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【第48回】JPX日経400のレバレッジ・インバース型ETFが同時に9銘柄上場。日本株投資の新たな選択肢へ

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JPX日経インデックス400のレバレッジ・インバース型指数を連動対象にするETFが8月24日に上場した。3社から3銘柄ずつ計9銘柄が同時に上場する形で、流動性の拡大に期待がかかる。その背景や個人投資家の活用方法などについて、東京証券取引所マーケット営業部の山脇菜摘美氏に聞いた。


上場3日間の売買代金は9銘柄合計で116億円

今回上場したのは、野村アセットマネジメント、大和投資信託、シンプレクス・アセット・マネジメントが設定・管理するレバレッジ・インバース型に分類されるETF。各社それぞれ、レバレッジ型(2倍)、インバース型(-1倍)、インバース型(-2倍)を用意した。


東京証券取引所 マーケット営業部
山脇 菜摘美氏

「9銘柄を合わせた上場から3日間の売買代金合計は約116億円。この間の相場がボラタイルだったこともあり、レバレッジ型(2倍)は3銘柄合計の一日平均売買代金が22億円、インバース型(-2倍)は同じく13億円となり、上場当初から非常に活況な取引になっています」(山脇氏)


上場9銘柄の売買代金(2015/8/24-2015/8/26)

出所:東京証券取引所

レバレッジ型ETFはブル型とも呼ばれ、対象となる指数の前日比変化率の2倍となるように運用するETFで、相場の上昇局面で収益をさらに強く期待できる。一方のインバース型はベア型とも呼ばれ、同じく前日比変化率の-1倍もしくは-2倍になるように運用される。相場の下落局面でも収益が期待できるETFである。「いずれも短期の値幅取りや逆張り投資にも活用できるETFということができます」(同)。


中長期では相対的に好パフォーマンスなJPX日経400

国内ETFにおける2015年7月の売買代金ランキング上位20位のうち9銘柄がレバレッジ・インバース型が占めており、現在ではETF市場で大きなシェアをもつようになっている。その背景としては、当然のことながら相場状況に応じて一般のパッシブETFよりも大きな収益が期待できる点にある。それに加えて、JPX日経インデックス400という新しい株価指数への期待もあり、上場直後から活発な取引が行われたことも間違いないだろう。

2014年1月から公表されたJPX日経インデックス400は、従来の主な日本株式指数であるTOPIXや日経平均株価と大きな違いがある。それは、ROE(株主資本利益率)や営業利益などを基準に投資家にとって投資魅力が高いと判断される400社から構成されている点である。

「ROEの向上には、設備投資や研究開発、株主還元などにより自己資本を有効に活用し、自己資本当たりの利益を増大させることが求められます。企業の収益性や効率性を測る代表的な指標であり、近年はとくに注目されています。実際にリーマン・ショック以降現在まで9年間のJPX日経インデックス400のパフォーマンスを見ると、直近の世界的な株価調整期を除いて、TOPIXを上回っています。中長期での投資を考える場合には、参考するに値する指数ということができるでしょう」(山脇氏)。


日本株主要指数の推移(2006/8/31~2015/7/23)

※ 2006/8/31を10,000として各指数を再換算
出所:東京証券取引所


ROE追求と先物との相乗効果で流動性拡大に期待

JPX日経インデックス400はROEを追求するために、銘柄入れ替えを毎年実施している。入れ替え時期は毎年8月末。今年は43銘柄を新規に採用し、42銘柄を除外した。同インデックスの3年ROE単純平均値を見ると、2014年度は11.2%で2015年度は11.7%だ。

「東証一部全体では同じく6.8%と7.6%、JPX日経インデックス400に採用されていない銘柄では同じく4.7%と5.3%なので、同インデックスのROE志向が明確にわかると思います。入れ替え時期に合わせて、新規採用銘柄を個別に売買する手法も注目されつつありますね」(山脇氏)。


3年ROE単純平均値

※1 3期いずれかの期で債務超過の銘柄、3年平均ROEが200%超、もしくは-200%未満の銘柄は除外して計算
※2 JPX日経400の銘柄選定にかかる母集団のうちJPX日経400非構成銘柄が対象
出所:東京証券取引所



レバレッジ・インバース型ETFは、前日比変化率に連動した運用をする。その複利効果によって、長期間保有すると想定されたパフォーマンスから乖離することがある。とくに、価格の上昇・下落を繰り返すような局面では元本が目減りする可能性が高まるので注意したい。

JPX日経インデックス400に連動するETFは9月の新規上場分を加えて6銘柄、純資産残高も5,000億円に届く勢いである。2014年11月には先物も上場している(過去の記事:「JPX日経インデックス400の先物取引がスタート。 指数人気と馴染みやすさで流動性拡大に期待」)。「今後はその相乗効果による、レバレッジ・インバース型ETFの流動性のさらなる向上も期待できます」(山脇氏)。日本株投資における新たな選択肢になりつつあるJPX日経インデックス400のレバレッジ・インバース型ETF。いちど検討してみてはどうだろうか。

掲載日:2015年9月8日



 
   
    

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