド名は『NEXT FUNDS NOMURA原油インデックス連動型上場投信(愛称:原油先物ETF)』(1699)、運用は野村アセットマネジメントです。そこで、今回はこのETFと原油先物市場にクローズアップします。

-世界の原油指標のWTI
原油はガソリンや灯油、紙などの原料として私達の生活に欠かせない半面、天然資源だけに供給には限りがあります。近年は中国やインドなどの高い経済成長を受けて、原油の需要がより高まっています。

野村アセットマネジメント
インデックス運用部
シニア・ファンドマネージャー
井上光芳氏
原油先物を取り引きする代表的な市場といえば、ニューヨーク・マーカンタイル取引所で、ここで売買されているのが米国産のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油です。「WTI原油先物の4月の売買金額は1日当たり平均で682億ドルと原油先物市場の中で最も多い」(野村AM・インデックス運用部の井上光芳シニア・ファンドマネージャー)ことから、WTI原油が世界の原油の指標になっています。
-WTI最高値の約6割まで回復
ニューヨークのWTI原油先物価格(期近物)は2008年7月に史上最高値の1バレル147ドルを付けました。当時は150ドルを突破してさらに上昇が続くとの強気な見通しもありましたが、同年9月のリーマン・ショックをはじめとする金融危機と、これに伴う世界的な景気後退を受けて12月には1バレル32ドル台まで急落。しかし、その後は中国など新興国経済の回復などを背景に直近4月末時点で86ドル台と、最高値の約6割近くまで回復しています。
-国内3本目となる原油先物のETF
原油先物ETF』は国内に上場する原油先物のETFとしては3本目になります。後発ながらも野村AM・商品企画部の田畑邦一シニア・マネージャーは、「信託報酬を低めに抑えることができたことに加え、当社のブランド力やクオリティーの高さなどの強みを生かしたい」と、今後に対する意気込みを語ります。

野村アセットマネジメント
商品企画部
シニア・マネージャー
田畑邦一氏
他の2本のETFとの大きな違いは、連動を目指す対象が野村証券が開発した指数『NOMURA原油ロングインデックス』を円換算したものという点です。この指数の構成銘柄は流動性などを基に決定、将来的に変更の可能性はあるものの、現在はWTI原油の1銘柄だけです。構成銘柄がWTIだけならば、WTI原油先物価格に連動を目指すETFでもよかったような気がしますが、あえて指数に連動を目指すスタイルにしたのにはある理由がありました。
-指数方式なら基準価額との連動性高まる
連動対象を指数にした理由について田畑氏はこう説明します。「商品先物は限月間の価格差が大きくなるケースがあるため、先物価格にETFの基準価額を一致させ続けることは理論的に難しい。しかし、指数ならこの価格差を加味して算出するので、基準価額と指数との連動性が高まる」。原油先物価格に連動するETFと謳ったはいいものの、実際には原油先物価格にETFの基準価額が連動しないようでは羊頭狗肉、つまりETFとしての魅力が薄まってしまうのではないかと案じたうえでの策のようです。
このため、『原油先物ETF』は原油先物相場の値動きを捉えながら、基準価額がNOMURA原油ロングインデックス(円換算値)にほぼ一致するような動きをとることが想定されます。
ちなみに、商品先物には限月と呼ぶ満期(最終決済日)があるため、株式のように一度買った銘柄を売却しない限り保有し続けられるという具合にはいきません。WTI原油先物の場合は12限月あるので毎月、満期があります。このため、『原油先物ETF』の運用では満期が来るごとに次の限月に乗り換えます。
-商品ファンドとは異なる性質
商品先物に投資するファンドといえば、商品先物価格・指数連動型のETFよりも『商品ファンド』の方が長い歴史があります。ただ、両ファンドは全く別のタイプです。商品先物価格・指数連動型のETFは投資信託法が適用されるため、組入資産の5割超を商品先物に投資することができません。
例えば、『原油先物ETF』の場合は資産の半分以下の資金を証拠金として差し入れWTI原油先物を買い建て、残りの資金は米国の財務省短期債券への投資や現金で保有します。
商品先物取引では証拠金の数倍の資金を売買するレバレッジを行うため、値動きが大きくなるというイメージが強いと思います。ただ、商品先物に投資するETFの場合はレバレッジをかけた総額が純資産残高とほぼ一致するように運用するため、過度なリスクはとりません。
最後に、野村AMでは商品投資の魅力について「インフレヘッジできるうえ、株や債券との連動性が低いので分散投資の効果も期待できる」とコメントしています。
●野村AMのETF純資産残高―上位5本
コード ファンド名 純資産残高(億円)
1321 日経225連動型上場投資信託 6470.0
1306 TOPIX連動型上場投資信託 6184.2
1615 東証銀行業株価指数連動型上場投資信託 388.0
1309 上海株式指数・上証50連動型上場投資信託 324.6
1328 金価格連動型上場投資信託 204.9
  32ファンド合計 14346.8
データは2010年3月末時点
掲載日:2010年月5月31日/株式会社QBR


 
   
    

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