三城HD Research Memo(4):2019年3月期は利益率改善だが海外店の不振で営業減益

2019年06月19日 15時04分

■業績動向

● 2019年3月期の業績概要
(1) 損益状況
三城ホールディングス<7455>の2019年3月期の連結業績は売上高で49,689百万円(前期比1.4%減)、営業利益146百万円(同45.9%減)、経常利益233百万円(同49.7%減)、親会社株主に帰属する当期純損益は1,342百万円の損失(前期は1,160百万円の損失)となった。

海外(全店舗ベース)は、現地通貨ベースでは同5.4%減であったが、円ベースでは同5.1%減となった。

売上総利益率は、三城が68.6%(前期比1.6ポイント増)、金鳳堂が75.6%(同0.4ポイント増)であったが、海外法人が2.2ポイント減となったことから、全体では67.0%(前期比0.2ポイント増)にとどまった。店舗閉鎖や経費削減によって販管費は前期比0.7%減となったことで、営業利益は146百万円となった。さらに店舗閉鎖に伴う減損損失968百万円を特別損失として計上したことから、親会社株主に帰属する当期損純損益は1,342百万円の損失となった。

販売管理費は33,153百万円(前期比0.7%減)であったが、内訳は販売促進費2,189百万円(同5.8%減)、広告宣伝費1,124百万円(同98.6%増)、人件費16,340百万円(同1.7%減)、賃借料8,666百万円(同2.4%減)、その他販管費4,832百万円(同3.4%減)となった。不採算店舗のリストラ(退店や業態変更)を進めているため前期比減額の科目が多いが、認知度向上のためにTVCMを中心とした広告宣伝費は大幅に増加した。

(2) 市場別の動向
a) 国内の状況
国内では新規出店10に対して退店36であったことから期末店舗数は741となった。国内小売の全店売上高は前期比1.1%減であったが、内訳は三城が0.6%減、金鳳堂が5.1%減。一方で既存店の売上高は、国内小売全店では前期比1.1%増であったが、内訳は三城が1.5%増、金鳳堂が2.6%減であった。売上総利益率は、三城が68.6%(前期比1.6ポイント増)、金鳳堂が75.6%(同0.4ポイント増)であった。この結果、セグメント利益は500百万円(同42.8%増)となった。

b) 海外の状況
海外では5店を出店し、19店を閉鎖した。売上高は現地通貨ベースでは前期比5.4%減であったが、円ベースでは6,331百万円(調整前、前期比6.3%減)となった。セグメント損益は365百万円の損失(前期は87百万円の損失)となり損失幅が拡大した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)



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