テルモ、資生堂、キリンHDなど

2019年11月08日 15時59分

<4911> 資生堂 8218 -748急反落。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期営業利益は343億円で前年同期13.3%
増、市場予想を50億円程度下振れた。また、通期予想は従来の1200億円から1130億円から1200億円に下方修正、市場コンセンサスは会社計画をやや上回る水準であったため、ネガティブな反応が先行した。米国での伸び悩み、香港デモの影響、韓国での不買運動などに加えて、消費増税前の仮需も想定を下振れたとみられる。

<7203> トヨタ自 7905 +169大幅続伸。前日は取引時間中の決算発表を受けて買い優勢となったが、本日も上値追いが続く展開になっている。7-9月期営業利益は6624億円で前年同期比14.4%増益、市場予想を500億円強上振れる着地に。また、発行済み株式数の1.19%に当たる3400万株、2000億円を上限とした自社株買いの発表も評価材料に。通期予想は据え置いているが、販売台数や為替前提は保守的との見方も強いようだ。

<4755> 楽天 1018 -48大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期Non-GAAPベースの営業利益は62億円で前年同期比88.1%減益となっている。また、Lyftの株価下落による持分法投資損失を営業外に計上している。投資事業の利益減少が減益の主因であり、先行投資費用もかさんでいることから、大幅減益に大きなサプライズはない。モバイルの赤字継続、国内ECの増税前駆け込み需要の一巡の影響などを警戒視する動きが先行か。

<7832> バンナムHD 6389 -322大幅続落。前日発表の上半期決算が嫌気された。営業益は479億円で前年同期比9.1%
増となったが、7-9月期は251億円で同3.6%の減益となった。市場予想も15億円程度下回ったもよう。「ドラゴンボールZ ドッカンバトル」の伸び悩みによるネットワークエンターテインメント事業の減収、新作タイトル開発費の償却負担増などが背景。株価の上昇傾向が続いていただけに、ネガティブな反応が強まった形だ。

<4543> テルモ 4018.0 +476.0急騰で高値更新。前日に上半期決算を発表、調整後営業益は670億円で前年同期比21.2%増となり、従来予想の595億円を大きく上回った。4-6月期の同11.1%増益に対して、7-9月期は同33.7%増と増益幅は拡大。主力の心臓血管カンパニーが大きく伸び、円高の影響などを十分に吸収した。欧州での規制対応支出の影響などを見極めとして、会社通期計画は据え置きだが、大幅な上振れへ期待が高まった。

<7915> NISSHA 1406 +163急騰。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ホールド」から「バイ」に、目標株価も1300円から1800円に引き上げた。現状の株価は、フィルムセンサーの需要急減による資産減損リスクなどを織り込んでいるが、既にディバイス部門はアセットライト化され、減損リスクは限定的と判断。また、スマホ市場活性化によるフィルムセンサーの需要減少ペースも緩和と見込む。PBRは歴史的な低水準とも指摘。

<2503> キリンHD 2518.5 +219.5急伸。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期事業利益は576億円で前年同期比5.8%
減、通期計画の1900億円は据え置いているが、進捗率は78%と高水準となった。天候不順の影響が強まったビール各社のなかでは、相対的に安定した業績推移が評価される流れになっている。また、発行済株式総数の6.8%に当たる6000万株を上限に自社株買いを行うとも発表、大規模な自社株買いによる需給の下支え効果も期待。

<6723> ルネサス 722 -40大幅反落。前日に第3四半期の決算を発表、7-9月期Non-GAAPベースでの営業利益は269億円で、会社計画の311億円を下回った。比較的会社計画は慎重な傾向が強いため、下振れ決算をネガティブに捉える動きが先行へ。また、1-3月期は前四半期比での減益を見込んでおり、保守的な要素も強いとみられるが、回復トレンド入りが期待されていたなか、失望感が先行する展開に。

<3099> 三越伊勢丹 1022 +107急騰。前日に上半期決算を発表、営業利益は139億円で前年同期比28.3%増、先の観測報道では130億円前後になったと伝わっていたが、同水準も上回る着地に。第1四半期は2ケタ減益だったが、7-9月期が急回復する形になった。先行投資負担で単体は減益であったものの、子会社群の収益改善がけん引したほか、発行済み株式数の3.6%を上限とした自社株買いの実施発表もポジティブサプライズに。

<6952> カシオ計 1901 +133急伸で年初来高値を更新。前日に上半期決算を発表、営業利益は167億円で前年同期比12.7%増、市場予想を10億円強上回った。4-6月期に続いて7-9月期も2ケタ増を達成。
通期予想は売上高をやや下方修正したが、営業利益は据え置いた。安定した収益推移を評価する動きが強まっているが、とりわけ、減速が見込まれていた中国時計事業が現地通貨ベースで3割超の成長となっていることにインパクトが強いもようだ。


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