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【第29回】新興株市場を軸に活気を取り戻せ――シンプレクス・アセットの水嶋社長 国内初の東証マザーズCore指数に連動するETF 東証ETF

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【第29回】

新興株市場を軸に活気を取り戻せ――シンプレクス・アセットの水嶋社長
国内初の東証マザーズCore指数に連動するETF

東証マザーズ市場を軸とした国内株式市場の活性化、さらには日本経済の底上げに貢献するという壮大なビジョンを実現するために立ち上げられた『マザーズ・コア上場投信』。シンプレクス・アセット・マネジメントの水嶋浩雅社長に新興株市場に対する熱い思いを聞きました。
なぜ、低迷が続く国内新興株に注目するのでしょうか。
水嶋氏 シンプレクス・アセット・マネジメント水嶋浩雅社長
「資産運用会社の立場から国内株式市場をずっと見てきたが、今、日本株市場が地盤沈下していくことに我慢ならない。企業に資金供給し成長を促進させるという資本市場の本来の機能が不全になりつつある現状で、独立系の運用会社としてできる役割は何か、と考えた末の答えの一つが東証マザーズの主要15銘柄に連動するETFの組成だった。低成長が続く日本だが、中身をよく見れば高成長を遂げている企業はいくつもある。高成長企業の多くは旧態依然とした大企業よりもチャレンジ精神が旺盛な新興企業だ。銘柄を選別すればハイリスクながらもハイリターンを享受できるという投資の醍醐味を実感できる点も新興株に着目した理由だ」
東証マザーズ指数とTOPIXの値動き

QUICKのデータを基にQBR作成

しかし、2006年1月のライブドア・ショック、その後も相次ぐ粉飾決算や反社会的勢力との関係の発覚などがあり、投資家の新興企業に対する不信感は根強いようです。
「確かに新興企業に対する透明性や信頼感は失われ、投資家の投資意欲は薄れている。だが、将来性のある企業が株式市場を通じて満足な資金調達をできなくなっている現状は問題だ。新興株市場は若い経営者にチャンスを与える場であってほしい。透明性や信頼感を取り戻せれば出来高が再び増加して、現在、増大しているボラティリティ(株価変動)も落ち着くだろう。今回の新規ETFは東京証券取引所が選出した15銘柄で構成された指数に連動を目指すということで、銘柄に対する信頼性の高さが一つの“ウリ”ともいえる。このETFの登場で投資家の不安を少しでも解消できたらと思う」
東証マザーズCore指数の構成銘柄
銘柄コード 銘柄名 構成比率(%)
2121 ミクシィ 13.79
4751 サイバーエージェント 11.83
3843 フリービット 11.62
2193 クックパッド 10.59
3092 スタートトゥデイ 9.42
2492 インフォマート 7.92
2468 フュートレック 6.60
2174 GCAサウ゛ィアングループ 5.01
3627 プライムワークス 4.21
3788 GMOクラウド 3.85
6255 エヌ・ピー・シー 3.85
7829 サマンサタバサジャパンリミテッド 3.71
3778 さくらインターネット 3.17
4813 ACCESS 2.83
3853 インフォテリア 1.61
※出所:東証証券取引所、データは2011年10月7日時点
東証マザーズCore指数について教えてください。
「東証マザーズ上場銘柄を対象に東京証券取引所が時価総額や売買代金、企業収益、配当状況などを総合的に判断して選出した15銘柄で構成される。過去のデータを基に分析したところ、東証マザーズに上場する全銘柄(178銘柄・外国株含む)で構成される東証マザーズ指数と、東証マザーズCore指数との相関係数(値動きの連動性を測る指標)は0.9でほぼ同じ値動きをしていた。わずか15銘柄で東証マザーズ市場全体の値動きを捉えられる秀逸な指数といえる。また、東証マザーズCore指数は東証マザーズ全体の時価総額の約4割をカバーできる。指数は日経平均株価や、米国のダウ工業株30種平均などと同様に指数構成銘柄の株価の合計を除数で割って算出する方式だ」
『マザーズ・コア上場投信』の投資魅力を挙げると。
「東証マザーズCore指数の構成銘柄にはIT関連銘柄が多いため、新興市場のIT銘柄にまとめて投資したい際などに活用できるほか、このETFは信用取引の売買も可能なことから、相場が下落すると予想すれば空売りもできる。また、仮に15銘柄全てに投資する場合、170~180万円の投資資金が必要だが、マザーズ・コア上場投信なら1口1,000円程度からの投資が可能だ」
水嶋氏
「日本株市場全体に閉塞感がある中、この新しいETFが東証マザーズ市場に投資資金を呼び込むツールの一つになって欲しいと期待している。資本市場にリスクマネーを提供する環境が整えば将来的に日本をけん引するベンチャー企業が育つだろう。こうした企業が東証マザーズ市場への上場をステップにその後は東証1部に上場するなど、成長ストーリーを具現化することでIPO(新規公開)の銘柄数が増加するだろう。投資機会が増えれば新規資家層の投資資金を呼び込むことができ、結果的に次世代の成長産業の創出につながるといった好循環が生まれる。新興企業が活性化している国は活力がある。新興株市場を主体に日本株相場全体が活況を取り戻せば日本経済にもきっとプラスになる」
【東証がマザーズ市場活性化シンポジウムを開催】
『マザーズ・コア上場投信』が上場した11月29日、東京証券取引所はIPOを検討中の未公開企業や個人投資家を対象にマザーズ市場活性化シンポジウムを開催した。
東京証券取引所の斉藤惇社長は東証マザーズ市場に上場する魅力を挙げたほか、「IPOの銘柄数を増やして新興市場の活況を取り戻し、日本経済の活性化に貢献したい」と話した。また、東証マザーズCore指数の構成銘柄15銘柄のうち、ソフトウェア開発のインフォテリアや料理レシピ専門サイトを運営するクックパッド、ホスティングサービスなどを軸とするGMOクラウドの3社の社長が東証マザーズ市場に上場することのメリットとして、「社会的信用度が高まり、ビジネスの幅が広がった」と口を揃えて語った。
掲載日:2011年12月20日/株式会社QBR


 
   
    

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