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【第44回】ブラックロック・ジャパン iシェアーズ事業部の渡邊雅史氏に聞く JPX日経インデックス400に連動する5銘柄めのETF。 過去10年で最大の設定額でスタート

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ブラックロックが展開するETFブランド『iシェアーズ』から、『iシェアーズ JPX日経400ETF』(取引コード:1364)が上場された。設定額は283億円で、過去10年で最大の設定額だという。大型設定の背景などについて、同社iシェアーズ事業部ストラテジストの渡邊雅史氏に聞いた。


指数への関心の高さとブランドへの信頼感

「過去10年で最大となる283億円という設定額は、市場からの注目の高さと期待を如実に表した結果ととらえています」。同社の渡邊雅史氏は、このように分析する。



iシェアーズ事業部
ストラテジスト 渡邊雅史氏

JPX日経インデックス400に連動するETFは、『iシェアーズ JPX日経400ETF』で5銘柄目(2014年12月17日現在)。GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)によるベンチマーク採用と運用開始や、日銀がETFの買い入れ対象に「JPX日経インデックス400」に連動するETFを追加するなど、大型設定になった背景には指数そのものに対する期待があったことは間違いない。とくに本ETFに関しては、世界最大のETF運用会社であるブラックロックが設定したという意味も大きいようだ。


ETF純資産残高:約9,797億米ドル
(出所:ETP Landscape Industry Highlights, BlackRock)


「日本においてETFを設定・運用するにあたっては、大口で取引することの多い日本の機関投資家だけでなく、海外の機関投資家のニーズを把握することも非常に重要になります。『iシェアーズETF』は、世界のETF市場で約4割を占めていることもあって、海外からのニーズも取り込めることに期待していただいたことも、設定額の増加につながったのかもしれません。」(渡邊氏)。

実際に設定後も米国やアジア、欧州の機関投資家からの問い合せが絶えず入ってくるという。iシェアーズブランドへの信頼感と、JPX日経インデックス400という新しい株価指数への関心の高さ――。この2つが、比較的大きな金額で運用をスタートできた理由と考えられる。

外国人投資家にも注目される日本株投資の選択肢

「JPX日経インデックス400」は、資本の効率的活用や投資家を意識した経営観点など、グローバルな投資基準に求められる諸要件を満たした400社を選別して指数化している。時価総額だけでなくROE(株主資本利益率)などの財務指標や社外取締役の採用や英文開示などに着目して銘柄を組み入れており、いわゆる「スマートベータ指数」として、いわば指数連動型のパッシブ運用でありながらアクティブ運用の側面を持っている。

「専門的な話になりますが、『ファクター投資』は海外で本格的に始まりつつあります。ROE重視のJPX日経インデックス400は"クオリティファクター"を重視した指数ともいえ、外国人投資家にも好まれやすい指数といえます。」(渡邊氏)。

個人投資家が投資するにあたって気になるのは、現状で大きく3種類ある日本株式指数のうち、どれを選べばいいか、という点だろう。渡邊氏によるとまずは、それぞれの特徴を理解することが大事だという。

「日経平均株価は誰もが日本株式の動きを把握するときに意識をする代表的な指数で、わかりやすいという特徴をもっています。それに連動するETFや先物取引の流動性は、他の2銘柄に比べれば大きい。一方、TOPIXは東証一部に上場されている株式全体の動きをより正確に把握するのに適した株式指数です」。

TOPIXを上回る過去のリターン

そしてJPX日経インデックス400には、投資基準に基づいて選別された銘柄のパッケージであることや政策の後押しがあるなどの特徴がある。「過去5年間のリターンを比較すると、TOPIXを上回るリターンを上げています」(渡邊氏)。



配当込み指数のデータ。2009/8/30=100として指数化
(出所)Bloombergおよび東京証券取引所のデータをもとにブラックロックにて作成
※JPX日経400インデックスの算出日以前は遡及算出値
※※上記グラフは連動を目指す指数の特徴を説明するために用いた過去のデータであり、当ETFの運用成果を示すものではありません。また、将来の運用成果等を示唆、あるいは保証するものではありません。


それ以外にも、ETFのそもそもの特徴である保有コストの安さにも注目したい。「本ETFの総経費率(信託報酬など)は0.17%(税別)。株価指数のライセンスフィーや上場関連費用などはこのなかに含まれており、通常の投資信託と比較してコストの優位性は大きいといえます」(渡邊氏)。外国人投資家も注目する日本株式指数に比較的低コストで投資できるという意味で、『iシェアーズ JPX日経400ETF』を選択肢のひとつに考えてみてはどうだろうか。

掲載日:2015年1月9日



 
   
    

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