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【第32回】日本初のレバレッジ型・インバース型ETFが上場 グローバル市場と同等の投資環境になってきた 東証ETF

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東証ETF・ETN活用プロジェクト [ なるほど!ETF・ETN ]

【第32回】

シンプレクス・アセット・マネジメント水嶋社長に聞く

日本初のレバレッジ型・インバース型ETFが上場
グローバル市場と同等の投資環境になってきた

2012年4月5日、日本で初めてのブル・ベア型ETFが上場した。いずれもシンプレクス・アセット・マネジメントが運用する「TOPIXブル2倍上場投信」(1568)と「TOPIXベア上場投信」(1569)である。ブル型は「レバレッジ型」、ベア型は「インバース(反転)型」などとも呼ばれ、日本のETF市場に新たな多様性をもたらすと期待を集めている。同社の水嶋浩雅社長に設定の狙いなどを聞いた。
ブル・ベア投信と比べて「指値可能」「低コスト」の優位性をもつ
このほど上場した「TOPIXブル2倍上場投信」と「TOPIXベア上場投信」は、いずれも日本初のレバレッジ型・インバース型(ブル・ベア型)ETFになります。まずは、それぞれの概要を教えてください。
水嶋氏シンプレクス・アセット・マネジメント
代表取締役社長C.E.O
水嶋浩雅氏
「TOPIXブル2倍上場投信」は東証が公表しているTOPIXレバレッジ(2倍)指数に連動することを目指すETFです。同指数は、当日のTOPIXが前営業日比で10%上がれば20%の上昇、5%下がれば10%下がるというように、文字通り2倍の変動率で動いていきます。TOPIXに連動するETFより値動きが大きく、比較的大きなリスクを取りながら大きなリターンを期待することができます。
一方の「TOPIXベア上場投信」は、TOPIXの動きと正反対(インバース)の値動きをするTOPIXインバース(-1倍)指数と連動することを目指します。同指数は、当日のTOPIXが前営業日比で10%上がれば10%下落し、5%下がれば5%上がるように動きます。日本の株式市場全体が下落局面にある場合に価格上昇が期待できます。
「レバレッジ指数・インバース指数の特徴」
「レバレッジ指数・インバース指数の特徴」
*1 TOPIX(指数化)は比較のため2011年12月30日を10000としています。
期間:2011年12月30日より2012年2月28日まで。
出所:東京証券取引所
このようなレバレッジ型・インバース型の投資商品のなかで代表的なのがブル・ベア型の公募投信です。ある一定の人気を保ちながら、長年にわたって運用されてきた投信の1カテゴリーということができます。しかしレバレッジ型・インバース型ETFは、同型の公募投信に比べて2つの優位性を持っています。ひとつは日中の値動きのなかで指値で売買できること。もうひとつは、販売手数料や信託報酬などの投資コストが低いことです。使い勝手としてはETFの方が優れているといえるのではないでしょうか。
複利効果によって連動する指数と乖離することに注意したい
個人投資家はこの2本のETFを、どのように活用できるとお考えですか。
冒頭で述べたように、「TOPIXブル2倍上場投信」はより大きなリターンを目指す人、「TOPIXベア上場投信」は資産全体における価格下落リスクのヘッジ目的で活用することが考えられます。たとえば、従来の価格下落リスクのヘッジには、TOPIXや日経225に連動するETFを信用売りすることが考えられます。しかし、信用売り(取引)には信用口座が別に必要ですし、証拠金を差し出すことが求められますので、そう簡単にはできません。「TOPIXベア上場投信」ならETFを買うだけでいい。とても簡単です。
「TOPIXブル2倍上場投信」と「TOPIXベア上場投信」がフィットする投資家は、毎日のマーケットの変動率に対して短期売買をする個人投資家や機関投資家になると思われます。これは私の持論ですが、日本のETF市場がより活性化するためには、もっと機関投資家の参加をうながして市場全体の流動性を高めることが重要です。TOPIX指数は、個人投資家の間における認知度だけでなく、機関投資家が運用の際にベンチマークとして用いる株価指数としても浸透しています。今回、TOPIXレバレッジ指数・インバース指数に連動するETFを組成した背景には、個人投資家の方のみならず、機関投資家にも興味を持っていただきたいという思いがありました。
レバレッジ・インバース指数に関して注意すべき点があります。例えば、TOPIXに長期間投資した際、その間にTOPIX指数が上昇と下落を繰り返して最初の水準に戻った場合、当たり前の話ですが投資した時点と同じ水準なので損益はでません。しかし、レバレッジ・インバース指数は指数自身の持つ複利効果により、元の水準に戻ったとしてもその値段から乖離してしまいます。今回の商品はそういう特徴を持った指数に連動するETFですので、もし長期間にわたって投資するときは、この指数の特徴に注意をする必要があります。
海外でも売買代金が多いレバレッジ型・インバース型ETF
海外のETF市場では、レバレッジ型・インバース型のETFはどのように受け入れられているのでしょうか。
水嶋氏
当社は従来からETFの持つ商品性を高く評価しており、今までも日本になかったETF、画期的なETFを組成・運用することによって、商品の多様化に貢献してきました。
市場関係者の努力もあって、日本のETF市場はここ数年の間に商品の多様化が進み、上場本数は飛躍的に伸びました。しかしながら、売買高は海外市場と比べて必ずしも多くはなく、当社はその点の問題意識を常々持っていたと同時に、何とかしたいと考えておりました。
実は世界の市場では、「レバレッジ・インバース型ETF」の売買高は活況な状況にあることは以前よりわかっており、ETFマーケットを活性化させるためにも準備が整い次第、組成をしたいと我々は考えておりました。
一方で「レバレッジ・インバース型ETF」は、売買代金は多いのですが、その売買代金に対してAUM(純資産)はそれほど大きくないという共通した特徴がありました。つまり、世界の投資家は短期売買でこのETFを活用しているということであり、日本でこのETFを組成するにあたり、その点のリスク説明を丁寧にしていく必要があるとも考えておりました。そのため、取引所の制度整備を含めてかなりの準備期間を必要としたのですが、結果として今回当社が設定・運用するETFが同種ETFの第1号に選ばれました。このことは当社にとって大変光栄なことであり、非常に嬉しく思うと同時に、責任を強く感じています。
世界のETF売買代金上位10銘柄 (2012年2月)
世界のETF売買代金上位10銘柄 (2012年2月)
出所:BlackRock ETF Landscape
当社は独立系運用会社として、これまでも既成概念にとらわれない自由な発想で運用に取り組み、新しい商品を組成してまいりました。今回の「TOPIXブル2倍上場投信」と「TOPIXベア上場投信」の運用はもちろん、日本の資本市場への貢献などを含め、これまで以上に真摯にかつ誠実に運用ビジネスへ取り組んでいきたいと考えております。
掲載日:2012年04月24日/株式会社QUICK


 
   
    

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